就職氷河期女の悲哀

社会の真実

女の生きづらさ

2022年06月30日 | 日記

女の生きづらさというと、もっぱら独身女性がターゲットとなることが多い。

男尊女卑の強い日本では、独身女性は貧困に落ちやすく、女は結婚しないと幸せになれないとされるのだ。

以前、とある昔の友人がSNSで独身であることを知ったが、彼女はそこで「生きづらさ」を連発していた。結婚すれば、すべての生きづらさから解放されるべく、経済的に安定した男性との結婚への希望を繰り返し書いていた(現在、閉鎖しているためその後どうなったのかはわからない)。

今の日本の結婚しても不幸である。

専業主婦は無職であり、絶対にやってはいけない、生きることは稼ぐことであるから、女も生きている時間のすべてを金儲けに使ってとにかく金を稼いで来いと言われ、しかし男よりも賃金が低いなら家事労働のすべてをやって男に仕えろ言われる。

生き地獄である。


不幸な現代日本の女たち

2022年06月29日 | 日記

女はどうせ数年で家庭に入るから、不本意就職でも就職できなくても全く問題ない。

就職氷河期女子は社会からそういわれ、女の就職難は何の問題になることもなく置き去りにされた。

未曽有の就職氷河期の中、就職できた子もできなかった子も、大学を出て数年で、同級生女子たちは結婚し、専業主婦になった。いわれるがままにそうしたのである。

一方で、ネットでは専業主婦叩きが絶好調。専業主婦は遊んでいるだけで不要である。専業主婦は無職と書けとなり、実際、新聞やテレビの表記はすべてそうなった。

人が生きる目的は金儲けである、稼いでいる人間が一番偉いのである。女も人生のすべてを金儲けに費やすべきである。もっとも、男は家事労働が不得手である。家事労働は女にとって遊びながらできる楽しく得意なことであるから、女が金儲けの傍ら全部やればいいことである。男に一切押し付けるな、男に尽くせ。

母の世代より祖母の世代より、現代の女が一番生きづらく、不幸なである。

 


自己決定権のない無力な日本の女

2022年06月28日 | 日記

団塊ジュニアが就職するころは男女別採用、男子の就職活動が終わってから女子の就職活動をしていた。

男子が採用できなかった企業が、仕方なく女子を採用していた。

大卒団塊ジュニアは就職氷河期であったから、男子ですら余る、勿論、女子はそれ以上に余る。

就職が決まらずに卒業していくのはごくごく普通の光景であった時代である。

女子学生が目指すべきなのは幸せな結婚です。ここは男性を立てて置けば、女性も幸せになれるのです。

そうして黙らされ、女子の就職難など全く誰も問題にしなかった。

2010年代に団塊が大量就職した。

数少ない新卒の就職は一気に好転、最低賃金の仕事に人が寄り付かなくなった。

そこで当時の安倍政権が打ち出したのが「輝く女性」政策である。家庭に入った専業主婦はお金に困っていないから、どんな低賃金、悪条件でも働かせることができる。積極的に活用しない手はない。

そうすれば企業は人件費を増やさずに安い人材を大量に手に入れられるというわけで、企業からの強い希望を受けたものだ。

今年の「男女共同参画会議」がまとめた文書で、配偶者控除の廃止が文章化された。

近年急増する未婚化と離婚の増加により、日本人は独身で生涯を終えることが当たり前の世の中になったので、既婚者優遇は辞めろというネットの意見の後押しを受けたものだ。

官僚たちにとって増税は、自分たちの生きる術であり目的である。ネットに多い独身男性からの増税容認意見が出れば、すぐさま食いつき乗っからない手はない。

マスコミもパート主婦は本当はもっと働けるくせに、配偶者控除を盾にさっさと帰る。サボってばかりでばかばかしい。配偶者控除を排除してパート主婦をもっともっと極限まで働かせろ、と煽る。企業も低賃金のパート主婦を極限まで働かせることができれ正社員を雇う必要などなく、大歓迎だ。勿論、家事労働は女の趣味であり特技であり、女が寝ないでやるものだ、フルタイム主婦から不満が出てるんだよ、パート主婦はサボってるってね。すべての女は男よりも悪条件で極限まで働いた上で、家事労働もやれ。これは同じ女であるフルタイム主婦がそう言ってるんだよ、と。言っているのはフルタイム主婦などではなく男たちである。

いつの時代も日本女性の地位は低く、男たちが一方的に決める政策に振り回されっぱなしである。


団塊ジュニアは黙らされた世代

2022年06月27日 | 日記

6月22日に参議院選挙が告示され、各党の政策が出揃った。

年金生活の高齢者に向けて物価上昇を抑える政策とともに、

18歳から選挙権を与えられたことによる若者向け政策が目立つ。

全力で若者応援。今の10代、20代がこれから先は安定安泰、賃金が上がる政策をとるのだそうだ。

今の団塊ジュニアが10代、20代の頃にはその声が取り上げられることは一度もなかった。

受験戦争、就職氷河期と押さえつけられ、上の世代に敬意を示せ、声を出すなで淘汰された。

競争、競争で周囲の奴は全員敵であって自分の味方は誰もいないため、団結力は非常に弱い。

少しでも弱音を吐けば殺されるので、誰も本音は言わない。

ひたすらにただ、黙って嵐が通り過ぎるのを待っている。

嵐が通り過ぎるのは死んだ後である。


現実味のない家計診断

2022年06月26日 | 日記

ファイナンシャルプランナーが家計診断!

見たくもないのに毎回ネットニュースのトップ画面にデカデカと載っているあれである。

年収300万円家庭に数千万の預貯金があったり、かと思えば世帯年収1500万円家庭のお金がない話だったり、ありえない設定が多い例のあれである。

例によって上から目線のファイナンシャルプランナーのアドバイスは毎回ワンパターンである。

今すぐ妻は必ず働きに出る、それもフルタイムで働く、

会社にすぐに正社員にするよう頼みましょう、

今は会社は希望者全員を正社員にしなきゃいけないんです。

女性は全員正社員で働けるし、働かなければならないんです!

「女性を輝かせるために俺たちも協力しないとな!」

と夫や息子も料理洗濯当然やります。

それを言っているのは社会人経験のない年配女性ファイナンシャルプランナーに多い。

それなら自身がネット相談で

小遣い稼ぎ程度に収入を得るのではなく、実体験として外で正社員勤務し、家族に家事分担させてから言うべきなのに

それはナシ。

現実に即したことは何一つ言えないのである。