就職氷河期女の悲哀

社会の真実

女は非正規おじさんが好き!?

2022年07月07日 | 日記

非正規男性の婚姻率が低い。そんなニュースが流れている。

夫は非正規労働者である。昔は零細企業をクビになったり正社員登用ありの会社でいつまでもバイトのままだったり、転々として働いていない時期も長かったが、某上場企業へ非正規入社をした。社内に契約や派遣の非正規女性はかなり多い。定年後に年金をもらいながら嘱託勤務の高齢男性もいる。しかし、60歳未満の男性雇用者で非正規雇用なのは夫ただ一人だけだ。

零細企業にいた頃は、社内で女性従業員といえばバブル前期に入社した自分よりも年上の事務員が1人、2人いるだけだったらしい。家族経営なので、社長の奥さんが重役出勤でたまにやってきて経理をやってるとか、差し入れをしてくれるとか。社長が年上なので社長の奥さんも年上。そんな環境にいた。

ところが、今の会社に来てから初めて自分よりも若い女性社員がいる環境にやってきた。2010年代の団塊退職に伴う新卒就職の大幅好転で、上場企業に若い新入社員が大勢入社してくる。自分よりも10歳も20歳も若い女性従業員に囲まれた環境になったのだ。

夫にお気に入りができたらしい。夫よりも一回り以上若い正社員女性である。自分に好意を持っているのだと言い張る。告白されたわけでもない。プライベートでの付き合いもない。ただ会社で勤務中に親切にされただけである。

夫の会社には夫よりもずっと若く、給料もいい正社員男性が大勢いるのである。非正規おじさんなんて相手にされてないよ、と言っても、若い女性はおじさんが大好きなんだ。うちの会社の正社員女性は新卒でも俺よりもずっと給料がいいから、俺を養うことができる。だから男に金なんか求めていないと言い張る。いや、会社で唯一の非正規おじさんなんてどう扱っていいかわからないではないか。新卒女子社員よりも給与も低く役職もなく、すべての正社員より立場が下であり新卒にとってすら部下に当たる。ただ年齢がずっと上なのでタメ口で接するわけにもいかず、丁寧な口調になるしかない。

案の定、そのお気に入り女子社員は若い正社員男性と社内結婚した。夫は落ち込むどころか鼻息荒い。彼女は自分のことが好きだったのだが、自分が既婚者だから泣く泣く諦め、その男と仕方なく結婚したのだと言い張る。おじさんの妄想は怖いのである。


勝ち組のマウント

2022年07月06日 | 日記

同窓会に来るのは自信がある勝ち組である。

夫は長年学生時代の友人たちとは音信不通だったが、今の会社の非正規労働者になってから同窓会に行き始めた。名刺だけは上場企業なので、誰もいい年したおっさんが非正規労働者だとは思わない。

友人の中に同窓会を掛け持ちし夫とも頻繁にやり取りしている人がいる。当然、自身は絶対的な自信に満ち溢れた勝ち組である。大学の就職課に講演を依頼されるほどだから余程である。

特に自慢なのが、自分の妻。

バブル末期に社会に出た世渡り上手な友人妻。教師に気に入られ、一流大学へ指定校推薦、就職は学校推薦で一流企業。女性管理職となりメディアに取り上げられること多数。行く先々で自慢して歩く。

以来、夫にはその友人への羨望しかない。夫よりも稼ぐ妻。今はこれが一般的なんだよ。どこの家庭も全員そうだよ。

夫の会社の正社員男性の奥さんは専業主婦が多い。しかし「それはダメ嫁」と一刀両断。夫を養う妻だけが、この世で唯一の正しい妻だと主張する。

就職氷河期は男優先就職で女は就職できなかったというと、そんなの知らない。今は国策で女が最優先就職と決まっている。そりゃあ、好きな仕事に就ける人はわずかかもしれないが、人は誰だってやりたくもない仕事を嫌々やっている。何度クビになっても立ち上がるのが人間だと言い出す。

その友人は上から目線で、何の面識もない他人の嫁の収入にまで口を出して、夫にアドバイスをしてくるようだ。

新卒でたまたま人生上手くいってしまった一部の上級は、日本がいかに貧しく絶望の国であるのかを知ることはない。俺たちみたいに楽しく生きろよ!と悦に入る。それだけではなく、何の面識もない他人の嫁にまでマウントを取らないと気が済まないらしい。日本のエリートは屑である。

そしてこの友人は、夫が非正規労働者であることを知りもしない。勿論、夫がそのことを打ち明けるはずもない。所詮は上辺だけの付き合いである。


非正規であることを隠して生きる夫

2022年07月05日 | 日記

夫は就職氷河期初期に東京六大学の一つを卒業した。

そして、御多聞に漏れず非正規雇用である。

そして自分が非正規であることをけして周囲には話さない。

同窓会で名刺を配っても名刺に雇用関係は表示されないため

上場企業の名刺を配って涼しい風をしている。

渡された方もまさか、いい年した既婚者おっさんが非正規雇用だとは思わない。

名刺に役職がないのは「転職したのでまだ管理職になっていない」と付け加えておく。

非正規雇用の夫にそもそも昇進、昇給、賞与、退職金など初めからなく、ましてや役職などあるはずがない。

貧困である人ほど表を取り繕って生きているため、ニュースにはならない。

日本は豊かな国だと誰もが勘違いしている。


団塊ジュニアは一生報われない

2022年07月04日 | 日記

人口が多すぎた団塊ジュニア。

その弊害は、イジメ、学級崩壊、受験戦争、就職氷河期、生涯にわたる貧困、未婚化と枚挙にいとまがない。

安倍政権が「人生再設計第一世代」と名付けて大いに顰蹙を買ったが、新卒一社勤続が最大の美徳とされる日本で、新卒のときに社会からはじかれた40代の中年を、今更職業訓練程度で正社員採用するまともな企業がないことなど初めからわかりそうなものである。

就職氷河期世代以外は新卒のときに就職先がないという事実に直面したことも聞いたこともなくただの「サボり」と受け取るし、日本は転職が悪でしかなく、転職歴が一度もないのが美徳だ。ハローワークに蔓延するブラック企業や即解雇企業は、この世に存在しないことになっている。国がどこでもいいから正社員で雇わせれば支援を打ち切るのもその表れだ。多くの人はすぐにまたハローワークに戻ってくる。会社が面倒を看ることなどないのだ。

恵まれなかった団塊ジュニアは老後、貧しくなるから社会保障費が増大する。果たしてそうであろうか。老後も切り捨てて救わないことは明白である。国は何もせず、この世代が一刻も早く死んでくれるのを待つだけである。そして団塊ジュニアは、子供の頃から見捨てられることに慣れている。


生まれてはいけなかった世代

2022年07月03日 | 日記

昭和の間に日本の人口は3倍に増えた。

昭和40年代後半に生まれた団塊ジュニアの頃には完全飽和状態であり、人口を減らす政策がとられた。

団塊ジュニアの小中高時代はイジメ全盛期である。

みんなが大人にならなくてもいいんです。

他人を虐めて勝ち上がった者だけが生き残りなさい。

学校も教師も大いにいじめに加担、いじめっ子は優遇、いじめられっ子は今すぐ死ねと追い詰めた。それが正しい教育だった。

学級崩壊、受験戦争、就職氷河期、生涯にわたる貧困、未婚社会。

日本の人口は現在、世界10位。

こんなに多い人口は初めから維持できなかったのである。

政治家も論者もまずそのことを国民に伝えるべきなのに、国策を間違えている。