Sky Garden's Library -blog版-

天宮浩平のお気楽日記。
どうしてもPCネタにかたよってしまふ……

羽子板市

2004-12-22 18:28:06 | Weblog
久しぶりに更新。羽子板市にいってきたのでその様子をレポートします。

さてその羽子板市なんですが、12月の17、18、19日に浅草の浅草寺で開かれているものなのです。うちは東京の北のほうにあるので、浅草へは都電荒川線を使うことにしました。
都電荒川線は東京で唯一残っている路面電車です。昔は都内そこら中を走っていて、上野広小路の当たりなぞは架線で蜘蛛の巣ができていたとまで言われるほどだったのですが、今となってはこの荒川線(早稲田-三ノ輪橋)のみになってしまいました。
現在は区間一律160円なんですが、一緒に行った祖父が言うことには「昔は7銭だった」とのこと。掛けそば一杯が6銭だった頃の話なので、運賃は昔からあまり変わってないんですね。

王子駅に停車中の都電荒川線(早稲田行き)。実際乗ったのは反対方面です。

そもそも羽子板市には「羽子板は、厄を『羽根』のける」という意味があるそうです。年の暮れに厄をのける羽子板を買い、来年も無事に過ごせるよう祈る。日本人の好きな、縁起かつぎってやつですね。
さて、終点の三ノ輪橋で都電を降りたら、そこから30分ほど歩いて浅草寺に着きました。浅草寺の境内には写真のような羽子板売りの屋台が所狭しと並んでいます。羽子板は1000円から60万円程とさまざまですが、売れ筋は1万円~4万円ぐらいのものなんだそうです。ちなみに普通にはねつきができそうな大きさの羽子板でも5000円くらいするので、見てるだけーでした。高くて変えない、買ったらお財布の中身がえらいことになりますよ(笑)。江戸っ子らしく大見得をはって3万のものを買う、なんてことはできませんでした。

とある屋台の風景。

おなじ羽子板を売る屋台でも、店によって個性がいろいろあるものです。歌舞伎役者や着物の女性など、古くからのデザインを扱う店が多かったですが、なかにはその年の話題の人物をかたどったものなんかもあって、見ていて楽しかったです。今年の場合は262安打記録を樹立したイチローとか、「マツケンサンバⅡ」がブレイクした松平健とか、そういった有名人の羽子板もありました。
なかでも面白かったのが右の写真。あれです。牛君とかえる君です。なんとパペットマペットの羽子板なんてものもあったんです。これにはびっくりびっくりでした。

まさかパペットマペットだなんて。

また、境内には羽子板の屋台だけでなく、羽根を売る屋台も存在していました。考えてみれば打つものがが無ければ厄を「羽根」とばすことができないわけですから、あって当然ですけど。でもこの羽根が、カラフルでふわふわで、可愛いんですよ。「羽子板は無理でも羽根は買えたよなぁ」などと帰り道で後悔してしまったのでした。
羽子板だけでなく羽根も売っている。なかなか可愛らしい。

こんな感じで、羽子板市を楽しんできた土曜日でした。これで来年も無事に過ごせ……あれ、羽子板買ってないからだめなのかな?

右の二つはおまけです。ライトアップされた五重塔と、浅草名物「雷門」の写真です。