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マンガの感想とかその他

ジョニィ・ジョースターは生きている方がふさわしい

2009-03-16 04:38:21 | Weblog
今日のマンガ;
03/04 STEEL BALL RUN(17) 荒木飛呂彦 集英社

 これまでこの第7部に関しては、レースはどうなってるの、みたいなことばかり書いてた気がする。でも、レースと遺体という2つの軸があり、レースの終了をもって完結とするなら、遺体をめぐる大統領との攻防は、最終ステージ前につけなきゃらならないわけだ。つまり、この巻からの直接対決で決着はつく。
 ということで、ジョニィとジャイロがDioを追うところから。

 大統領、Dio、ジョニィとジャイロ、ウェカピポ、とそれぞれが思惑を持ってフィラデルフィア独立宣言広場に集まってくる。そこでDioを探す途中、ジョニィが何者かに撃たれ負傷、辛くも下水溝に逃げ込む。そしてジャイロも、敵スタンド使いに襲われる。
 自分の周囲に座標を展開、任意の場所に物を落とす攻防一体のスタンドに最初は苦戦するも、空気で作ったレンズで座標を視認できなくしたジャイロが勝利。いやぁ鉄球ホント便利だな。スタンドと違ってあくまで物理現象だが、その応用範囲の広さは驚異的。ってあれ?スタンドはスタンド使いにしか見えない、という6部までのルールが適用されるなら、ジャイロもスタンド使い? 今更になって気づいてしまったが。

 さて、問題はジョニィの方だ。
 ジャイロが銃撃犯の顔を公園にいた人々に聞き込みしたところ、Dio、ウェカピポ、大統領と3種の意見が出てきてしまう。銃撃は1ヶ所、犯人は3人、おかしいですね。

○ジョニィは突然撃たれる。爪弾で反撃を試みるが手を撃たれ建物の屋根に誤射。
○ウェカピポは建物の陰で銃を拾う。気配を感じて屋根の方を見る。突然襲われ鉄球で反撃、敵を左半身失調に。銃で反撃すると敵はジョニィだった。銃は再び建物の陰に捨てる。そこへ後ろからDio登場。
○Dioは建物の屋根に潜んだところをウェカピポに撃たれる。屋根から下りて反撃しようとしたところを鉄球で攻撃され左半身失調。ウェカピポから奪った銃で撃つとそれが何故かジョニィ(ウェカピポは後方の建物の角)。屋根からウェカピポの後方に回りこんで登場。

 うん、もうさっぱりわからないなコレ。それぞれ事象は1つだけ行われていて、それに関わっている人間が何パターンかあるということかな。無論大統領のスタンド能力だろうが、ボスといえばこれまで時間に関する能力が常だったが、今回はどっちかというと空間に関係する能力ぽいか。
 状況を把握できないまま、Dioとウェカピポがチームを組んで大統領と交戦状態に入ったところで次巻へ。スタンドの謎解きもおあずけだ。

 Dioの追跡に入る直前、ジョニィとジャイロはDioを撃つかどうかで意見の統一を行う。殺さないというジャイロの主張に従うことで話は終わるのだが、2人の意志の相違は明白。
 落ちたジョニィを引っ張り上げるジャイロ、という序盤の力関係から時間も経ち、今やジャイロは、ジョニィの中にある総てを捨てられる覚悟に警戒心を抱いている模様。ずっといいコンビでやってきたけど、この辺から2人が決別する可能性も出てきたかな。まぁレースの優勝者はどうせ1人だし、それもアリか。

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