”食べ物が危ない”シリーズの記事を一つずつ紹介したいと思います。
砂糖はなぜ・・・?
こっちの水は甘いぞ。あっちの水は苦いぞ。…甘い汁を吸うのは誰だ!
>砂糖はなぜ精製するのか?色々調べましたが、「塩」のように「これだ!」と言えるものは見つかりません。ただ、古来より砂糖の取りすぎは人体に悪い影響があることは認められていたようです。日本では米を主食としてきたため砂糖の消費は世界でもかなり下位でした。ところが近年急激に砂糖の消費が増え、現代では世界の上位になっています。
そこで、いくつかの「勘ぐり?」のような事を想像するのです。
(1)よく売れるように。(ただ甘いだけのピュア?な製品にした)
(2)それは、砂糖はもともと貴重品だったため1901年(明治34)砂糖税が創設され、戦後の1955年(昭和30)「砂糖消費税」(砂糖類に対し課された間接国税)が施行されました。そして1970年代、1kg当たり16円、さらに「原料粗糖輸入関税」1kg当たり41円50銭(精製糖製品後換算約44円・市販精製糖1kg当たり約60円)で、30数年前でも年間砂糖消費税収は451億円。現在の税率は知りませんが、今はそれに消費税5%も含まれています。
(3)当然、日本が消費拡大することは輸出国も、輸入商社、製造会社も同様に儲かるのです。
(4)砂糖は典型的国際市場に影響する国際商品であり、19世紀頃から各国生産・輸出が膨大になってきた。取引は、
●「イギリス連邦砂糖協定」に基づく輸出が圧倒的に多く、キューバの「社会主義諸国への輸出」、「アフリカ、マダガスカル砂糖協定」、ソ連の「社会主義諸国への輸出」などの「自由市場外取引」。
●1968年の「国際砂糖協定」によって輸出入の量など規制されている「自由市場取引」の2つに分かれます。
>ところが「自由市場取引」とはいえ、通常世界相場に準拠して行われ、その相場とは「ニューヨーク砂糖取引所(カリブ海諸港FOB基準1ポンド当たりセント)」と「ロンドン砂糖取引所(ロンドンCIWF基準1ロングトン当たりポンド)」の2カ所で建てられています。
しかし、この「自由市場取引」というのは世界の全砂糖貿易中約40%しかなく、そのうちの55%を日本はこの自由市場取引から輸入をしていて、市場最大の輸入国(国内消費の約80%)となっています。(アメリカの指示?)
>日本の砂糖の原料はほとんどが【ショ糖(サトウキビから作られる糖)】で、1969年の大蔵省関税局資料によると、輸入相手はキューバ、オーストラリア、南アフリカ共和国などです。ショ糖生産・消費国はインド、台湾、メキシコ、西インド諸島以下の南半球のほとんどの国々です。
>一方、北半球のヨーロッパ全域(トルコ当たりまで)、ロシア(旧ソビエト全域)、北アメリカ、中国(半々?)は【テンサイ(砂糖大根)糖】です。
そしてそのテンサイ糖の主要生産国は(1970年)ドイツ、フランス、ポーランド、旧ソ連邦、米国です。(1970年代資料)
>ショ糖、テンサイ糖とどちらにせよ、ニューヨークとロンドンの市場で取り引きされますが、「素材料(サトウキビ)」と「耕地白糖(現場で粗糖に加工されたもの・テンサイ糖に多い)」に分かれます。
>そして輸入されたものを、その製造工程によって「含蜜糖」と「分蜜糖」に分かれますが、「テンサイ糖」からの含蜜糖による砂糖製品の方が各種ミネラルが豊富のようです。また、含蜜糖から作る「赤糖」「黒糖」「白下糖」などはミネラル(特に黒糖ではカルシウム293mg/100g、リン、鉄、ビタミンなど)を多く含んでいます。
>次に、分蜜糖から直接消費に回る「粗糖」「耕地白糖」(ザラメ糖・グラニュー糖・車糖)はまだ人体には良いようです。
そして分蜜糖を原材料として、遠心分離器(ミネラル分分離?)、イオン交換樹脂塔、真空結晶管などまるで、原子力工場のような数十の工程を経て精製されたた、ザラメ糖・グラニュー糖・車糖と、さらに最後の精製「加工糖」(粉白砂糖、角砂糖、氷砂糖など)になると糖質ほぼ100%のピュアなものになります。
>サトウキビの圧搾かすは、燃料として消費される他、圧縮加工して建築資材に加工される。(欧米のテンサイの浸縮カスは主に)家畜飼料に消費されています。
>日本での、精製過程の最後に残った、これ以上砂糖を生み出すことは不可能な糖蜜は工場外に外されますが、実はこれが製糖工場の最も「重要な?廃棄物」であり、これを再利用して、発酵工業によりアルコール、酢酸、パン用酵母、酵母剤、製薬材料に生まれ変わります。
>近年の各種ウィスキーなどの原料はこのアルコール(焼酎)を「オーク材」の樽(内側を焼いたもの)に詰め、短期熟成すると琥珀色になると、近所の酒屋さんから聞きました。(酒屋さんにはたまにその樽が手にはいるとのことで自家製ウィスキーを作ったことがあるとの話でした)
>やっぱり「塩」と同様、「砂糖のカス」とミネラルも、酒メーカー、醸造、パン工業、医薬品に売られていたのでしょうか。そのために砂糖を精製して、国民にどんどん食べてもらい、税金は入る。
>仮にそれがもとで不健康になったら、製薬会社、保険会社が儲かる。犯罪が増えたら「セキュリティ関連」、頭が悪くなったら「学習関連会社」、肥満が増えたら「ダイエット関連」…砂糖を完全精製することでいろんな関連企業(国も)「甘い汁?」が吸えるのではないでしょうか。
みんなで「国民をなめるな。そんな甘くはないぞ」と言いたいですよね。