傷女の女道 ~詩と短歌~

おもうがままのことばたちをはなしがいにしてみる

修羅だめし

2006年05月06日 | 
動かぬ証拠とこころがわりに修羅だめし

                    山の葉の影にも                  
                    もはや情はなく
                    陰る日を追うのみなり           
                     
激情婦人、言葉嬲りの修羅だめし

                    流るる森にも
                    もはやいのちはなく
                    見えぬ衣をまとうのみなり

逆鱗伯爵、往生際の修羅だめし

                    とばぬ鳥は
                    もはや言うことはなく
                    もはや欲望もなく
                    もはや視線もなく

東の空に醒めた感情がふたつ、昇るのみなり 




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