この胸の中で目覚めた世界は
いつからか何となく気づいてた
本当の自分を僕は認める
君よりも彼を愛していること
未来を奪った相手のことで
悲しませたくはなかった
僕なんかよりもっとふさわしい
誰かがどこかにいるよ
ずっと否定していた
まさかの気持ちを受け入れて
初めての感情が
溢れ出したよ
カーテンを開けて広がる世界は
繰り返し何回も見てた夢
君にはこれ以上嘘はつけない
世界一僕が愛している人だ
慰め方がわからないよ
そう 君が悪いわけではないんだ
恋のかたちが違っただけ
僕は彼しか選べないよ
失望させてごめん
この胸の中で目覚めた世界は
いつからか何となく気づいてた
これからどうやって生きて行くのか?
もう一人の自分も愛されたい
カーテンを開けて広がる世界は
繰り返し何回も見てた夢
君にはこれ以上嘘はつけない
世界一僕が愛している人だ
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乃木坂46「新しい世界」より。
この曲は最新シングルのカップリング曲として収録されていて、以前ちょっと紹介した、選抜メンバー以外の子が歌う、所謂「アンダー曲」です。
美しいメロディのミディアム・バラードで、歌っているメンバーも、センターの鈴木絢音ちゃんはじめとても綺麗で、良い曲だな、と思います。
しかし、よくよく歌詞を聴いてみると
「ん?」ってなるんです。冒頭に載せたのは2番の歌詞ですが、
「まさかの気持ちを受け入れて」
「恋のかたちが違っただけ」
「僕は彼しか選べないよ」
ん・・・?
つまり、この曲の歌詞を要約すると、「僕」が男を好きになっちゃって、付き合っていた彼女にそう「カミングアウト」するという、なかなかにヘビーな曲なんですな・・・。
ちょっと聞き流すだけでは気付きにくかったりするし、乃木坂ヲタクの間でも意外と話題になってなかった気もするのですが、曲の「衝撃度」で言えば、CDデビューから6年ちょい、の乃木坂46の歴史の中でも、屈指の問題作、ではないでしょうか。
確かに、近年は「LGBT」という言葉がすっかり浸透したり、性愛にも多様性があっていいじゃないか、という機運が盛り上がっていて、それは自分自身もその通りだな、とは思うのですが。
しかしまさか、自分がヲタやってるアイドルグループ(!)が、ド直球のテーマとしてこれを扱ってくるとは本当に驚きです。
世の中には色んな人がいる。だから、拒絶するのではなく、お互いを尊重しよう。そういう人でありたいなあ、と思います。
※乃木坂46「シンクロ二シティ」
type-Bに収録