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海老名駅改良工事の罠・後編

前編はこちら

さて「海老名駅改良工事の話題」の後編です。
今回、タイトルを「海老名駅改良工事の罠」としましたが、どこがどう「罠」なのか。その辺りの理由も含めて紹介していきたいと思います。

******
前編では新改札経由の乗換えルートを紹介しましたが、こんどは小田急線ホーム・新宿方の階段を使う旧改札経由のルートを紹介するとします。

まず階段を上ると・・・・



写真13)
臨時改札口(旧改札)です。
以前より改札機の台数が気持ち減ったような気がします。

改札を出て左に曲がるとJR相模線の海老名駅
右に曲がると相鉄線改札やビナウォークのある東口です。

では右に曲がるとします。



写真14)
すぐにビナウォークに向かう通路と分かれます。
右に曲がると、「前編(写真8)」の場所に出ます



写真15)
階段を降りて左に曲がると・・・



写真16)
相鉄線乗り場が見えてきました。



写真17)
ということで、相鉄線改札口前です。
(この写真は、「前編(写真11)」と同じものです)

大和駅ほど乗換えが楽。ではありませんが、まぁそう遠くも無い。というところでしょうか
いつも混んでいるのが難点とはいえ、階段近くの車両に乗っていれば数分かからずに乗換えが出来ます。
前編で紹介した「新改札」経由のルートに較べると随分差があります。

他の乗り換え駅では前編のような1回駅の外に出る遠回りルートは「乗り換え」ではなく単に「出口」として、今回紹介したルートの方を「乗り換え通路」として案内するのが一般的なように思います。


さて・・・・
この場所で後ろを振り返って見るとしましょう。



【写真上】(写真18)
「中央改札(新改札)」に向かう地上階に降りる階段前です。
丁度前編の「写真10」の階段を上った場所です。

従来の看板の上に「小田急線乗り換え」と紙を貼っているのに注目です

【写真下】(写真19)
こちらは少し上の「写真16」の階段の下です。

頭上の看板の「小田急線のりば」の上に紙を貼って消して
「JR相模線(茅ヶ崎・橋本方面)・西口・小田急線臨時改札口」と案内しています。

この2枚の案内看板は同じ場所にあります。
先入観なしで看板の案内だけを頼りに「小田急線乗り換え」の方に進むと、遠くてしかも複雑で分かりづらいルートに誘導されてしまうという怖い案内表示です。

嘘ではないとはいえ看板に偽りありでしょうか・・。




写真20)
5月12日の新駅舎使用開始に伴う変更内容を案内するポスターです。
このポスターの図の部分を拡大して下に示します
↓   ↓   ↓


写真21)

緑色で引いた線が前編で紹介した「小田急線中央改札(新改札)」を経由して相鉄線に乗り換えるコース
(点線部分は地上の歩道を歩く部分です)

黄緑色で引いた線が後編の最初で紹介した「小田急線臨時改札(旧改札)」を経由して相鉄線に乗り換える、改良工事前の乗り換えルートです。

どちらが便利かは一目瞭然です。
しかしハの字型に2つあった階段が一つになり、混雑の予想される「臨時改札(旧改札)」経由の乗り換えルートではなく、「中央改札(新改札)」経由の乗り換えルートにも利用者を誘導する為に、記事で紹介したように
「相鉄線改札口付近の案内掲示」
小田急線新設階段・エレベーターの「相鉄線乗り換え」の案内表示
切り替え直後の「6~10号車のお客様は後ろよりの階段を・・」のような車内放送など

数々の誘導作戦が行われています。
しかしながら、従来のルートの混雑や混乱を避けるためのこうした施策も
「乗換えは便利な方がいい」
という利用者心理には逆らえないようで、新改札経由で乗り換えている人はあまり見かけません。

また切り替えから半年が経過した今
「小田急線から相鉄に乗り換えは新宿方の階段」
という事実も定着して来たようで、以前に較べ乗り換え客が新宿方の車両に集中してきた感があります。

お陰で、気のせいか特に上り列車の本厚木~海老名間で編成前方の混雑が増した感します。
また実際に自分が小田急上りから相鉄に乗り換える際に、階段から1~2両前の車両に乗っていると階段近くの車両から乗り換え客が大挙として下車する為に、なかなか階段までたどり着けなりました。そのため以前は余裕で乗り換えられたはずが、相鉄ホームに着いたら発車ギリギリ。になってしまったりします。

という事で「次からはもっと階段近くの車両に乗ろう」と思うわけなんですが、こうして特定の車両に乗降が集中し、以前このブログでも紹介した「小田急線の慢性遅延」の一端に繋がっていくのでしょう。


切り替えから半年が過ぎ、既に旧改札に繋がる階段を撤去した部分には、新たに作られた新駅舎に繋がる階段やエスカレーターが姿を現しています。
次回の通路切り替えもそう遠くないと思われ、今回の2回の記事で紹介した内容はあくまで暫定的なものとして海老名駅の歴史の一部分となっていくでしょう。

小田急だけで13万人が利用する海老名駅は改良工事に着手するのが遅すぎと思うぐらい手狭な駅でした。相鉄側では11月に留置線を潰しホームを拡幅しましたが、今までやってこなかったのが遅いぐらいです。

しかしながら、混乱と混雑防止という大義名分があるとはいえ、工事計画策定者など鉄道事業者などの考えや誘導策とは裏腹に便利なルートを求める乗客心理。
駅の日常の活動や機能を維持しつつ、工事期間中の限られたスーペースで乗客の通路や工事をスペースを確保するのは難しいとはいえ、乗客心理に応えた通路の確保なども重要でしょう。

「工事中だから不便でも仕方がない」とそう都合よく割り切れないものです。
そういえば夏頃に工事中のJR日暮里駅で降りたのですが出口への通路がめちゃめちゃ狭くてタイヘンでしたよ・・変なおっさんに絡まれるし。あれは失敗作と思いましたね


ちなみに私は、乗り換えではなく海老名駅で乗降する際は、新設の中央改札口の方を好んで使っています。
新しくて広々として比較的空いているので歩きやすいのです。乗る電車の時間ギリギリまで買物をして急ぎ足で乗るには丁度いい・・・
大体いつも数分は電車が遅れている事にも救われている面もありますが・・

**********
関連参考サイト

小田急公式サイト
海老名駅案内図
立体図
http://www.odakyu.jp/guide/station/ebina_map_3d.html
平面図
http://www.odakyu.jp/guide/station/ebina_map_plane.html

なんと平面図の方は、これを書いている12月31日時点で5月の切り替え前の図です。
図の左下には2007.9.30現在 と入っているのですが・・・
切り替え前の記録として保存するなら今のうちですね。


相鉄・海老名駅自由通路(駅舎部)整備事業の概要が決定
http://www.sotetsu-group.co.jp/news_release/archives/PDF/060112_01.pdf

完成予想図が載っています。

進む海老名駅の自由通路整備事業=神奈川(ライブドアニュース)
http://news.livedoor.com/article/detail/2609895/


使用した写真の撮影日は平成19年11月13・16・24日
(07/12/31 18:13UP)


****
追記08/1/23 その後の状況として更に続編
海老名駅改良工事ー2月3日から通路切り替え(乗り換えは要注意)
をアップしています。
ぜひどうぞ
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