寂しがり屋のハーモニカ吹き。(障害者の日常生活)

映画鑑賞、マカロニ放送予定。。。

昨日、新宿へ行って来た、目的は映画を観る為なのだけども、、
最近は母の介護で、自由に外に出られなかったものだから久々に行って来ました。。。

観に行ったのは「11,25自決の日、三島由紀夫と若者たち」です。
行く前に、ネットのテアトル新宿のサイトで指定席を予約して、、
先ず、映画館に着いてから、パンフレットと関連商品を買おうと見てみたら、、
若松監督の時は最近特にそうなのだけども、パンフレットが1冊の書籍の形態で売っていました。

だから、その本を一冊と、サントラCDを1枚、購入しました。ネットで購入した券の開始時間が2時5分からだったもので、、
上映前に、まだ、時間が在るので、ブラブラしながら、客層を見ていると、矢張り、若者より年配の方、60代、70歳位の方が多かったですね、、それか、私位の方か、、、若者は殆ど居ませんでしたね。。。

此処で、若松孝二監督の最近の動向を書いて置きます。

連合赤軍をテーマにした作品『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(2007)は、2007年8月の湯布院映画祭にて「特別試写作品」として上映。2007年10月には、第20回東京国際映画祭にて「日本映画・ある視点 作品賞」を受賞した。同年12月に、若松が設立した映画館「シネマスコーレ」(名古屋市)で公開され、2008年3月から全国で公開された。2008年2月に開催の第58回ベルリン国際映画祭において最優秀アジア映画賞(NETPAC賞)と国際芸術映画評論連盟賞(CICAE賞)を受賞。毎日映画コンクールで監督賞、日本映画評論家大賞で作品賞を受賞した。ロングラン上映後、DVDが発売されました。

2010年公開は、寺島しのぶ主演『キャタピラー』(同年、8月14日より全国各地の映画祭などで上映)。撮影期間は12日間、スタッフ数は11人。日本での公開を前に、2010年2月20日、主演の寺島がベルリン国際映画祭の主演女優賞を受賞した。観客は「戦争がただの殺し合いでしかない現実」と、「生の根源であるセックス」に引き込まれていたという。国内では11月に「第2回TAMA映画賞」特別賞を受賞。12月には新藤兼人賞・SARVH賞2010の最優秀プロデューサー賞である「SARVH賞」を受賞しました。


そして、「11,25自決の日 三島由紀夫と仲間たち」、、映画の内容は、物凄く良かったですね。。。。
余計な描写は一切削ぎ落として描かない若松スタイルのセンスが良くて、、最近の映画が忘れている描き方だな、と思いました。

「俺たちがやろうとしている事は、何の効果も無いのかも知れない。人によっては、狂っていると、言うだろう。
しかし、俺は孤立を恐れない。これは、謂わば絶望からの出発だ。世間の支持を期待するような、そんな思想の磨き方では、もう駄目なんだ。」

「いざとなると、感傷的になると思っていたが、何ともない。・・・俺たちは意外に明るいな、なあ、ヤクザ映画なら、ここで主題歌が流れる所だ。(唐獅子牡丹を口ずさみ始める)」

こんな映画の終盤のセリフが良かったですね・・・・


海外では、ルモンド誌が酷評を書いてますが・・・・

「三島の政治的な捨象は、この人物の持つ意味を否定するかのようだ。三島はまるで趣味の悪い芝居のように演じられている。たぶんこの極端な儀式性こそ若松が見せようと思ったのだろう。しかし三島を(作品についても、家族関係についても、武道の理想と同性愛の間の緊張関係についても一切触れず)、狂信的な漂流者としてのみ描いたために、この人物の複雑な魅力が描けなかった」

「最小限の演出の純度の高さやドキュメンタリーと再現ドラマの混淆、映画のコードを大胆に破る形式など、いつもの若松の豊かな表現も、今回の障害は越えられなかった」と締めている。

確かに、三島由紀夫と云う人物の全体像を正面切って描くのは大変にむつかしいことだと思う。
若松孝二監督自身、「三島の割腹事件の際は批判的に見ていたし、批判もしたけれども、
今は、右も左もあの当時は世の中を変えようと必死だった、彼らのその想いだけは、
後世の人に解るように伝えて置きたかった、」と云っていますね。。。

良い映画を観ました。。。。


若松孝二監督は原田芳雄とも、交流が深く、「水のないプール」のチョイ役で芳雄さんを使ってから「キスより簡単」
「キスより簡単2」「われに撃つ用意あり」「寝取られ宗介」「シンガポール・スリング」で一緒に仕事をしていますね。
この内「シンガポール・スリング」だけがDVDにも成っていないし、テレビでも放映しませんね、、、、

権利問題でしょうか?私は15年前にWOWOWで1回だけ放送されたのをS-VHSビデオテープに録画していたので、最近、貴重だと思い、DVDに焼きました。でも、この映画はビデオソフトならAmazonで中古で可也安く手に入りますね。。。

この映画は加藤雅也主演作品で原田芳雄主演作ではないけど、、脇役の原田芳雄の存在感が凄く、まるで芳雄さんの映画見たく成ってしまっていて、、この映画での世界浪人(戦士)の芳雄さんのイメージは足立正生だそうです。

足立正生の経歴 「福岡県出身。1959年、日本大学芸術学部映画学科入学。日大新映研こと日本大学新映画研究会所属。在学中に「非公開を目的とした映画」として35mmフィルムで自主制作された『鎖陰』によって一躍学生映画界の寵児となる。『鎖陰』はその一部がハプニングという形で上映され話題となり、アートシアター新宿文化で再上映され学生が長蛇の列を作る。日本大学中退後にVAN映画科学研究所に参加。その時期には城ノ内元晴、赤瀬川原平などと共に活動している。松田政男に紹介され若松孝二の独立プロダクションである若松プロダクションに加わる。爾来若松孝二とは公私ともに強い結びつきを保ち続けている。

若松プロダクションにおいては大和屋竺らと共にピンク映画の脚本を量産(脚本に際しては「出口出」という筆名も用いている)。その脚本には革命と性が一貫したモチーフとして描かれ、常に実験映画と運動に同一線上において関わり続けた点で特殊な作家兼運動家である。唐十郎や山下洋輔らと共に若手芸術家の筆頭として注目される事になる。

監督としては『堕胎』1966年でデビュー、永山則夫を題材にした『略称・連続射殺魔』を佐々木守、松田政男らと共同制作し風景論を展開。1971年にはカンヌ映画祭の帰路、若松孝二とパレスチナへ渡り、日本赤軍、並びにPFLPのゲリラ隊に加わり共闘しつつ、パレスチナゲリラの日常を描いた『赤軍-PFLP・世界戦争宣言』を撮影・製作。

1974年以降、映画活動を一時捨て、一兵卒として重信房子率いる日本赤軍に合流、国際指名手配される。1997年には岡本公三や和光晴生ら四人と共にレバノン・ルミエ刑務所にて逮捕抑留。2000年3月刑期満了、身柄を日本へ強制送還。日本の警視庁は足立正生ら3人を逮捕した(岡本公三はレバノンへの亡命を認められたため、日本には来なかった)。旅券法違反で起訴され、懲役2年執行猶予4年の判決が下る。その後、映画監督に復帰する。」

そう云えば、唐十郎が脳内出血で手術をしたとNHKのニュースでつい最近、報道されてましたね。。。

最近、オウム真理教のサリン事件で指名手配になっていた、菊地容疑者が警視庁に身柄を移され逮捕されましたね。
警察の大捜査線をかいくぐって依然、逃亡を続けている、高橋克也容疑者も捕まるのは時間の問題でしょう、、、

こないだ、知人が三島もオウムもやってることは同じだと云ってましたが、、そうでしょうか、、、、
国を憂いて起こしたクーデターとカルト宗教の集団が起こしたテロとは全く相容れないものですよ。。。

個人的な感慨を述べれば、人に寄っては最後の自衛隊員達の描き方が不満だ、もう少しどうにか成らなかったのか
と云う人も居るみたいですけど、ドキュメンタリーの手法を取り入れるのは若松監督のスタイルだし、此の「11,25自決の日、三島由紀夫と若者たち」は映画として良く出来ているし、大金を掛けた大作ではないけれども、、こう云った、心理描写を追って行く昔ながらの映画も良いものだと思います。まだ、公開は続きます、興味を持たれた方は観に行かれると良いのではないでしょうか・・・・

映画を観た後に、紀伊國屋書店で「木村充輝自伝」「ちょっと長い関係のブルース、君は浅川マキを聴いたか」の
2冊の本を購入して、シャツショップでシャンブレーシャツを1着買い込み、腹が減ったので立ち喰い蕎麦を食べて帰って来ました。

久々に良い時間が持てました。。。。


「11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち」予告編 若松孝二監督作品

『キャタピラー CATERPILLAR』若松孝二監督インタビュー1

『キャタピラー CATERPILLAR』若松孝二監督インタビュー2

若松孝二監督インタビュー



Adachi Masao Talk.mp4


1969年、カナダのテレビ局による、三島由紀夫の貴重なインタビュー


憂国忌の来訪者 A Visitor on Yukoku-ki(with BGM)



最後に、BS放送でフィルム・ノワール、マカロニウエスタンが又、放映されますので予定を書いて置きます。

 IMAGICA BSで放送。

    6/19、 AM・2時から4時、「危険なささやき」

                  4時から6時、「友よ静かに死ね」 

      6/21,     PM・12時15分から2時30分 「チェイサー」

                  以上、 主演、アラン・ドロン。


    6/20、 PM・6時45分から8時45分 「牝猫と現金」


 ザ・シネマ(CS)で放送。

     6/20 、 AM・11時30分から1時30分 「ユージュアル・サスペクツ」

                    以上、フィルム・ノワール



 IMAGICA BSで放送。

      6/22 、AM・6時45分から9時45分 「ウエスタン」



 WOWOWで放映。


     6/18 、AM 11:15 「荒野1ドル銀貨」


     6/19、 AM 11:15 「続・荒野の1ドル銀貨」

     6/20、 AM 11:15 「続・さすらいの一匹狼」


           6/21、 AM 11:15 「南から来た用心棒」


          6/22、 AM 11:00 「怒りの用心棒」

    
     6/25、 AM 10:45 「星空の用心棒」


     6/26、 AM 11:15 「暁のガンマン」


     6/27、 AM 11:00 「群盗荒野を裂く」


     6/28 、AM 11:15 「怒りのガンマン」

   
     6/29 、AM 9:40 「ケオマ・ザ・リベンジャー」


                      以上、マカロニ・ウエスタン。


(世情)



Saori Yuki & Toshi (X JAPAN) @ Futari no Big Show [1of5]




Eric Clapton - While my guitar gently weeps (HQ)(Concert for George)


SHUGGIE OTIS & AL KOOPER - Shuggie's Shuffle


Mike Bloomfield, Al Kooper, Steve Stills - Super Session [Full Album]


Mr. OH YEAH - Live at Chicago South Side


"Son Of Juke" by Yoshiharu


Billy Branch - Joe Louis Walker - Matt "Guitar" Murphy - Nice Jazz Festival 1999


Billy Branch's Where 's My Money / I-PAR ONISHI & THE SEEDS OF REED


Billy Branch - Elvin Bishop - Tommy Castro - Roy Gaines - LRBC # 17 - Pacific 2011


The Blues Overtook Me - Charlie Musselwhite


Ronnie Baker Brooks, Billy Branch, and Big Llou Johnson - Artis's Lounge


Sugar Blue- Hoochie Coochie Man- Bull Run


Sugar Blue "Miss You" 3-12-2011

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