寂しがり屋のハーモニカ吹き。(障害者の日常生活)

寺山修司・・・

47年というその短い生涯の間に、文学、演劇、映画、競馬評論とマルチに活躍した寺山修司が、没後30年の今年、空前のブームを迎えているという。
タワーレコードの広告に寺山の写真が大きく使われたのに始まり、パルコ劇場40周年記念公演「レミング」など、寺山戯曲が大挙上演。寺山を回顧する展覧会の開催、関連本の出版ラッシュのいっぽうで、寺山の作品名をもじった菓子が発売され、原宿では「寺山ファッション」なるものが出現。故郷の三沢市では、祭りの山車に「テラヤマ」が登場……。様々な分野に進出し、関係者の思惑を超えて巨大化を続ける「テラヤマ」現象とその背景にあるものを、探ってみた。

 その予兆は昨年からあったらしい。

 寺山修司の著作権管理をする「テラヤマ・ワールド」の代表、笹目浩之氏のもとに、ファッション誌の編集部から問い合わせがあったのだ。

 「原宿で、顔を真っ白に塗って歩いている女の子たちがいる。なぜ、と尋ねてみたら、『寺山修司の映画を真似た』という答えが返って来た」

怒涛の勢いで回顧される「テラヤマ」

 1935年、青森に生まれた寺山修司は、早稲田大学在学中に「短歌研究」新人賞を受賞。文学、演劇、映画、競馬評論と多方面で活躍したが、83年、47歳の若さで亡くなった。

以後、様々なイベントを通して寺山の魅力を世間にアピールし続けてきた笹目氏だったが、没後30年にして「テラヤマ」が原宿ファッションに影響を与えるなど、予想だにしないことだった。ひょっとすると、寺山修司は自分たちが考えている以上に巨大な虚像と化しているのかもしれない……。その予感は今年に入って的中した。

2月、タワーレコードの「NO MUSIC, NO LIFE?」キャンペーン広告に、忌野清志郎らと並んで寺山が起用された。ボクシングリングにたたずむ寺山の写真の下には、彼が作詞した「あしたのジョー」の一節が。ミュージシャンにひけをとらない、ムードたっぷりのポスターは、街角でひときわ人目をひいた

寺山修司が起用された、タワーレコードの「NO MUSIC, NO LIFE?」広告(写真提供・テラヤマ・ワールド)

これに、怒涛の勢いで寺山の作品回顧が続く。演劇分野では今年、テラヤマ・ワールドが把握しているだけでも、寺山戯曲の上演が30件以上あるという。日本で年間にこれほど作品が上演される劇作家は、シェイクスピアくらいしか思いつかない、と笹目氏は言う。公演は劇団四季の人気ファミリーミュージカル「はだかの王様」、伝説的な前衛演出家・松本雄吉と八嶋智人、常盤貴子ら人気俳優たちがタッグを組み、今月開幕する話題作「レミング」、日本ろう者劇団による「観客席」など、バラエティに富んでいる。


劇団四季の人気ファミリーミュージカル『はだかの王様』は意外にも(?)寺山修司・脚本。簡明な中にも詩的でシニカルな、寺山らしいセリフがまぶされている。4月27日~5月12日・新名古屋ミュージカル劇場、出版界では、「別冊太陽 寺山修司」など、関連書籍が5冊以上刊行される。映像分野では、キングレコードが4月に寺山の映像作品のブルーレイBOXを発売。2月からは全国4都市で映画祭「寺山修司◎映像詩展」が開催、そのトークショーにはコミュニケーションディレクターの森本千絵らが参加する。


白塗り女性たちの姿が目を引く寺山修司監督映画『トマトケチャップ皇帝』(71年)。4月13~19日シネクイントで開催の「寺山修司◎映像詩展」で上映予定。(http://www.cinequinto.com)
 展覧会も10件開催。3月まで世田谷文学館で行われた「帰ってきた寺山修司」展は、小規模な文学館では珍しく、平日でも連日200人以上が詰めかけたという。詳細は未定だが、斬新な切り口に定評のあるワタリウム美術館での寺山修司展も6月にスタートする予定だ。

意外なジャンルでも「商品化」されている。3月29日、寺山の歌集「田園に死す」をもじって洋菓子「田園に歌詞集(カシス)」の限定販売が始まった。パッケージは一見、単行本のようだが、中身は青森の有名洋菓子店「ラグノオささき」が製造した本格的なチョコレート菓子。2010年に、やはり寺山の「家出のすすめ」をもじって発売されたさきいか「家出のするめ」が、限定発売にも関わらずヒット商品となったのに続いて発売された。出足は好調だという。

かつては難解な「サブカルチャーの人」ととらえられていた寺山修司だが、いつの間にかメインストリームに押し出され、今や一種の「ブランド」と化している感さえある。なぜ、今「寺山修司」なのだろうか。


寺山の歌集『田園に死す』をもじって名付けられた洋菓子『田園に歌詩集(カシス)』。カシスゼリーをチョコレートで包み、甘酸っぱい後味が爽やか。1050円、寺山修司記念館ほかで限定販売。


 「だいせんじがけだらなよさ」 寺山修司。


寺山修司さんは何を・・・

寺山修司 色と音


園子温×寺山修司 「地獄でなぜ悪い」「みんな!エスパーだよ!」の園監督の冠番組 「園子温ケーブルテレビ実験室」♯10 Web版



寺山修司 Terayama Shuji - 1 to 4 [Whole]



書を捨てよ町へ出よう 冒頭


田園に死す Pastoral: To die in the country (1974) (English subs), Shuji Terayama


寺山修司ラジオドラマ「コメット・イケヤ」(1966年)



寺山修司 壮絶な最期「こんにちは2時」クリックで観られます。


タモリ(1978)


タモリ、5年半ぶりラジオで秘話連発

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