5月31日(土)のつぶやき

2014-06-01 04:29:59 | 日記

何だそれと思う部分は数ありましたが、それでもオオイミと月光のエゴをぶつけ合いさらけ出し合う最終決戦は想いを馳せれば馳せるほどに「ああ、こいつらにはこの選択以外ないのだろうな、このセリフ以外ないのだろうな」という噛みごたえのあるもので、とても美味しゅうございました。


なんだかんだ言っても、ジュビロの書く「こじらせた悪役の言う正論」は凄い力を持っていると思う。


だってオオイミ王のこじらせかた凄いもん。憧れて悔しがる月光をラスボスに仕立て上げ自分が倒すことで自分こそがヒーローになる。でもそれは月光がどこまでも自己を省みないヒーローだったからだ。月光の自虐に我慢できずオオイミは「お前がヒーローだったんだよ!」と言ってしまう。


憧れて羨み憎み恐れる。素晴らしきものであればこそ憧れ、羨み、やがてそれを憎み、しかし憧れるほどの高位存在であるがゆえに恐れる。藤田先生の描くラスボスは本当に切羽詰まってて憎みきれない。