翻訳屋さんの日記

駆け出し翻訳者の日常です。

翻訳の種類

2005年06月01日 | お仕事
いくつか購読しているメールマガジンの中に、とある翻訳会社が発行しているものがあります。その会社は金融・経済を専門にする会社です。そもそも、私の経歴からすると、この分野を専門にしたいところなんですが、今の所はIT翻訳がメインになっています。(国家資格が泣いている?)

で、このメールマガジン、今回は、翻訳者さんの日常のようなもののアンケートがありました。その中で、一日の処理量はどのくらい?という質問がありました。で、実際は一日に1500から2000ワードだけれども、4000ワード!位は処理できないと・・・と考えている、というような答えでした。

4000ワード!!

実感からすると、無理ですねー。
・・・といっても、翻訳の対象によって3000ワード近く出来るものもあれば、1000ワードだってキツいものもあるわけです。あんまり数をこなすことを考えても、結局、納得のいく翻訳は出来ないし。あ、それが出来る超人的な人もいるかもしれませんね。

ただ、翻訳家として一家を支える!となると、その必要性はあるのかもしれませんが。

金融翻訳は、IT翻訳とはちょっと質が違うので、感覚からすると2000ワードだって、結構難しいんじゃないでしょうか?Glossaryがどの程度あるかにもよりますが、私が受けたものは、“用語集はありませーん”というものばかり。

で、このメルマガは何を言いたいのだろうか?と考える訳です。

私の試算によると、翻訳業で達成可能な年収、というとだいたい4百万円くらいです。主婦のかたわら得られる収入としては、まずまず。ただ、一家を支えるとなると、苦しいというレベルです。これを超えるとなると、ものすごいスピードと品質とたくさんの取引先を確保する、自分で直取引する、副業を始める、翻訳会社を作って人にやらせる、のどれかしかありません。

いずれにしても、翻訳会社がメルマガで“これだけのスピードが必要ですよ~”と翻訳希望者におどしをかける必要はあるのでしょうか?

私の邪推によると、この翻訳会社には付属の翻訳スクールがあります。“こんな大変な事、一人じゃできなーーい”と思った翻訳希望者に、スクールに入れさせることが目的なんじゃないでしょうか。

私はこういう通信教育とか、受けたことがないのでわからないんですが、あまり良い噂を聞いたことがありません。翻訳業は職人技ですから、誰かに手取り足取り教えてもらうのではなく(教えてくれるかどうかわかりませんが)、上手い人のかくれた技をこっそり盗み取っていくしか上達の方法はないのでしょうね。

がんばろっと。
今日の作業量は約2000ワードでした。




4 コメント

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Unknown (あきさと)
2005-06-01 22:05:53
確かに「これだけは必要。だから教材買え」的な脅迫営業は最近目に付きますねぇ。騙されないように気をつけるのみですね。(けっこうシャレにならん事には騙されないんですよ、実は)
Unknownになっちゃいましたね (kitasan)
2005-06-01 22:16:34
そうなんですよねー。世の中そうそう簡単に、○○を教えてあげるよーーなんて、調子の良い話はないわけです。いくらお金を払っても!!結局、地味な作業の積み重ねなんでしょうねー。



あ、私も日記読ませていただいていいですか?
もちろん (あきさと)
2005-06-01 22:49:23
もぅ登録しておりますです。僕とあなたの仲じゃないっすか。自発的に登録したのはあなただけっすよ。(やっぱり“あなた”はテレますな)
もちろん (あきさと)
2005-06-01 22:51:14
既に登録しておりますです。僕とあなたの仲じゃないっすか。後輩は切り捨てよーともあなたとの仲は切れないっす。あなただけっすよ、自発的に登録したのは。(やっぱり“あなた”はテレますな)