土曜日の今日は、長男のT-Ballの練習がある予定だったんですが、なぜかお休み。せっかくなので、ダンナとテニスをした後は、家族でのんびり過ごしています。
昨日もたくさん書いたけれど、せっかくなので勢いで書いてしまおう。
自分の話になってしまいますが、アメリカに来た当初は、まだ次男が生後数ヶ月。日本では育児休暇中でした。初めての海外生活、英語も勉強したいし、こっちの生活も楽しんでみたい。でも現実は、次男の世話と、日本では毎日保育園に通っていた長男も、週に3日しか行けなくなり、逆にずしっと子供達の重みがのしかかります。
結局、毎日の生活に流されて、当初の決意はどこへやら、たまに子供とテレビを見たり、週に2回英語のクラスに行くのがやっとでした。
そんな生活が2年になろうかとしていました。友人も増えたし、英語を使う機会も多少は増えて、恥もいっぱいかいて、高校生の頃に記憶して以来、なかなか開かなくなった引き出しがようやく開くようにはなりました。それでも、所詮、日本の高校生レベル。わかっているようで、よくわかってない状態です。
でも、生活するにはそれで十分で、何の問題もありません。
アメリカ生活が2年になろうとする頃、ようやく次男も保育園に通わせられるようになって、よーーーやく、さて、何しよう?と自分と向き合う時間が持てるようになりました。
そして、思いついたのが翻訳です。
早速、Webで募集のある翻訳会社を探し、片っ端からトライアルを受けてみようと思いました。
結果は、合格した所もありますが、落ちた所の方が多く、レベルとしてはどうやら合格ラインのぎりぎり、より少し下という所のようす。でも、ここで気が付いたのです。このレベルでは、仕事をもらえたとして、早晩失敗をして干されるに決まってる。自分の理解に、しっかりと芯がない事に気が付いたのです。
そこで、トライアル受験はしばらくやめて、本気になって勉強してみようと思いました。
この時、初めて目標が決まりました。翻訳の仕事が出来るレベルの英語力を付けること。目標が決まると、自分に欠けているものが何かがわかります。そのためにどうしたらいいのか?日本の書籍を買いたくても、送料もばかにならないし、主婦ですから、投資にも限界があります。
この時、自分に欠けていたのは、しっかりとした文法の理解です。文法といっても、○○法の××構文、なんて名前を覚える必要はなく、一つの英文を見たら、その意味するイメージが確実に描けるようになる事、でした。
まずは、自分の描くイメージが、上級者と比べて、どれだけずれているか?を知るために、上級者の訳と見比べる必要があります。さて、どうしよう?
私は、そこで無料のメールマガジンを選びました。英語のメールマガジンは掃いて捨てるほどありますから、とりあえず片っ端から購読して、上級者の訳に触れることにしました。文法を解説しているものもたくさんあります。メルマガは双方向の情報交換ですから、発行者もそうそう下手な事はかけません。購読者からの間違いの指摘があったりして、その方がかえって記憶に残ったりします。
一日に届くメルマガが30通以上。それに、テレビドラマや映画など、一日のほとんどを英語の理解のために費やしました。数ヶ月後、ようやく英文のイメージにぶれがなくなって、イメージ出来ない英文がほとんどなくなり、翻訳の仕事を始める自信が持てました。
今でも、“この用法を何というか?”と問われたら答えられませんが、英文の理解力は格段に違っているのがわかります。そして、英文和訳と意訳と翻訳、の違いも実感するようになりました。さらに副産物として、英文を書く力も上がったし、話す時も、文法を意識して正しい英語表現を心がけられるようになりました。
結局、英語の上達には文法の理解は欠かせません。それは決して○○用法という言葉自体を覚えることではなくって、たくさんの英文に触れて、辞書を引いて、相手と同じイメージを共有できること、です。これには、たーーーっくさんの英文を読むことが大切。
さらに、日本語とはまったく違う英語の発想を意識することも大切。このためには、テレビドラマや映画などが一番おすすめ。Subtitle(英語字幕)を付けて目と耳の両方から英語を聞き取るのは、とてもいい勉強になります。
そして、話す練習にはシャドーイングといって、聞いた言葉をそのまま真似する練習をします。ドラマを見ながら、言えそうなセリフをつぶやいてみる。他の人に見られると気持ち悪いですから、一人の時にやってみましょう。
そして、このすべてを実行すると、単語力はあとから付いてきます。テレビや映画を見る時には、電子辞書(この場合は英和辞典でOK)をお供に、気になる単語は即チェックです。
辞書は英英辞典が一番です。私はLONGMANを愛用していますが、英語の単語の本当の意味を知るには、英英辞典しかありません。実際の翻訳の仕事でも、英和辞書の表現ではどうしてもしっくり来ないものが、英英辞典を見ると、なるほど!という事もたくさんあります。
そして、自分の実力を知るためには、5、6歳児向けの絵本を読んでみてください。難しい英文は、わからなくても、“こんなの普通の表現じゃないよ”なんて言い訳したくなるものです。子供向けの絵本の英文をなめてはいけません。英語をしっかり理解していないと、絵の助けがある児童書だって“読め”ないのです。言い訳をなくすために、かんたんな絵本を選ぶ必要があります。
このすべてを実行するには、時間がかかるし、なにより強い、強い意志が必要です。だから、目標がなければ続けられない、と思うのです。
逆に、目標がない、という事は、必要性がないという事なのですから、英語なんてわからなくても大した問題ではないのです。日本人は、○○が劣る、といわれると、なんとなく何とかしないといけないような気になるようですが、そんなに自虐的になる必要はないのです。英語を何とかしたい、と差し迫れば、数ヶ月でも何とかなるものなのです。そして、英語を使う必要性のある日本人の英語に対する理解力は、かなり高いレベルと言えると思います。(私も早くその仲間入りをしたいものです。)
私の使った英語教材は、テレビや映画のDVD、メールマガジン程度ですから、映画を見るのが趣味な私としては、費用も大した金額ではありません。
おすすめの番組は、「フレンズ」です。ストーリーも楽しいし、ジョークもあって、スピードも速すぎません。一度でわからなくても、何度見ても楽しいので、勉強としてはもってこいの教材です。
あとは、まだDVDにはなっていないのですが、「Judging Amy」がなかなか良い表現が揃っています。子供のいる身としては、参考になる事も多くて、楽しいドラマです。DVDが発売になったら、ぜひ、チャレンジしてみてください。
昨日もたくさん書いたけれど、せっかくなので勢いで書いてしまおう。
自分の話になってしまいますが、アメリカに来た当初は、まだ次男が生後数ヶ月。日本では育児休暇中でした。初めての海外生活、英語も勉強したいし、こっちの生活も楽しんでみたい。でも現実は、次男の世話と、日本では毎日保育園に通っていた長男も、週に3日しか行けなくなり、逆にずしっと子供達の重みがのしかかります。
結局、毎日の生活に流されて、当初の決意はどこへやら、たまに子供とテレビを見たり、週に2回英語のクラスに行くのがやっとでした。
そんな生活が2年になろうかとしていました。友人も増えたし、英語を使う機会も多少は増えて、恥もいっぱいかいて、高校生の頃に記憶して以来、なかなか開かなくなった引き出しがようやく開くようにはなりました。それでも、所詮、日本の高校生レベル。わかっているようで、よくわかってない状態です。
でも、生活するにはそれで十分で、何の問題もありません。
アメリカ生活が2年になろうとする頃、ようやく次男も保育園に通わせられるようになって、よーーーやく、さて、何しよう?と自分と向き合う時間が持てるようになりました。
そして、思いついたのが翻訳です。
早速、Webで募集のある翻訳会社を探し、片っ端からトライアルを受けてみようと思いました。
結果は、合格した所もありますが、落ちた所の方が多く、レベルとしてはどうやら合格ラインのぎりぎり、より少し下という所のようす。でも、ここで気が付いたのです。このレベルでは、仕事をもらえたとして、早晩失敗をして干されるに決まってる。自分の理解に、しっかりと芯がない事に気が付いたのです。
そこで、トライアル受験はしばらくやめて、本気になって勉強してみようと思いました。
この時、初めて目標が決まりました。翻訳の仕事が出来るレベルの英語力を付けること。目標が決まると、自分に欠けているものが何かがわかります。そのためにどうしたらいいのか?日本の書籍を買いたくても、送料もばかにならないし、主婦ですから、投資にも限界があります。
この時、自分に欠けていたのは、しっかりとした文法の理解です。文法といっても、○○法の××構文、なんて名前を覚える必要はなく、一つの英文を見たら、その意味するイメージが確実に描けるようになる事、でした。
まずは、自分の描くイメージが、上級者と比べて、どれだけずれているか?を知るために、上級者の訳と見比べる必要があります。さて、どうしよう?
私は、そこで無料のメールマガジンを選びました。英語のメールマガジンは掃いて捨てるほどありますから、とりあえず片っ端から購読して、上級者の訳に触れることにしました。文法を解説しているものもたくさんあります。メルマガは双方向の情報交換ですから、発行者もそうそう下手な事はかけません。購読者からの間違いの指摘があったりして、その方がかえって記憶に残ったりします。
一日に届くメルマガが30通以上。それに、テレビドラマや映画など、一日のほとんどを英語の理解のために費やしました。数ヶ月後、ようやく英文のイメージにぶれがなくなって、イメージ出来ない英文がほとんどなくなり、翻訳の仕事を始める自信が持てました。
今でも、“この用法を何というか?”と問われたら答えられませんが、英文の理解力は格段に違っているのがわかります。そして、英文和訳と意訳と翻訳、の違いも実感するようになりました。さらに副産物として、英文を書く力も上がったし、話す時も、文法を意識して正しい英語表現を心がけられるようになりました。
結局、英語の上達には文法の理解は欠かせません。それは決して○○用法という言葉自体を覚えることではなくって、たくさんの英文に触れて、辞書を引いて、相手と同じイメージを共有できること、です。これには、たーーーっくさんの英文を読むことが大切。
さらに、日本語とはまったく違う英語の発想を意識することも大切。このためには、テレビドラマや映画などが一番おすすめ。Subtitle(英語字幕)を付けて目と耳の両方から英語を聞き取るのは、とてもいい勉強になります。
そして、話す練習にはシャドーイングといって、聞いた言葉をそのまま真似する練習をします。ドラマを見ながら、言えそうなセリフをつぶやいてみる。他の人に見られると気持ち悪いですから、一人の時にやってみましょう。
そして、このすべてを実行すると、単語力はあとから付いてきます。テレビや映画を見る時には、電子辞書(この場合は英和辞典でOK)をお供に、気になる単語は即チェックです。
辞書は英英辞典が一番です。私はLONGMANを愛用していますが、英語の単語の本当の意味を知るには、英英辞典しかありません。実際の翻訳の仕事でも、英和辞書の表現ではどうしてもしっくり来ないものが、英英辞典を見ると、なるほど!という事もたくさんあります。
そして、自分の実力を知るためには、5、6歳児向けの絵本を読んでみてください。難しい英文は、わからなくても、“こんなの普通の表現じゃないよ”なんて言い訳したくなるものです。子供向けの絵本の英文をなめてはいけません。英語をしっかり理解していないと、絵の助けがある児童書だって“読め”ないのです。言い訳をなくすために、かんたんな絵本を選ぶ必要があります。
このすべてを実行するには、時間がかかるし、なにより強い、強い意志が必要です。だから、目標がなければ続けられない、と思うのです。
逆に、目標がない、という事は、必要性がないという事なのですから、英語なんてわからなくても大した問題ではないのです。日本人は、○○が劣る、といわれると、なんとなく何とかしないといけないような気になるようですが、そんなに自虐的になる必要はないのです。英語を何とかしたい、と差し迫れば、数ヶ月でも何とかなるものなのです。そして、英語を使う必要性のある日本人の英語に対する理解力は、かなり高いレベルと言えると思います。(私も早くその仲間入りをしたいものです。)
私の使った英語教材は、テレビや映画のDVD、メールマガジン程度ですから、映画を見るのが趣味な私としては、費用も大した金額ではありません。
おすすめの番組は、「フレンズ」です。ストーリーも楽しいし、ジョークもあって、スピードも速すぎません。一度でわからなくても、何度見ても楽しいので、勉強としてはもってこいの教材です。
あとは、まだDVDにはなっていないのですが、「Judging Amy」がなかなか良い表現が揃っています。子供のいる身としては、参考になる事も多くて、楽しいドラマです。DVDが発売になったら、ぜひ、チャレンジしてみてください。