北関東の宮彫・寺社彫刻(東照宮から派生した宮彫師集団の活躍)

『日光東照宮のスピリッツ』を受けついだ宮彫師たち

伊勢崎の屋台-波志江・岡屋敷屋台

2018年11月01日 | 各論 その他
伊勢崎の波志江(はしえ)は、北関東自動車道の駒形ICと伊勢崎ICの間にある波志江PA(ETC出口あり)周辺になります。
波志江地区には10台の屋台があり、素晴らしい彫刻がつく屋台があります。
2年後の2020年に、総鎮守社の愛宕神社の境内に10台が揃って出される予定です。

その内の一台。岡屋敷の屋台は毎年、地区の秋祭りで出されるため見学してきました。紹介します。
この屋台は、ずばり『獅子づくし』です。大工、宮彫師は不明です(宮彫師は岸亦八一門を疑っております)。

巡行された際の風景。稲の穂が黄金色になって、屋台が映えます。


屋台の進行左前から


屋台の前部  鬼板と懸魚で『獅子の子落とし』を表現しています。
ハイレベルな彫物は、拡大すると良さが引き立ちます。躍動感が伝わってきます。

























前方鬼板の裏


前方の木鼻(向かって右)




前部の欄間(獅子、飛龍)と中央部の欄間(獅子)


屋台の後方






『獅子づくし』-獅子が何匹いるか数えました。側面の一枚の欄間を撮影しなかったため総数はわかりませんが「41+α」になります。



















波志江の屋台は、他にもすごい彫物がついた屋台がありますので、のちほど紹介します。

●参考文献
『波志江の屋台 伊勢崎市文化財資料集1』 伊勢崎市教育委員会、2007年


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