介護保険制度の保険料を滞納して、通常1割の自己負担が3割に引き上げられる「給付制限」を
受ける高齢者が増えている。徳島市の2009年度の対象者は43人で、4年前の05年度(24人)
から倍近くに増加。高齢化の進展で要介護認定者が増えてきたことや、保険料の値上げが影響して
いるとみられる。12年度の制度改正では保険料が増額される可能性もあり、給付制限を受ける
高齢者は今後も増えそうだ。
高齢者が支払う保険料は年金から天引きされる「特別徴収」が原則だが、年金受給額が年18万円
未満の低所得者や年度途中で65歳になった人は、市役所から郵送される納付書を使って金融機関
などで支払う「普通徴収」となる。徳島市の昨年6月時点の65歳以上の被保険者5万9060人中、
普通徴収は6147人(10・4%)。
普通徴収で請求される保険料の支払期限は原則2年間。これを過ぎると時効が成立し、被保険者は
滞納分を支払うことができない。滞納分のある高齢者がサービスを受けようとした場合、未納期間に
応じて一定期間、自己負担割合が1割から3割へと引き上げられるなどの制限を受ける。
市の09年度末現在の要介護認定者は1万3809人で、05年度末から881人増。さらに、市は03、
06年度の2回、保険料を値上げしており、保険料を支払えなくなった高齢者の増加につながったとみられる。
市介護ながいき課は「保険料が高くなれば給付制限を受ける高齢者が増える恐れがある。給付制限
を受けないよう滞納者には繰り返し納付を呼び掛ける」としている。市は09年度に保険料を月額320円
(基準額)引き下げており、現在の保険料は月額4960円。
県内の他市でも給付制限の対象者は増加傾向にある。鳴門市では05年度の5人から09年度の6人へ、
阿南市では3人から7人へと増えた。
▽徳島新聞
http://www.topics.or.jp/localNews/news/2011/02/2011_129747466242.html
受ける高齢者が増えている。徳島市の2009年度の対象者は43人で、4年前の05年度(24人)
から倍近くに増加。高齢化の進展で要介護認定者が増えてきたことや、保険料の値上げが影響して
いるとみられる。12年度の制度改正では保険料が増額される可能性もあり、給付制限を受ける
高齢者は今後も増えそうだ。
高齢者が支払う保険料は年金から天引きされる「特別徴収」が原則だが、年金受給額が年18万円
未満の低所得者や年度途中で65歳になった人は、市役所から郵送される納付書を使って金融機関
などで支払う「普通徴収」となる。徳島市の昨年6月時点の65歳以上の被保険者5万9060人中、
普通徴収は6147人(10・4%)。
普通徴収で請求される保険料の支払期限は原則2年間。これを過ぎると時効が成立し、被保険者は
滞納分を支払うことができない。滞納分のある高齢者がサービスを受けようとした場合、未納期間に
応じて一定期間、自己負担割合が1割から3割へと引き上げられるなどの制限を受ける。
市の09年度末現在の要介護認定者は1万3809人で、05年度末から881人増。さらに、市は03、
06年度の2回、保険料を値上げしており、保険料を支払えなくなった高齢者の増加につながったとみられる。
市介護ながいき課は「保険料が高くなれば給付制限を受ける高齢者が増える恐れがある。給付制限
を受けないよう滞納者には繰り返し納付を呼び掛ける」としている。市は09年度に保険料を月額320円
(基準額)引き下げており、現在の保険料は月額4960円。
県内の他市でも給付制限の対象者は増加傾向にある。鳴門市では05年度の5人から09年度の6人へ、
阿南市では3人から7人へと増えた。
▽徳島新聞
http://www.topics.or.jp/localNews/news/2011/02/2011_129747466242.html