ポルトガルのキノコ。キノコの名前教えてください。

ポルトガルの森などで撮ったキノコの写真集です。間違いなどありましたら教えて下さい。食毒はあくまでも自己責任で。

53.シロハツ Russula Delica

2014-10-29 15:22:14 | ポルトガルのキノコ

 

シロハツ、ベニタケ目、ベニタケ科、ベニタケ属、

学名:Russula Delica、和名:シロハツ(白初)、

英名:Milk-white Brittlegill、

2014年10月17日、ポルトガル、アレンテージョ地方で撮影、

 

 

大部分は白く、傘は少し黄ばんでいる。柄は頑丈。可食であるが、味に乏しい。秋方、森に育つ。チチタケ属のものと間違えられることが多い。

 

シロハツの子実体は土壌から離れることを嫌うかのようで、ときにはキノコの半分程度は埋まっている。その結果、傘はその粗い表面に朽ちた葉などを保持していることがよくある。

 

傘は最大16cm程度まで育ち、地は白色であり、土に汚れ、土色や黄土色っぽくなっていることも多い。傘の端は内側に巻き込まれている。巻き込まれた部分はより白い色が残っている。生えてきた初期は饅頭型であり、時間がたつごとに扁平型になっていく。更に開くと漏斗型になることもある。

 

柄は頑丈であり、白く、非常に短い。長さはおおよそ2~6cmであり、幅は2~4cm程度である。襞は垂生であり、間隔が狭い。胞子紋はクリーム色じみた白である。胞子は疣のある楕円形であり、大きさは8~12 x 7~9 μm。若い物は白く、切っても色が変わらない。

 

肉はかすかに魚のにおいがする。味は辛苦く、ピリッとしている。

 

チチタケ属と良く似ており、ツチカブリ、シロハツモドキ等とは非常に似ている。これらの種は襞から乳液上の成分を出し、切った際にも乳液が滲むこと。更にシロハツは柄の付け根部分が青いことなどから識別できる。

 

シロハツは北半球の温帯に広くに分布している。ヨーロッパ各所からアジアに生息している。北アメリカではまれであり、Russula brevipesと大きく置き換わっている。(Wikipediaより)

(C)2014  MUZIT

 

 

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52.アイタケ? Russula virescens?

2014-10-28 12:23:36 | ポルトガルのキノコ

 

アイタケ(学名 Russula virescens)はベニタケ科ベニタケ属のキノコの一種。

英語圏では green russula、green quilt russula、greencracked brittlegilなどと呼ばれる。

2014年10月17日、26日、ポルトガル、アレンテージョ地方で撮影、

 

かさは直径 5–15 cm で、幼時はまんじゅう型、成長すると開いて浅い漏斗状となる。

 

表面は淡い青緑色でいくぶんざらつき、しばしば表皮が不規則にひび割れてモザイク模様をあらわす。

 

じゅうぶんに成熟すれば、しばしば傘の周縁部に浅い条溝を生じる。

 

かさ・柄の肉はともに白色で傷つけても変色することはなく、堅いがもろい肉質であり、味もにおいもともに温和である。硫酸鉄(II) に接触すると帯褐オレンジ色ないし帯褐桃色に変わる。

 

ひだは柄に直生ないし離生し、やや密で白色を呈し、分岐や連絡脈を欠く。柄はほぼ上下同大で長さ 3–8 cm、径 2–4 cm 程度、白色を呈し、中実である。

 

胞子紋はほとんど白色を呈し、胞子はほぼ球形から広卵形をなし、その表面には微細なとげ状突起が不規則に生じ、突起の基部はきわめて細い連絡脈によって連結されている。かさの表面には円錐状のシスチジアが散在し、表皮のゼラチン化はほとんど認められない。

 

夏から秋にかけて、コナラ属・カバノキ属・ブナ属などの落葉広葉樹の林内地上で採集されることが多い。ときにはマツ属・モミ属・トウヒ属などの樹木の下にも発生する。これらの樹木の生きた細根との間に、外生菌根を形成して生活しており、人工栽培は困難で、いまのところ試みられていない。

 

北半球温帯地方に広く分布し、日本でも、低地の公園林などから亜高山帯まで、各地で比較的普通に見出される。

 

フタイロベニタケ (Russula viridirubrolimbata Ying.) も、アイタケと同様に、かさの表皮が不規則に裂けてモザイク状をなすが、通常はかさの中央部付近が緑色、周縁部が暗赤色を呈する。ただし、前者においても、まれにかさのほとんど全面が緑色を呈することがあり、その場合には肉眼的な識別はきわめて困難である。また、アイタケに似て、かさの表皮が黄褐色となるものにヤブレキチャハツ (Russula crustosa Peck) がある。

 

食用になり、比較的大形で発生量も多く、酷似する毒キノコも少ないために人気がある。歯切れはさほどではないが風味がよいとされ、サラダや炒め物、汁物などに調理される。ただし、ビタミンB1を破壊する酵素を含有することが報告されており、多食は避けるべきであるとされている。また、調理方法にも注意を要し、生食はあまり勧められない。(Wikipediaより)

©2014  MUZVIT

 

 

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51.カンゾウタケ Fistulina hepatica

2014-10-27 15:07:05 | ポルトガルのキノコ

 

ハラタケ目カンゾウタケ科カンゾウタケ属に属する一属一科一種のキノコ。

学名:Fistulina hepatica Schaeff.:Fr、和名:カンゾウタケ(肝臓茸)、葡名:Fistulina hepatica、

2014年9月25日、ポルトガル、バイラーダ地方で撮影、

 

全世界に広く分布し、欧米では広く食用にされている。アメリカなどでは"Beefsteak Fungus"・「貧者のビーフステーキ」、フランスでは「牛の舌」(Langue de boeuf)と呼ばれている。

 

日本では梅雨期と秋に、スダジイ、マテバシイなど(欧米ではオークや栗の木、オーストラリアではユーカリ)の根元に生え、褐色腐朽を引き起こす。

 

傘は舌状から扇型で、表面は微細な粒状で色は赤く、肝臓のように見える。

 

裏はスポンジ状の管孔が密生し、この内面に胞子を形成する。他のヒダナシタケ類と異なり、この管孔はチューブ状に一本ずつ分離している。

 

肉は、霜降り肉のような独特の色合いを呈しているうえ赤い液汁を含み、英名のBeefsteak Fungusの名の通りである。

 

生ではわずかに酸味があるが、管孔を取った上で、生のまま、またはゆでて刺身や味噌汁にしたり、炒めて食べたりする。

 

カンゾウタケはカンゾウタケ科に分類されており、近年の分子系統解析において、ヌルデタケやスエヒロタケ科の菌類と近縁であることが示されている。

 

カンゾウタケ科に属するキノコは、世界中で数種類しかない小規模なグループを形成している。(Wikipediaより)

 

カンゾウタケ Fistulina hepatica でした。 ©2014 MUZVIT

 

 

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