おばあの Good life

日毎・手仕事・庭仕事 おばあの暮らしをクリエイト 

おばあちゃんのお出掛け

2006年01月29日 | 手仕事
92歳のおばあちゃんは毎月おじいちゃんの命日に青山までお墓参りに
お出掛けする。おじいちゃんが死んで52年間 ずーと続いている毎月の行事だ。
若おばあも一緒について行く。

用意周到なおばあちゃんは 前日から準備で大忙しだ。
重い牛革のハンドバッグを取り出し 沢山のポケットの中に必要なアイテムを
仕舞い込む。
老人パス 保険証 がま口 札入れ お経本 数珠 お守り 台所の鍵 ペットボトルの水 低カロのど飴 仁丹 お昼のお薬 等々 1キロを超える重量だ。

おばあちゃんのお出掛けに相応しい軽くて(総量80g)掛け良い大島紬の肩掛け布袋    
          左 泥大島紬      右 藍大島紬 
         肩紐はISSEY MIYAKEの麻紐ベルトを リメイク

おばあちゃんの朝

2006年01月27日 | FUKU
朝が早い。ともかく早い。
朝刊を配るバイクのお兄さんが4時過ぎにポストに放り込む頃
おばあちゃんは 赤いガウンをはおり そっと玄関を抜け出し
外に出て12段タイルの階段を降り新聞をゲットする。

この季節 外は冷え冷え 星空にまだ夜の余韻が残るのだ。
毎朝繰り返されるお勤めのようなもの。
「転ばないでくれ。」若おばあはベッドの中で 今朝もつぶやく。

リバーシブルのちりめんのチョッキ 黒い緞子の帯裏地に真っ赤に
「金陵」と刺繍されているこれは反物の端っこのマーク。
これまた古くてカッコいい。

おばあちゃんのたんこぶ

2006年01月26日 | FUKU
今年は 年末からお正月を 家族で温泉で過ごす。
永年作っていたおせちからも 解放される。
と思っていると 
出掛けにおばあちゃんが顔面から転ぶアクシデント。
見る見る膨れるたんこぶは見ないことにして車に乗り込んだ。

翌日も翌々日も お岩のようなおばあちゃんは
大事をとって温泉には入れなかった。
本当にかわいそう。
でもそんな気分を 明るく変えてくれるちりめんの
リバーシブルチョッキ 92歳のお転婆おばあちゃんの子供のころの大正のちりめんは いまでも立派に現役だ。