氣まぐれ剣士の言いたい放題

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262 空(くう)

2005-12-31 07:57:32 | Weblog
気まぐれ剣士の言いたい放題

262 空(くう)

一見なにもないように見えても、そこに全ての要素が詰まっているのが、「空」(くう)の本質だそうです。

「色即是空、空即是色」(しきそくぜくう くうそくぜきし)という八文字の中にお釈迦様が説かれた教えのエッセンスが、すべて含まれていると言われていますが、「空」とは、なんでしょう?「色」とは一体どういうことを指すのでしょうか?

「空」と似たようなニュアンスで使われる「無」という言葉もありますが、その違いはなんでしょう?こうした答えのない問いを発することが出来るのが、人間の不思議なところですね。

 哲学や宗教の分野では、絶対的な正解などあるわけはないのですが、正解のない問いに対して、一生懸命考えたり、悩んだり出来るのが、人間の特徴?かもしれません。

例えば「無」が、全ての可能性を手放して、自我さえもなくなる状態だとすれば、「空」は、全ての制限や制約から解放され、無限の可能性に満ち溢れている状態だと言えるかもしれません。

「無」が「何もない」ことを現しているとすれば、「空」は「何者でもない」が故に、「全て(の可能性)があり、プラスマイナス0の状態」とも言えるでしょう。

「色」は「いろ」ではなく「しき」と読み、形あるもの、という意味です。
「色即是空、空即是色」とは、形あるものは実は何もなく、何もない空間にいろいろ詰まっているということですね。

 一見何もないように見える空間に、実は全ての存在の元となるものが、 ギッシリと詰まっているようです。 反対に、目に見える形あるものは、 一見しっかりと中味が詰まっているように見えても、実は隙間だらけで、そのほとんどが空っぽなのだと言う哲学的真理を、 最先端の物理学が証明しつつあり、それは既に事実になりつつありますね。

 「空」とは何もないと思える空間に、実はものすごいエネルギーが隠されている状態なのですね。一つの精子と卵子から人間が生まれるとき、そのどこに設計図がかかれているのでしょうか。

 地球自体が自転したり公転したりするエネルギーはいったいどこから生まれてくるのでしょうか。
 これを考えると、夜も眠れませんが、仕事中にぼんやりしている気まぐれ剣士でした。
 

 みなさん、よいお年をお迎えください。

次回もお楽しみに
以上