氣まぐれ剣士の言いたい放題

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754 ハンディキャップ

2010-01-06 09:26:48 | Weblog
氣まぐれ剣士の言いたい放題

754 ハンディキャップ 

NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)の最長FG(フィールドゴール)63ヤードの記録を持っているのは、トム・デンプシーとジェイソン・イーラム(デンバー・ブロンコス)という選手です。

1970年まで、当時の最長FGの記録は56ヤードでした。その記録を破ったのはトム・デンプシー(ニュ-オリンズ・セインツに所属)1970年11月8日、セインツの本拠地・テュレーン・スタジアム。相手は強豪・デトロイト・ライオンズ。実際に、この年は10勝4敗でプレーオフに進出したチームです。

この日のセインツは強豪相手に善戦も劣勢。TD(タッチダウン)はなく得点は3FGの12点のみ。試合時間はのこりわずか、最後の1プレーを残し16-17で負けていました。ボールは自陣45ヤード、チームは最後の1プレーをキッカーのデンプシーに賭けたのです。

その地点は自陣37ヤード。センターからロングスナップがされる、ボールはまっすぐホルダーの手に、ホルダーもしっかりボールをセット。デンプシーの【右足】は力強くボールを蹴る。蹴られたボールはまっすぐにゴールポストに向かう。ボールはクロスバーのわずか上を通過、審判の両手が上に上がる。

“Kick is good!” 63ヤードの最長FG記録が出た瞬間であり、19-17のスコアでタイムアップ寸前に逆転勝利を収めた瞬間でもあったのです。

ところで、ここでお伝えしたいことはこれから書くことです。
トム・デンプシーはこのように語っている。
「私は素晴らしい両親に恵まれて幸運だった。両親はハンディキャップを理由に私の行動に制限を加えることはなかった」

実はトムにはハンディキャップがあったのです。
そうです。
トムはうまれつき左手の肘から先と右足(利き足)のつま先の部分がなかったのです。そのため右足には特別のシューズを履いてキックしたのです。

来る日も来る日も。そもそもスポーツには向かない、と諦めてしまうのが普通でしょう。ところが、大学時代はキッカーだけでなくディフェンスのラインマンでもあったというから驚きですね。

そして大学時代は大活躍するのですが、やはりハンディキャップを背負っています。そのためプロを目指しますが、実力はあるにも関わらず

どこも取り合ってくれません。それでも彼は諦めません。ハンディキャップを理由にはしなかったのです。ついに新設チームに所属することとなり、大記録を打ち立てるまでになったのです。

彼は不運やできない理由・言い訳を上げればいくらでも上げられたことでしょう。一生、言い訳もできたでしょう。

でも
私は素晴らしい両親に恵まれて幸運だった。
両親はハンディキャップを理由に私の行動に制限を加えることはなかった。
学校で体力測定が行われたときも、『お前には無理だ』とは決して言わなかった。
ハンディキャップとは、挑戦の対象であり、絶対に言いわけの理由にしてはいけないと教えてくれた。

だから、私は、子供の頃からやりたいと思ったすべての事に対し、決してあきらめることなく挑戦してこれたのだ

誰しも何らかのハンディキャップを抱えていると言えるでしょう。人からとても羨ましく思われる方であっても何かしら、、、でもそれを挑戦の対象として捉えられる時、ハンディキャップさえ福音に変えることも可能なのですね。

何か挑戦しようとする時に言い訳や諦めがでてきた時、また不運だな、と思うことが起こった時、、、、トムの話を思い出したいものです。

すごいですね、小生、条件の悪いこと(もちろん、条件のいいときは黙っています)を言い訳にするのは得意なんですが・・・。
ハンディキャップを言い訳じゃなくて、挑戦の対象にするとは・・・。
なかなか出来ないことですよね・・・。