氣まぐれ剣士の言いたい放題

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515 失っているとき

2007-05-02 08:06:47 | Weblog
氣まぐれ剣士の言いたい放題

515 失っているとき

 失っているときが、一番たくさん持っていることになって、たくさん持っているときが、一番持っていないことになるものって何でしょうか。

 ……答えは、『自分』かもしれませんね。

 自分自身、自分らしさ、自分が輝いているとき……
 どういうことかと言いますと、仕事でも趣味でもスポーツでも、何かに夢中になっていて、我をも忘れているときってありますね。そんなふうに自分を失っている瞬間の自分が、どんなときよりも、一番自分らしくて充実しているように思えます。

 人からどう思われるか考えることもないし、過去や未来の心配に振り回されることもありません。思いっきり、今を楽しんでいる自分がいます。
つまり、自分を失っているときが、自分自身を、一番たくさん持っていることになります。

 逆に、悩みがあったり、不安や心配に心を奪われているときには、自分のことで頭が一杯になってしまいます。自分はどうしていつもダメなんだろうと思ったり、わが身の不運を呪ったりして、ため息をついてしまうようなとき。自分自身のことばかりを考えてしまいますよね。

 普段、存在に気づかないような足の小指だって、柱にぶつけて痛みを感じれば、突然、その存在が大きくなってきます。小指の痛みのことで頭が一杯になります。
それと同じで、悩めば悩むほど、苦しめば苦しむほど、自分自身をより意識しているかも知れません。

 もちろん、そんなときには、生き生きとした自分らしさとは、一番かけ離れているときでしょう。だから、自分をたくさん持っているときには、一番、自分を持っていないということにもなってしまうのです。

 だから、幸せになんかなれなくても良いやと幸せを手放したときに、幸せが手に入るかも知れませんね。これをパラドクスというそうです。

 皆さんも経験ありませんか。もうどうなってもいいやと開き直ったときに、いい方向に向かったことが・・・。開き直っても良いそうです。いけないのは、強盗のように居直ることだそうです。小生、試合に負けたとき、相手のせいと、開き直ることは得意なんですが・・・。

いかがでした。
次回もお楽しみに。
以上