氣まぐれ剣士の言いたい放題
593 コカコーラ
コカコーラは世界で最も名前の知られたブランドですね。世界市場進出を図ったロバート・ウッドラフという天才が60年に渡り経営手腕を発揮したお蔭だったと言われました。
1950年代には『キャデラック、ロックンロール、ハンバーガーにコーク』といった、自由を謳歌するアメリカン・ライフのイメージを世界中に行き渡らせることに成功しました。
そのウッドラフの後継者としてロベルト・ゴイズエタ氏が経営者になった1980年代、コカコーラは大きな問題を抱えているように多くの人には見えた。
パタゴニアからポルトガル、カトマンズからコロンビアまで、地球全体をカバーする巨大企業になっていて、市場は飽和状態で、これ以上進出する余地・地域はないように思われた。
ゴイズエタ氏が経営陣のトップを呼んで聞いてもみな、
「世界でコカコーラのソフトドリンクは圧倒的な優位を占め、もはや拡大の可能性はない。市場の45%を占めている」
ということを繰り返すばかりでした。
実際に地球全土に製品を売り込んでいる状態だった。そこでゴイズエタ氏はトップ層にある質問をした。その質問によって、コカコーラ社の、そしてトップ層から社員一同の観点が変わりました。
まだまだ市場はいくらでもあるということに・・・・。
さてどんなことを質問したのでしょうか?
ゴイズエタ氏は
『人間が一日に摂る水分の量はどのくらいなのか?』とたずねた。
その意図をその場で理解した人はいなかった。
しかし、優秀な経営陣はすぐに
『人間は一日に64オンス(2リットル弱)の水分を必要とする』
という答えを見つけ、ボスに報告した。
質問の意味が何につながっているか、依然としてなぞのままだった。
そこでゴイズエタ氏は
『現在その64オンスのうち何パーセントがコカコーラによって占められているのかね?』
チームのメンバーは手早く計算して2%という数字を弾きだした。
『ほらね、諸君。まだあと98%も市場拡大の可能性があるじゃないか。
それを手に入れるんだ!』
ゴイズエタ氏のこの言葉は重大な転機となった。コカコーラの経営陣は、たった今、社長が示した途方もないほど、大きいチャンスの存在に度肝を抜かれた。
それから焦点を世界地図に隈なく広げることから、消費者一人一人の喉に置き換えたことで、コカコーラの80年代の記録的な成功が見えていた。
ゴイズエタ氏は16年の任期中に株価を35倍にした中興の祖とされるまでになったのです。
すごいですね。
物の見方を変えれば、どのようにも展望は広がるものですね。過去の延長だけでは、これからは生きて行けないかも知れませんね。
今まで当然と思われていた価値観や仕組みが、今どんどん変わって生きつつあります。昔の思い出にすがっていると、取り残されてしまうかも知れませんね。
小生も新しい技でも開発しようかな? その前に今の構えをもう少し良くしたら?といわれそうですね。ごもっともでございます。
いかがでした。
次回もお楽しみに。
以上
593 コカコーラ
コカコーラは世界で最も名前の知られたブランドですね。世界市場進出を図ったロバート・ウッドラフという天才が60年に渡り経営手腕を発揮したお蔭だったと言われました。
1950年代には『キャデラック、ロックンロール、ハンバーガーにコーク』といった、自由を謳歌するアメリカン・ライフのイメージを世界中に行き渡らせることに成功しました。
そのウッドラフの後継者としてロベルト・ゴイズエタ氏が経営者になった1980年代、コカコーラは大きな問題を抱えているように多くの人には見えた。
パタゴニアからポルトガル、カトマンズからコロンビアまで、地球全体をカバーする巨大企業になっていて、市場は飽和状態で、これ以上進出する余地・地域はないように思われた。
ゴイズエタ氏が経営陣のトップを呼んで聞いてもみな、
「世界でコカコーラのソフトドリンクは圧倒的な優位を占め、もはや拡大の可能性はない。市場の45%を占めている」
ということを繰り返すばかりでした。
実際に地球全土に製品を売り込んでいる状態だった。そこでゴイズエタ氏はトップ層にある質問をした。その質問によって、コカコーラ社の、そしてトップ層から社員一同の観点が変わりました。
まだまだ市場はいくらでもあるということに・・・・。
さてどんなことを質問したのでしょうか?
ゴイズエタ氏は
『人間が一日に摂る水分の量はどのくらいなのか?』とたずねた。
その意図をその場で理解した人はいなかった。
しかし、優秀な経営陣はすぐに
『人間は一日に64オンス(2リットル弱)の水分を必要とする』
という答えを見つけ、ボスに報告した。
質問の意味が何につながっているか、依然としてなぞのままだった。
そこでゴイズエタ氏は
『現在その64オンスのうち何パーセントがコカコーラによって占められているのかね?』
チームのメンバーは手早く計算して2%という数字を弾きだした。
『ほらね、諸君。まだあと98%も市場拡大の可能性があるじゃないか。
それを手に入れるんだ!』
ゴイズエタ氏のこの言葉は重大な転機となった。コカコーラの経営陣は、たった今、社長が示した途方もないほど、大きいチャンスの存在に度肝を抜かれた。
それから焦点を世界地図に隈なく広げることから、消費者一人一人の喉に置き換えたことで、コカコーラの80年代の記録的な成功が見えていた。
ゴイズエタ氏は16年の任期中に株価を35倍にした中興の祖とされるまでになったのです。
すごいですね。
物の見方を変えれば、どのようにも展望は広がるものですね。過去の延長だけでは、これからは生きて行けないかも知れませんね。
今まで当然と思われていた価値観や仕組みが、今どんどん変わって生きつつあります。昔の思い出にすがっていると、取り残されてしまうかも知れませんね。
小生も新しい技でも開発しようかな? その前に今の構えをもう少し良くしたら?といわれそうですね。ごもっともでございます。
いかがでした。
次回もお楽しみに。
以上