氣まぐれ剣士の言いたい放題

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775 神様にしか見せてはいけない

2010-04-08 16:31:24 | Weblog
氣まぐれ剣士の言いたい放題

775 神様にしか見せてはいけない

選手にもよく言っているのは、努力している姿は絶対に人に見せてはいけないし、口にしてもいけないということです。

自分の努力は、神様にしか見せてはいけない。
人に見せた瞬間に、その努力は帳消しになってしまうんです。そんな人を神様は応援しませんよ。
         川本和久(福島大学陸上競技部監督)

陸上界では無名だった地方の国立大学から、次々と日本記録を生み出し、福島県を「陸上王国」と言われるまでに変革させた福島大学陸上競技部監督・川本和久氏。

しかしその川本氏も、指導者とはどうあるべきか、長く模索を続けた時期がありました。

1つの転機となったのが、1995年の福島国体で、県の強化選手に指名された雉子波(きじなみ)秀子選手の指導を任命されたことでした。

学生時代に成績がふるわず、卒業後陸上から離れ、小学校教師になっていた雉子波選手は、「もうやれません」と泣いてグラウンドにもおりられない状態。

懸命に踏み止まらせた後、本当に練習をやれているか見に行ったところ、雪の降る中、外灯が一つしか灯っていないグラウンドで、雉子波選手は雪掻きをして、一人黙々と練習していたそうです。

「もう、涙が止まらなかったですね。その時に、自分も覚悟を決めて、絶対この子を日本一にしようと思ったんです」

そこから二人三脚で練習を重ね、国体の200mでは見事日本記録をマーク。雉子波選手はその後も目覚ましい活躍をして30歳で引退。この体験が、川本氏の指導者としての土台となりました。

努力は、人に見せた瞬間に帳消しになる。神様はそんな人を応援しないという川本氏。

では、神様が応援するのは、どんな人か。

「正直に暮らす人。勝つためにやらなければいけないことを、丁寧に丁寧にちゃんとやる人」
だと川本氏は言います。


やっぱり自分が努力しているところは、人に見せてはいけないんですね。あのイチローだって、人に見てもらうのは、試合だけで充分ですと言ってますね。

人に見てもらおうと思うのは、自分はこれだけ頑張っているのだと、人に認めてもらいからでしょうね。でも良く考えれば、一番の大物、即ち神様に見てもらえばこれ以上のことはないでしょうね・・・。