氣まぐれ剣士の言いたい放題

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670 失ったもの?それとも得たもの?

2008-09-04 08:00:23 | Weblog
氣まぐれ剣士の言いたい放題

 670 失ったもの?それとも得たもの?

1950年6月5日、フランス登山隊が人類として初めて8000メートル峰(アンナプルナ)の登頂に成功したそうです。

アンナプルナ第一峰登頂は、人間の意志の勝利といわれていますが、隊員のラシュナルとともにアンナプルナの頂に立ったモーリス・エルゾーグ(1919~ )隊長は、
勝利の代償として手足の指をすべて失いました。

下山中に嵐につかまった彼らは、生死の境をさまようことになったのです。27キロも体重が落ちたというほど過酷な登山に、12人のチームを率いて挑んみました。

当時31歳の若い隊長であったモーリス・エルゾーグが、凍傷治療で入院したパリの病院で、6ヶ月がかりで口述したものとして『処女峰アンナプルナ~最初の8000m峰登頂』(山と渓谷社)があります。

その偉業を祝うパーティーの席上で語った言葉。
 『他人は、失ったものに目を向けますが、 私は得たものに目を向けます』

 失ったものを意識することが多いと思いますが、得たものに目を向けた時に、
今まで気づかなかった恩恵の多さに驚きます。いえいえ、得る前から与えられているものの多さに……。


「人意識を向けたものが拡大する」という法則?があるそうですが、確かにそうですね。失ったものに意識を向ければ、失ったものが拡大されます。
 でも、得たものに意識を向ければ、得たものが拡大されます。

モーリス・エルゾーグさんはすごいですね。手足のすべての指をなくしたことよりも、得たものの方が多いとは、とても凡人の小生には言えませんね。

もっとも、小生はそんな極寒のところは最初から行こうとは思いません。あったかいコタツでみかんでも食べていたほうがよっぽど幸せを感じますが・・・。ちょっと情けない氣もしますが・・・。

いかがでした。
次回もお楽しみに。
以上