氣まぐれ剣士の言いたい放題

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664 お元氣様

2008-08-18 08:37:47 | Weblog
氣まぐれ剣士の言いたい放題

 664 お元氣様

普通「お疲れ様」とは言いますが、「お元氣様」とは言いませんよね。この挨拶は、北九州市で飲食・娯楽関係の会社を経営する大島修治氏が考えたものだそうです。

大島氏の持論は「挨拶とはお互いの元気な存在を確認するためのもの」。だから、「お疲れ様」でも「ご苦労様」でもなく、「お元氣様」なのだそうです。

「元気印の大島」と言われる大島修治氏の壮絶な半生が綴られた、
『人生逃げたらあかん』をご紹介します。

平成8年7月23日。この日は、大島修治氏にとって命日であり、新誕生日でもあります。

午後3時過ぎ、役員室で仕事をしていた大島氏に、忘れようにも決して忘れられない大事件が降りかかりました。会社に強盗が押し入ったのです。いきなりガソリンをぶちまけられ、とっさに逃げ出したものの、犯人が投げつけた発煙筒により、引火。身体が火だるまになりました。

人間は皮膚の6割以上を火傷すると死んでしまうそうですが、病院に運びこまれた大島氏は、皮膚の65%を火傷で失っていたそうです。

5回の危篤に陥ったあと、大島氏は目覚めました。事件から2週間経っていました。
「ああ生きている」

しかし、生の喜びを感じたのは一瞬でした。すぐに猛烈な痛みが全身を襲いました。
呼吸をする、身体を動かすなど、いつもなら何ということのない行為が非常に苦しい。
生きていることそのものが痛くて苦しくてたまりませんでした。死んでも不思議ではないほどの怪我だったのですから。

感染症の心配があるため、しばらくは奥様以外の面会は禁止されていたそうです。入院から2ヵ月後、ようやく両親との面会が叶いました。

「いいか、決して死にたいなどと思うなよ。おまえがどんな身体になってもいい。やけどが治って元気になったら、母ちゃん、もう一人子どもを産んだと思うからな。頑張れよ」

この言葉を聞いて、大島氏は自分の命は自分だけのものではないと知りました。生きなければならないと思いました。
そして、事件に遭う前とは別の人生を生きることにしたのです。
大島氏は、オイルショック不況で会社を倒産させたこともあります。事件後には、会社の年商と社員数が10分の1にもなったといいます。常人では計りしれないほどの苦労を経験してこられました。

だからこそ、
「私たちは元氣を振りしぼって襲いかかってくる問題に立ち向かわなければならないのだと思います。問題や障害から逃げずに勇気を持って立ち向かうことによって人間は少しずつ強くなれます。(中略)
 いま、世の中から元氣が失われています。それがさまざまな不正や悲しい事件の原因となっているようにも感じられます。元氣を出すことで、私たちは心身ともに健康にならなければなりません」

との思いで、「元氣」が大切なのだと考えています。


安岡正篤師は
   
   「とかく人間は有形無形を論ぜず、
    元氣というものがなければならない。
    元氣というものは、つまり生氣である。
    生のエネルギー、生々(いきいき)しておるということである」

とおっしゃっています。


凄い人がいたものですね。
65%もの火傷を負い、5回の危篤もくぐりぬけ、2週間後に意識が回復するとは、本当に凄いですね。きっと神様が生かしてくださったのかも知れませんね。まだまだ世の中の役に立ってほしいから・・・。

大島氏は言うから、「元氣」にと説得力がありますね。口先だけなら、誰でも言えますが、心の中から湧き上がってくる氣が本当の元氣でしょうね。

この元氣があったら、剣道なんて簡単に上達するかも知れませんね。だって、本氣だから。

いかがでした。
次回もお楽しみに。
以上