氣まぐれ剣士の言いたい放題

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557 賢者の贈り物

2007-08-29 14:34:52 | Weblog
氣まぐれ剣士の言いたい放題

557 賢者の贈り物

O・ヘンリーの名作「賢者の贈りもの」はご存知の方も多いと思います。。

「お金が全然、足りないわ」
クリスマス・イブの日、デラは泣いていました。

夫のジムへのクリスマスのプレゼントを、懐中時計の鎖にしたいと思っていました。
懐中時計は上品で立派なものでしたが、ジムは鎖のかわりに古い革紐をつかっていました。

デラはほうぼうを探し回り、ぴったりの鎖を見つけたのですが、貯めてきた一ドル八十七セントでは、とても買えません。貧しい家計ながら、この日のために、
少しずつ節約して貯めてきたのに・・・。
そこで、デラは思い切って自分の美しい髪の毛を売り、その鎖を買うことにしました。

プレゼントを買い、家に帰ると、短くなった髪の毛を整え、胸をさわがせながら、
ジムの帰りを待ちました。

ジムは帰ってくると、戸惑ったように真剣なまなざしで妻をみつめました。
「髪を、切っちゃたんだね」ジムは、まだ呆然としています。

包み、それはジムからのクリスマスプレゼントでした。デラは急いで開き、一瞬、よろこびの声をあげました。が、次の瞬間には女性らしい涙と号泣になりました。。
 
出てきたのは、櫛(くし)。

デラはひとしきり泣くと、気をとりなおし、ジムへのプレゼント、金色の鎖を見せました。
 実はね、きみの櫛を買うのに、お金がいるので、時計は売っちまったんだ」


一生を終えてのちに残るのは、われわれが集めたものではなくて、われわれが与えたものである。   ジェラール・シャンドリ

 まったくその通りかも知れませんね。鎖も櫛も役に立たないかも知れませんが、二人の心の中では強い絆となるでしょうね。

次回もお楽しみに                            以上