『飛ぶ教室』はドイツの作家エーリッヒ・ケストナーの児童文学の傑作だ。
私の中でも、大事な一冊の一つ。
出版が1933年。ついこのあいだ映画化もされている。
『飛ぶ教室』はいわば児童文学だが、けっして「子供向け」というわけではない。
ケストナーじしんが「まえがき その2」で次のように書いている。
「どうして大人たちは自分の若いときのことをすっかり忘れてしまうのだろうか。子どもだって悲しくて不幸になることがあるのに、大人になると、さっぱり忘れてしまっている。…人形が壊れたからでも、あとで友だちを失ったからでも、泣く理由はどうでもいい。人生で大切なのは、なにが悲しいかではなく、どれくらい悲しいか、だけなのだ。子どもの涙が大人の涙より小さいなんてことは絶対にない。ずっと重いことだってよくある。どうか誤解しないでもらいたい。不必要にメソメソしようと言っているのではない。つらいときにも、正直に言ってほしいだけなのだ。骨の髄まで正直に。」
子どもだって、大人と同じ世界・社会に生きている。
大人の社会が解決できない問題は、子供にだって同じように、悲しみや苦しみを与えるに違いないのだ。
そのとき、子供の流す涙は、大人の涙とその重さも深さも、まったく変わらないもののはずである。
主人公のマルティンの父親は、失業中。
学校の寄宿舎に入っているマルティンはクリスマスだというのに帰省のための交通費を送ってもらうことができない。
マルティンは自問自答する。「どうしてうちにはお金がないのか。お父さんが有能じゃないから? いや、そんなことはない。ぼくが怠け者だから? いや、そんなことはない。僕たちが悪い人間だから? いや、そんなことはない。じゃ、なぜなんだ。世の中が不公平だからだ。不公平だから、たくさんの人が苦しんでるんだ。そんな世の中を変えようと思ってる、優しい人もいる。でも、クリスマスイブはもうあさってだ。それまでに変えたりできないだろう」と。
どうしたらいいのか。もちろん答えがあるわけではない。
でもケストナーは、「自分をごまかしてはいけない。ごまかされてもいけない。災難にあっても、目をそらさないで。うまくいかないことがあっても、驚かないで。運が悪くても、しょんぼりしないで。元気を出して。打たれ強くならなくちゃ」と語りかける。
マルティンも、涙を流しそうになる。でもその都度「泣いちゃだめ、絶対」と言い聞かせてこらえるのだ。
もちろんこらえきれずに、泣いてしまうのだけれども。
ケストナーがこの本を書いたときは、世界恐慌の後で世界中に失業者があふれていた時代だった。
そしてドイツではナチスが政権を掌握し、ケストナーも執筆禁止の処分にあってしまう。
そんな時代の中でもケストナーは「勇気と賢さ」を忘れないように、子供たちに語りかけていた。
75年後の今の日本も大変な社会状況だ。
もちろんいい加減な「大人」である私なんぞは「うちにお金がない」のは本人が怠け者だったからであることを自覚している。
でも、いまの日本の子供たちじしんが「競争社会」とその結果としての格差拡大を当然のこととして受け入れざるをえないところから、その人生をスタートさせるのだとしたら、あまりにも悲しいことだと思う。
「負け組」なんて言葉にあきらめてしまわされたり、絶望してナイフなんて振り回したりする前に、「有能であることとお金持ちであることは同じじゃない」ってことを、当たり前に「目をそらさないで」語ることができたらと思う。
とはいえ、ケストナーは決して大仰に説教臭く語っているわけではない。
ケストナーは、胡散臭い大言壮語に誰よりも辟易としていたはずだ。
ケストナーは「ちょっと感動」する。でも「ちょっと感動」したことを「しっかり覚えておく」のだ。大人になっても決して忘れないように。
あまりにも世知辛い世の中に生まれてしまった子供たちに、そんな「勇気と賢さ」を持ってもらえたら。
その意味では、やはり子供たちにこそ読んでもらいたいという本ではある。
この『飛ぶ教室』は2003年に映画化されている。
結構評判はいい映画なのですがまだみる機会がない。
同じケストナーの児童文学で『エーミールと探偵たち』というこれも傑作がある。
『エーミール』も1931年と1954年、そして2001年にも映画化されているようだ。
実は私は、子供のころ(まだ10歳くらい~曖昧だが)、この『エーミールと探偵たち』の映画を見た記憶がある。
それは、白黒画面の思い出ですので、1931年版かもしれない。
モノクロの画面で地下道を逃げ回るシーンが印象的で、これももう一度見たいと思っている。
ケストナーにはその他にも『点子ちゃんとアントン』や『ふたりのロッテ』などの傑作がたくさんある。
いずれもお勧めである。
ただどれも岩波少年文庫でまだ在庫もあるようだが、本屋の店頭ではなかなか見かけないのが残念だ。
ぜひ多くの子供たちに手にしてほしい。
以下は蛇足。
途中で引用したマルティンのせりふ=「泣いちゃだめ、絶対」は、新しい丘沢静也訳(光文社古典新訳文庫版)から。
昔から定評のある高橋健二訳(岩波ケストナー少年文学全集版など)では「泣くこと厳禁!」となっている。(たしか講談社版の山口四郎訳も「泣くこと厳禁」だったと思う。)
私が最初読んだ方が高橋訳だったせいもあり、「泣くこと厳禁!」という若干口語調の堅苦しい言い回しが、マルティンの苦しい心情にピッタリな気もしてお気に入りである。
MacのMobileMeは、相変わらず不具合続出で困ったものだ。
今度は、「2週間続けてログイン」ボタンをチェックしてログインしても、一回ブラウザを落とすとまたログインしないといけなくなる。
FirefoxでもSafariでも同じ。
Discussionboardでも論議になっているから私だけの症状ではない。
どうもMobileMeのサーバの設定に問題がありそうだ。
直るまでは、毎回ログインし直さないといけない。結構面倒くさいものだ。
Macといえば、新しいMacBookとMacBookproが発売になった。
アルミ筐体もクールで魅力的。
MacBookのグラフィック性能の向上とCPにも引かれるのだが、今回Firewireポートが外されてしまった。
せっかく先日購入したHDDが利用できない。
となるとProしかないか。
次にはiMacも更新されるとの情報あり。
いずれにしてもカメラの借金が返済されるまで購入は無理か。
今度は、「2週間続けてログイン」ボタンをチェックしてログインしても、一回ブラウザを落とすとまたログインしないといけなくなる。
FirefoxでもSafariでも同じ。
Discussionboardでも論議になっているから私だけの症状ではない。
どうもMobileMeのサーバの設定に問題がありそうだ。
直るまでは、毎回ログインし直さないといけない。結構面倒くさいものだ。
Macといえば、新しいMacBookとMacBookproが発売になった。
アルミ筐体もクールで魅力的。
MacBookのグラフィック性能の向上とCPにも引かれるのだが、今回Firewireポートが外されてしまった。
せっかく先日購入したHDDが利用できない。
となるとProしかないか。
次にはiMacも更新されるとの情報あり。
いずれにしてもカメラの借金が返済されるまで購入は無理か。
先日、地デジのテレビを購入した。
長いこと使っていたブラウン管テレビがついに故障。
しばらくは、画面が乱れた時に本体を「バン」と叩くと回復していたのだが、ついにウンともスンとも言わなくなってしまった。
清水の舞台から飛び降りる決意で、大枚をはたいてテレビを購入。
シャープのAQUOSで37型フルハイビジョンという代物。
さすがにでかい。
画面はきれい。
ただ少し低音がこもって、音が聞き取りにくい感がある。
姉貴から以前もらったまましまい込んでいたSONYのスゴ録(地デジには対応していないタイプ)も、ようやく接続して使えるようになった。
当面倹約生活が続くので、休日は猫写真を撮りに行くか自宅でテレビを見てすごすか…という日々になりそうである。
ブログのレイアウトがIEだけずれてしまうという話の解決編。
先日「猫路」ブログのレイアウトを変更した。
そのあとから、IEでも正しく(意図どおり)表示できるようになった。
なぜか…?
わからない。
gooブログの元のレイアウトのCSSの中に、バグがあったということだろうか。
そのバグにIEだけが反応したと。
いずれにしても、IEだけの特性であることは間違いないのか。
ちょっと、IEに対しては濡れ衣だったかもしれない。
先日「猫路」ブログのレイアウトを変更した。
そのあとから、IEでも正しく(意図どおり)表示できるようになった。
なぜか…?
わからない。
gooブログの元のレイアウトのCSSの中に、バグがあったということだろうか。
そのバグにIEだけが反応したと。
いずれにしても、IEだけの特性であることは間違いないのか。
ちょっと、IEに対しては濡れ衣だったかもしれない。
「猫路」ブログのレイアウトを変更した。
このブログと完全対になる。
「猫路」がシンプルグレー(右サイドバー)、こちらがシンプルブルー(左サイドバー)。
サイドバーなどのカスタマイズは可能になるのだが、逆にCSSの変更は手がつけられなくなった。
このあたりは、gooブログの不自由なところ。
完全カスタマイズには、アドバンスにアップグレードしないといけないわけだ。
レイアウトの変更に伴って、CSSの変更で手を加えてたところを、記事上のHTMLで直接指示しないといけなくなり、この間の記事すべてに加筆投稿ということに。
まだそれほどの記事数はなかったからよかったが疲れた。
これが、2年3年と過ぎて膨大な記事がたまった上で、レイアウトの変更で不具合…なんて羽目になったら大変だ。
このブログと完全対になる。
「猫路」がシンプルグレー(右サイドバー)、こちらがシンプルブルー(左サイドバー)。
サイドバーなどのカスタマイズは可能になるのだが、逆にCSSの変更は手がつけられなくなった。
このあたりは、gooブログの不自由なところ。
完全カスタマイズには、アドバンスにアップグレードしないといけないわけだ。
レイアウトの変更に伴って、CSSの変更で手を加えてたところを、記事上のHTMLで直接指示しないといけなくなり、この間の記事すべてに加筆投稿ということに。
まだそれほどの記事数はなかったからよかったが疲れた。
これが、2年3年と過ぎて膨大な記事がたまった上で、レイアウトの変更で不具合…なんて羽目になったら大変だ。
魚肉ハンバーグシリーズ、その3。
調査の結果、丸大食品からも「NEWバーガー」という商品が発売されていることがわかった(画像見つからず)。
また、「ライトバーガー」もこの「NEWバーガー」も、いずれも玉ねぎや豚肉ないしマトンなどを使用しているようである。
結局みんな同じような味ということか?
調査の結果、丸大食品からも「NEWバーガー」という商品が発売されていることがわかった(画像見つからず)。
また、「ライトバーガー」もこの「NEWバーガー」も、いずれも玉ねぎや豚肉ないしマトンなどを使用しているようである。
結局みんな同じような味ということか?