哲学日記

洋画「クラウド アトラス」と「ルーパー」

 
クラウド アトラス
 
 
 人類は過去現在未来、同じひとつの曲を多少の変奏を加えながら演奏し続けるという話。
(曲というのは喩えです。実際には、構造的にパターン化した同じ貪瞋痴の兇行を、人類全滅まで切りなく繰り返すという意味です)
 
これが、過現未繋がる奇跡の名曲だと、いつの時代も大多数の人は涙を流して感動するが、おれは控えめに言って、くだらない曲だとおもう。
 
 
 
とはいえ、この作品がエンターテイメントとして秀でているのはまちがいない。
 
物語の出だしは時間軸が交差して、多少めんどくさいが、そこさえクリアすれば、尻上がりにどんどん話は盛り上がってくる。


 
 
ルーパー
 これも、同様の主題を描いた寓話になっているとおもう。

 

『クラウド・アトラス』は、人間の集合体としての人類が過去現在未来、同じひとつの曲を多少の変奏を加えながら演奏し続けるという話だった。
 
『ルーパー』のように、タイムループを仮定すると、その同じ曲が個人の上にも繰り返されることになる。
 

 自分自身が変わらなければ、人類全体のレベルでも個人のレベルでも、結局同じ貪瞋痴の愚行を滅尽するまで切りなく繰り返すしかない。

ルーパーの主人公は、ラストシーンで悪夢を断ち切るために自殺したが、問題解決には程遠い。
シャットダウンしても、貪瞋痴のプログラムは消えないからだ。

 

 

 

 

 

 
 
 
 
   (My Favorite Songs) 
 ナンシー・シナトラ。
「にくい貴方」

 父はフランクシナトラ、といっても、もう知らない人のほうが多いか。

 
その父娘デュエット
 
 
「summer wine」
リー・ヘイズルウッドという名前はなぜかはっきり記憶に残ってる。
 
 
 
「ドラマー・マン」
このジャケット、懐かしいわ。
今聴いてもカッコいい曲だけど、おれの当時聴いた印象だと、たたみかけるようなドラムと歌い方にもっと迫力があった気がする。おそらくおれの脳機能の劣化のせいだが、時々こういう記憶の違和感が生じる。
 
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