朝は、いただき物のホットドック、レンチンして軽く済ます。
昼食。
今夜あたりから大雨大風ですごいことになる台風予報が嘘みたいな昼間の穏やかな空の下、今のうちにチャリではま寿司へ。
ゆっくり食べながら聴く今日のMP3は、
漱石『現代日本の開化』です。
【講演朗読】夏目漱石『現代日本の開化』
優れた思想家でもあった漱石は、この講演で
日本人の文明開花は外発的
であり、皮相上滑りの空虚に苦しんで神経衰弱に陥るだろうという、時代の先を予言する達識を述べてる。
ただ!漱石先生の講演は、本題に入る前のマクラがもってのほかに長すぎる。落語家の枕噺ならそれなりに面白いからいいが、どや顔でやってるのが目に見える先生のマクラは、おっそろしくつまらないので閉口する。最初の10分間は全くの駄弁を弄し、さらに次の数十分は、数分で言える内容をグダグダ言い伸ばしてる。
40分頃から目が覚めるようなすばらしい話が聴けるだけに、申し訳ないが、このくそ長い無駄マクラに「いらん!」と感じてしまったのだ。そういえば昔、先生がさらに見事な見識を開陳してる「文芸の哲学的基礎」を読んだ時も「このマクラいらん!」とおもったんだったわ。
おれは講演会で大人の事情によって開催者側の長々続く前挨拶にもうんざりする。前挨拶の長い講演ほど、肝心の中身がスカスカだ。社会の圧倒的多数派は、深遠なる彼らの思想によって、この無駄こそ必要だと確信してるのだが、おれはこういう社会と人間が嫌いだ。
ちなみに、おれがおもう講演の理想形はこれ。
澤木老師の
「こんにちは」
一言で直ちに本論に入る
力強い講演。
澤木興道「和について」
(My Favorite Songs)
Bob Dylan - Hurricane | ハリケーン (日本語字幕ver)