金融機関の「負債評価益」認めず 国際会計基準審

2010年10月30日 01時02分26秒 | IFRS

金融機関の「負債評価益」認めず 国際会計基準審
2010/10/29 10:16 情報元 日本経済新聞 電子版
引用:

 国際会計基準(IFRS)をつくる国際会計基準審議会(IASB)は28日、金融機関などの信用力が下がると利益が発生する「負債評価益」と呼ばれる会計手法を認めないことを決定した。投資家の受け止め方と異なるとの批判が高まり見直した。米国会計基準では認めており、差の解消が今後の課題となる。

 負債評価益は、金融機関や企業が発行した社債など時価評価の対象となる負債の価値が格下げなどを通じて目減りした場合に発生する。債権者への支払い義務が減ったと見なし、その分を利益計上する仕組み。金融危機後に収益環境の悪化した欧米銀行が多額の利益を計上し、批判された。

 今回の決定では、負債評価益は従来のように純利益には反映せず、土地や金融商品などの価値変動を純利益に加えた包括利益にのみ反映する。金融危機を受けて取り組んでいる金融商品の会計基準見直しの一環。

 一方、米財務会計基準審議会(FASB)が5月に提案した金融商品会計の改定案では負債評価益を認めるなど、時価評価を徹底している。2011年後半に向けてIASBとFASBの間では基準の統一作業が進んでおり、IFRSの今回の決定にFASBがどう対応するかが注目される。

(ロンドン=松崎雄典)



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金融機関実務への影響に着目した解説書。金融機関のIFRS対応を、実務家との十分な検討をふまえた62項目のQ&A形式により概説。実務の場面ごとの対応がよくわかる。


Q&A 金融機関のIFRS対応
野村総合研究所IFRSタスクフォース
金融財政事情研究会


目次

第1章 IFRSの概要と最新事情(IFRSの概要と導入経緯
IFRSの最新事情)
第2章 ステークホルダーへの影響(規制当局の動き
取引先への影響
市場関係者への影響)
第3章 諸外国の事例(欧州の事例
米国など諸外国の動き)
第4章 日本の金融機関が直面する課題と対応(経営企画・財務部門
営業・審査部門
資金証券部門
リスク管理部門
事務・システム部門)



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