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介護業界の闇と未来

超高齢化社会へ向かう日本。介護業界で実際に起きている現実と未来をぶった切る!知ってお得な情報も紹介していきます。

老健入所の裏ワザ

2015-10-24 16:09:59 | 日記
老健は基本的にリハビリをする施設として位置づけられている。
つまり、特養とは違い長期の入所は認められていない。

入所面談の時に
「自宅は無理なので少しでも長く入所させて欲しい」
「2、3年は入所したい」
「特養に申し込んでいるのでそれまで入所させて欲しい」

などと希望を伝えてくる家族がいる。

最近の老健の傾向として、正直、こういう家族・入所者は敬遠されやすい。
なぜなら、ベットの回転が悪くなり初期加算やリハビリの加算が取れなくなる為、
入所3ヶ月以内の方と3ヶ月以上の方では施設の収入にかなりの差が出てくるからだ。

一部の特養型老健(長期入所を認めている老健)はそんなことはないが、回転が悪いため、
なかなか入所出来ず、待機期間が長くなる。

国の方針として老健は、本来であるリハビリ施設として運営をし、在宅復帰への支援をするべきと指針を出している。
在宅復帰に取り組んでいる施設とそうでない施設とでは、介護報酬(施設に入ってくるお金)に差をつけているのだ。

今後、さらにその差は広がると考えられていて、特養型老健では運営できなくなるとさえ言われている。
しかし、在宅復帰に関する加算を取るには厳しい算定要件をクリアしなければならない。

なので、老健は今、「自宅に帰る=在宅復帰」を考えている入所者を探しているのである。
私の施設も厳しい算定要件をクリアしている在宅強化型老健として運営しているので、同時期に
「自宅に帰る為にリハビリをしたい入所希望者」
「今後、在宅は困難。施設方向の入所希望者」がいれば、間違いなく前者を選ぶ。

ここがポイントだ。
つまり、老健にすぐに入所したければ、「家に帰る為にリハビリしたい」とか
「施設に入所してリハビリを受けたい」という事を伝えればいいのだ。

相談員の立場からこんなことを言うのもなんだが、相談員を騙せばいいのだ。
本当は帰るつもりはないのに、そんな事言って平気?
と思うかも知れないが、入所後は上手く誤魔化せばいいだけ。

ただし、注意も必要。
施設として、かなり強気に約束通り退所を迫ってくる場合もある。

家族に刺されるんじゃないかと思うくらい、強引に退所をすすめる相談員もいる。
さすがに、私はそこまではしないが・・・。

とにかく、急ぎで今すぐにでも入所したい場合は、「家に帰る為にリハビリを!」
この言葉が有効と言える。

ただ入所出来たとしても、ずっと居座る事は出来ない。
いずれ必ず、退所しなければいけないことに変わりはないので、今後の事は考えておく必要がある。

私は面談の際には、家族の話をすべて信じる事はしない。
その裏に何か隠されている事はないかを疑い、いかに聞き出すかを心掛けている。

今まで、何度も入所後に家族の意向が変わり、痛い目に合っているからだ。

老健は運営の為に在宅復帰をしたいリハビリ希望者を入所させたい。
しかし、現状は違う。
特養と同じように生活の場として少しでも長く入所出来る施設を探している家族の方が多いのだ。


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