森の紙公式ブログ

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トリニティ 原価マスク販売を分析してみた

2020年04月29日 | マスクのはなし
スマホアクセサリーの取り扱いをするトリニティという会社が原価マスクの販売を開始したというニュースが飛び込んできました。

パッケージには、原価、輸送費、関税、倉庫保管手数料、カード決済手数料、消費税の項目別に金額が詳細に印刷されています。




なぜこのような販売に至ったのか、僕なりに考えてみました。

まず原価構成を見てみますと、概ねそれらの金額は妥当だと思われます。気になるところがあるとすれば、倉庫保管手数料の部分でしょうか

通関手続きの際にどの程度時間がかかったのか、また倉庫を外部に借りている場合、発送までにどのくらい時間を要したなど・・・・・

さまざまな輸入形態や保管方法がありますので、なんとも言えません。

また、パッケージがオリジナル印刷なので原価に含まれていますが、とても考えられたデザインです。

今回何千枚輸入されたのか定かではありませんが、わざわざオリジナル商品として販売する以上、なんらかの目的があったと思います。

日本のマスク不足解消

日本のマスクの流通価格が高いと判断した

会社のブランディング

マスクとの同梱販売

知り合いの会社に依頼された

実は本当の原価ではない・・・ないとは思いますが


他にも理由は挙げられそうですが、これくらいにして、その真相は当事者しか知りえません。


おそらくこの企画を考えてから生産、検品、通関、国内入荷までに最低でも1か月〜1か月半はかかると思われます。

短期間でこのような販売手法を計画、実行され、消費者から支持されたとすれば、素晴らしいことだと思います。

僕は他社さんの商売にケチをつける考えは一切ありません。なぜなら自分がされるのも嫌だからです。

先の見通しが見えない状況下で、生き残っていくために何をやれば良いのか・・・・・

この企画は、僕の参考書の1ページに加えたいと思います。

注:送料別ですが、安い送料設定だと思います。品質面はコメントできません。


しかしながら、原価公開を良しとしない方もおられます。

ZOZOの元経営者がアパレル業界の利益構造をツィートして、同業者から叩かれたことがあります。

ラーメン店を例にした場合

麺の原価がいくらで、定食なら・・・トッピングは儲かりやすい・・などの話を公にされると
あまり気持ちの良いことではありません。

また、ファンの夢を壊すことにもなりかねません。

僕も一度だけ

仲良くなった海外ブランドのアパレルの人と飲みに行ったとき

「原価どのくらいか、知ってますか? 」と聞かれて

15%と、弱めに答えると

「その、半分以下・・・・・」

さすがに夢が壊された気分なって、その人の異動と同時に買わなくなった経験があります。

それ以来、お店の人と原価の話をするのは一切やめました。


アベノマスクから始まり、シャープのマスク、そして原価販売

マスクの話題はまだまだ尽きないようです。



最後までお読みいただき、ありがとうございます😊

店主 イシイ

前回のブログで書いた1枚@43は、ほぼ正しい情報となりました。
そろそろマスク以外のブログを書こうと思います。


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