我が子には、「自制心」というものを身につけさせてあげたいものです。
例えば、水は一滴ではあまり役に立ちませんが、たくさん集まると、田畑を潤したり、発電をしたり、いろいろなことができます。
でも、それができるまで貯めなければなりません。
お金でも同じことが言えます。
お金もある程度貯めると欲しいものが買えたり、事業を興せたりできます。
でも、お金も貯めないといけません。
ある程度のお金を貯めるためには、少しずつ少しずつ長い時間をかける必要があります。
欲しいものを我慢して、目的に向かって貯めないと貯まりません。
このときに大切な心が「自制心」です。
大きな目標のために小さな欲を我慢することが必要です。
この「自制心」を子どもの頃から養ってあげたいものです。
例えば、お小遣いをもらったり、お年玉をもらったときに全部使うのではなく、ある程度は必ず貯金をしていくというくせをつけた子は、大きくなってもそれができるでしょう。
しかし、もらったらすぐ使うくせのある人は、給料をもらってもすぐに散財して残りません。
お金だけではありません。
良い技術なども、一朝一夕で身につくものではありません。
長い時間をかけ、修練に修練を重ねて初めて身につくものです。
このときも、遊びたいという欲を押さえて、大事なことに打ち込まないと、素晴らしい技術は身につきません。
「自制心」をしっかりと身につけた子どもは、自分の目標に向かって、時間を大切にし、最短距離で走ってゆけます。
しかし、「自制心」を身につけられなかった子どもは、あっちへフラフラこっちへフラフラと時間を無駄にして、目標までちっともたどり着きません。
子どもに限ったことではありませんが、人はどうしても自分に甘くなるものです。
しかし、自分を甘やかしていたのでは、いつまでたっても目標は届きません。に
その意味で、ある程度の「自制心」が身につくまではストイックな生活も必要だと私は思います。