『先生、確かに述べられているように責任を取れる社員、取った社員は一人もいません。権限ばかり要求して、権限を与えてもキチンとやりません。どうしたらよいですか』
第35回で“責任”について書いたら、数人の方からメールや電話をいただいた。
その多くは経営者の知人ばかりで、内容は上記のようなものである。
責任を説明するなら、その対語である“権限”を明確にしておかねばならない。
責任と権限は表裏一体の言葉である。
責任を取らせたいのであれば、権限を与えねばならない。
権限を与えるのであれば、その結果に対する責任の取らせ方を明確にしておく必要がある。
まず、権限の定義をはっきりしておこう。
この権限は、“権利の限界”の短縮語である。
従って、権限とは“自分が自由に出来る範囲とその限界”のことである。
職場の中で考えると、権限は誰でも無限にある。
1.床のゴミを拾う
2.ムダな電気を消す
3.水道の水の流しっぱなしを止める
4.誰かが困っていたら、“手伝いましょうか?”と声をかける
5.上司や会社に役立つ情報を収集して、上司や会社に提供する
6.会社の周りの雑草を刈る
7.窓ガラスの汚れを拭く
8.新聞の折込みチラシで裏が白いものをメモ紙として利用する
9.自分の机の回りをいつもきれいにする
10.朝夕のあいさつを元気に明るくする
11.後輩や部下の指導をする
12.職場の改善をする
これらはごくごく当たり前のようなことであるが、これらはすべて権限である。
これらのことを上司からいちいち注意されているとしたら、それは命令となり、義務となり、苦痛となる。
しかし、これらはすべて自由に出来ることであり、実行できないことは、権限を放棄していることと同じである。
こんなにたくさんの権限が与えられているのに、放棄することは本当にもったない
ことをしていると言える。
権限と言う言葉を使うと、そのイメージが先行し、お金をいくらまで自由に使えるか、人事権はあるか、などと“大きな権限”を思う人が多いが、明文化されていなくても、誰でもたくさんの権限が与えられている。
『あの人は、良く気がつく人だ』と言われる人は、自分が自由に出来ることは、どんどんは実行している人である。
一口で言ってしまえば“積極性”“行動力”がある人ということになるが、これらがどんどん積み重なっていくと、さらに大きな権限が与えられることになり、地位が与えられることになる。
『良く気がつく人』には、いろいろなことを安心して任せられる。
●社長さんへ・・
会社の周りの雑草一本、むしれない人物を専務や部長にしていませんか?
さあ、“良く気がつく人間”になって、大きな権限を勝ち取ろう!
中村英勝(keiei@keisou.com 携帯090-8626-0536)
第35回で“責任”について書いたら、数人の方からメールや電話をいただいた。
その多くは経営者の知人ばかりで、内容は上記のようなものである。
責任を説明するなら、その対語である“権限”を明確にしておかねばならない。
責任と権限は表裏一体の言葉である。
責任を取らせたいのであれば、権限を与えねばならない。
権限を与えるのであれば、その結果に対する責任の取らせ方を明確にしておく必要がある。
まず、権限の定義をはっきりしておこう。
この権限は、“権利の限界”の短縮語である。
従って、権限とは“自分が自由に出来る範囲とその限界”のことである。
職場の中で考えると、権限は誰でも無限にある。
1.床のゴミを拾う
2.ムダな電気を消す
3.水道の水の流しっぱなしを止める
4.誰かが困っていたら、“手伝いましょうか?”と声をかける
5.上司や会社に役立つ情報を収集して、上司や会社に提供する
6.会社の周りの雑草を刈る
7.窓ガラスの汚れを拭く
8.新聞の折込みチラシで裏が白いものをメモ紙として利用する
9.自分の机の回りをいつもきれいにする
10.朝夕のあいさつを元気に明るくする
11.後輩や部下の指導をする
12.職場の改善をする
これらはごくごく当たり前のようなことであるが、これらはすべて権限である。
これらのことを上司からいちいち注意されているとしたら、それは命令となり、義務となり、苦痛となる。
しかし、これらはすべて自由に出来ることであり、実行できないことは、権限を放棄していることと同じである。
こんなにたくさんの権限が与えられているのに、放棄することは本当にもったない
ことをしていると言える。
権限と言う言葉を使うと、そのイメージが先行し、お金をいくらまで自由に使えるか、人事権はあるか、などと“大きな権限”を思う人が多いが、明文化されていなくても、誰でもたくさんの権限が与えられている。
『あの人は、良く気がつく人だ』と言われる人は、自分が自由に出来ることは、どんどんは実行している人である。
一口で言ってしまえば“積極性”“行動力”がある人ということになるが、これらがどんどん積み重なっていくと、さらに大きな権限が与えられることになり、地位が与えられることになる。
『良く気がつく人』には、いろいろなことを安心して任せられる。
●社長さんへ・・
会社の周りの雑草一本、むしれない人物を専務や部長にしていませんか?
さあ、“良く気がつく人間”になって、大きな権限を勝ち取ろう!
中村英勝(keiei@keisou.com 携帯090-8626-0536)