今回は、シクロクロスで使用している「macchi」フレームについて紹介したいと思います！
プロ選手引退後は、自転車に乗る時間は少なくなりましたが選手時代とはまた違った自転車の楽しみ方をしていました。
冬時期に行われるシクロクロスレースにも楽しみながら出場したいと思い、新たに自分用のフレームを購入しようと考え、色々なメーカーを見比べたり、知人のバイクに試乗させてもらうなどフレーム選びを進めていました。
今まで、アルミ、チタン、カーボンなど色々な素材のバイクに乗ってきましたが、自分の走りや用途に合わせて作るオーダーメイドのクロモリフレームに乗りたいという気持ちがありました。
以前からハンドメイドクロモリビルダーを全国で探していましたが、その中でも滋賀県信楽に工房を構える、「macchi cycles」が気になりました。
その後、実際に「macchi cycles」を訪れ、macchiバイクを試乗。
試乗車は、僕自身に合わせたフレームではないにもかかわらず、バイクコントロールや自転車の進み方もスムーズでとても良いフィーリングを感じ、レースでも使えるという印象を受け、ここから更に自分に合わせた「macchi」バイクに乗りたいという気持ちが強くなり、植田さんにフレーム製作を依頼することに決めました。
「macchi」バイクは走りの性能はもちろん、美しさや多種多様な車種の製作も行うなど、既製品や大量生産にはない、ハンドメイドの魅力があり、シクロクロス以外でも楽しくサイクリングにも使いたいという僕の要望も叶えてくれるという事もmacchiに決めたポイントの1つでした。
そこからは、フレームビルダーの植田さんと話していくなかで、僕がフレームに求める理想的な自転車の進み方やコーナリングなどのイメージや自身の走り方を伝えました。
植田さんは自身でもロードレースにも参加するなどフレーム作りだけではなく走りの感覚も持ち合わされているので、フレームのジオメトリーや各パイプ組み合わせなど僕の走りのイメージやフィーリングを理解して、フレーム設計していただきました。
こうしてビルダーと直接コミュニケーションを行い、理想のフレームをつくれることが、オーダーフレームの醍醐味であり、楽しい時間です。
そして心待ちにしていたmacchi CX Discフレームが完成！！
フレームのカラーは、緑色が好きなので「ブリティッシュグリーン」にロゴはゴールドをチョイス！！
メインパイプは剛性と耐久性がある、「COLUMBUS・ZONA」を選択。
ダウンチューブ径は、剛性のある３５mの大径パイプ。
トップチューブは、剛性バランスをとるために「カイセイ０１９・２８．６」を使用。
振動吸収を良くするためのテーパーヘッド。
エンド部分はアメリカのパラゴンマシンワークス。
メンテナンス性を考え油圧ホースは外装にしました。
メインコンポーネントはシマノ・デュラエース９１７０Di2でクランクはフロントシングルGRX４０T。
ハンドル、ステム、シートポスト、サドルもPROで統一。
完成したmacchiバイクで昨年の10月頃から関西シクロクロスC1に4戦出場しました。
レースでは引退後の体力の無さを隠しきることはできませんでしたが．．．
バイクの扱いやすさやコーナーリングの良さなどでバイクが助けてくれていました。
カーボンフレームに比べて、重量はありますが走りが重たいという感覚は少なく、下りや路面が荒れている区間での路面追従性も良く、フレーム剛性バランスの良く気に入っています。
特に今まで苦手意識があった、信太山のようなテクニカルコースでのフィーリングが良く、macchiフレームに期待した通りの走りができました。
来シーズンのシクロクロスにはもう少しトレーニングしてから臨みます！
クロモリバイクでクールに走りたいぜ！！！
選手時代のパーツ、フレーム含めて最高のサポートの中での活動できたことも幸せでしたが、こうしてクロモリオーダーバイクで楽しみながら走るのもまた最高です！
シクロクロス以外でも乗れるよう、ボトルゲージダボの取り付けやタイヤクリアランスをとりグラベルタイヤを履けるようにしてもらい、ジオメトリーはシクロクロス用ですがクロモリバイクの良さをいかして、サイクリングでも使っています！
macchi乗りの仲間と走ったり、自転車を通じて人の輪が繋がっていくのも楽しい。
今年に入りバイクフィッティングやコーチングを行う機会に恵まれ、その中で自転車について教える立場として追究したいという気持ちもあり、今はオーダーフレーム作りについても学んでいます。
バイクのジオメトリーや各パイプ構造、強度、剛性、しなりなど、乗りて側だけではなく作りてとしての性能の出しかたなどを勉強することにより、フィッティングやコーチングにも役立つ知識が多くあると思っています。
選手引退後もこうして自転車にかかわって行くことにはやりがいを感じています。
今まで選手生活で培ってきたことを若手選手だけではなく自転車を楽しみたい人達に伝えていくことも大切だと思います。
そしてこれからも新たなことにもチャレンジしていきたいと思います！！
