キートンの四方山話

大学で産学連携や知財をやっています。海洋・深海や船舶関係が多め。発言はあくまで個人的見解で所属の組織とは関係ありません

8月16日(日)のつぶやき その1

2015-08-17 01:50:43 | twitterまとめ

先週、北海道福島町にある青函トンネル記念館に行って来ました。目的は、屋外展示されている、北海道大学水産学部が所有・運用していた有人の潜水探測艇「くろしおⅡ号」を見ること。ちょうど選挙の案内板があり、一番いいアングルが撮れず。#くろしお pic.twitter.com/WoGpt4Qtou


北大の潜水探測艇「くろしおⅡ号」。竣工:1960年6月15日、建造:日本鋼管鶴見造船所(現:JMU横浜事業所(鶴見工場))、乗員4名、安全潜水深度200m、全長11.8m、幅2.2m、全高3.2m、空中重量12.5t。#くろしお pic.twitter.com/dPIrNdLENR


「くろしおⅡ号」は、1951年竣工の潜水球タイプの「くろしお号」を大幅に改造(ほとんど原型なし)し、同じく日本鋼管鶴見造船所で建造。水産資源や漁場確認等の他、青函トンネルの地質調査にも活躍。現在、青函トンネル記念館で展示。#くろしお pic.twitter.com/4ALjphKDPz


「くろしお」や「くろしおⅡ号」は、1951年から1971年まで潜航回数729回。一番有名なエピソードは「くろしお」に搭乗した北大の鈴木先生が海中の懸濁物を「マリンスノー」と命名したこと。その後「くろしお」号の建造に尽力された井上先生やその恩師の中谷先生により世に広まる。#くろしお

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「くろしおⅡ号」(1960-1971)。全長11.8m、幅2.2m、全高3.2m、内殻直径1.5m、空中重量12.5t、定員4名、安全潜水深度200m、持続時間4名×24時間、観測窓16個、先代からの延べ潜航回数729 #くろしお pic.twitter.com/XeSFHw6EAT


「くろしおⅡ号」、内径約1.5mって、狭いですね。長さが約5.6mあり、乗員は4名乗れますが、ちょっと窮屈そう。扇風機も積んでいたようです。映像は文部省学術映画「潜水探測艇「くろしお号」」(1961)より。#くろしお pic.twitter.com/JYw4c97GcW

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「くろしおⅡ号」は、内部電源を持たず、母船側からアンビリカルケーブルで繋がり、送電を受けたり、通信や映像を送ったりする形式となっています。内部に電源を持たないため、船体を小型軽量化できます。#くろしお pic.twitter.com/xs82hBlFxj


へその緒式より、アンビリカルケーブルで話が通じるでしょう。いまだと。


ちなみに、アンビリカルケーブルは、緊急時は中の乗員の操作で切り離すことができたそうです。その後自力で浮上。重りを切り離すと浮上する(基本浮く)構造は「しんかい6500」などと同じですね。 pic.twitter.com/AWvpyEdmQx


潜水探測艇「くろしおⅡ号」、アンビリカルケーブルのウインチ。緊急時は、ケーブルを引っ張って「くろしおⅡ号」を引き揚げるため、ケーブルには張力を持たせてありました。 pic.twitter.com/0Jvapk5cP4


「くろしおⅡ号」のハッチ。ハッチ内径450mm。メタボは入れません(^^)。コニカルハッチ式ですが、「しんかい6500」などと違い、外側から絞めたんですね。#くろしお pic.twitter.com/ZI73quigQk


船の科学館に「たんかい」と有明に防災フェアに来たけど、激混み。ビッグサイト何かやってたのか?。「たんかい」が主目的だったので、別の日に来れば良かったな。


コミケって今日までだったのね。そりゃ、混んでるよな~。


さて、「くろしおⅡ号」紹介に戻ろう。


北大水産学部の有人の潜水探測艇「くろしおⅡ号」。専用母船に搭載する形ではなく、曳航されて調査海域へ。船から乗り移り、ハッチから内部へ。動力はアンビリカルケーブルで母船から供給。ケーブルを伸ばし単独の移動号に潜航開始。#くろしお pic.twitter.com/Yu50NILmw9


北大水産学部の有人の潜水探測艇「くろしおⅡ号」。潜航開始。ベント弁開!ちなみに写真は文部省学術映画シリーズ「潜水探測艇くろしお号」(1961)より。#くろしお pic.twitter.com/S6WQqHp0Sg


北大水産学部の有人の潜水探測艇「くろしおⅡ号」の安全潜航深度は200m。#くろしお pic.twitter.com/zNj6wJlQfH


「くろしおⅡ号」の耐圧殻の内部。内殻平行部外径1,482mm、長さ約5600mm。乗員4名。1枚目は前部のぞき窓をのぞきながら潜航。2枚目は後部で舵を動かしたり、観測データを読み取ったり、配電盤の整備をしたり。#くろしお pic.twitter.com/egCyCOs8p6


「くろしおⅡ号」ののぞき窓。「観測窓」がこの船では正しい言い方のようですが、全部で16個あります。160mmのものが10個、60mmのものが6個。アンカーチェーンを確認するため、後部底にも観測窓がありました。#くろしお pic.twitter.com/TjPus6odW2


「伊402」も見たいが、テレビがない場所だからしょうがない。


水中ロボットカメラで伊402を調査

ロープ故障で使用不可

急遽水中カメラ自作

引き揚げは人力

この流れ鉄腕DASHみたいだ
#ntv #バンキシャ pic.twitter.com/ocDqiSXs18

Nori_kunさんがリツイート | 41 RT

やっぱり東陽テクニカさんだったか。→前RT


有人の潜水探測艇「くろしおⅡ号」の推進装置。3翼一体型のプロペラがあり、左右の蓋のようなものを開け閉めして向きを変えていた(全開だと直進、閉じると後進、右側開けると右方向かな)。#くろしお pic.twitter.com/0ebYi0jyke


ちなみに、北大水産学部の有人の潜水探測艇「くろしおⅡ号」の舵の操舵装置は、スピンドル式水平舵。開閉は人力でハンドルを回すそうだ。大変だっただろうな。#くろしお pic.twitter.com/qz2MNV1Nmf


潜水探測艇「くろしおⅡ号」は「くろしお号」から延べ潜航回数729回。国に資金は一部で、水産資源の調査や青函トンネルの調査で資金繰り。全国調査もどちらかというと巡業で、資金集めがてら。一般人も乗船しています。小学生の女の子も。#くろしお pic.twitter.com/osSmKO3OPZ



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