かしこいカレーの作り方

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さようなら、iswebライト

2010年11月01日 01時52分29秒 | 雑談
楽天の運営する無料ホームページサービス、iswebライトが本日を持って終了する。


私が初めて作ったホームページであり、様々な活動をしてきたサイトである。
大学時代に立ち上げ、自作ソフトを配り、Vectorに登録したらフリーソフトの雑誌に掲載され・・・
パソコンの勉強をし、活動場所をブログに移しつつもデータ置き場として活用し続けたアドレスである。
最近では、ルウの自動バージョンアップデータを置いたりしていた。
トップページは更新停止していたが、裏側では現役だったのである。


数年前までは毎日のようにテキストエディタを開いて、HTMLを叩いていたのが懐かしい。


私は今でも、パソコンが起動するときのHDDの音を聞くとワクワクするし、今や死語となったがネットサーフィンも大好きである。
これが私より6歳年下の妹となると、認識が変わってくる。
パソコンの起動音に耳を傾ける事も無いし、暇な時間にサイトからサイトへとリンクを辿ることもしない。
なぜなら彼女は、物心付いた頃からパソコンが身近にあり、インターネットを珍しがる人が周囲に居なかったからだろうと思う。
IT革命という大波が過ぎ去った後の平穏しか知らないのだ。
今でも私は、中学生の頃に見た、
「NTTコミュニケーションズが従来の56Kbps回線より約2倍速い128Kbpsの通信速度を実現。
 これによりインターネットで秒速8コマのテレビ中継がパソコンで可能になる。
 パソコンでのインターネット通信が快適になり、通信販売がより活発になる可能性がある。」
というテレビのニュースの内容を、今でも鮮明に覚えている。
Windows95のデスクトップがWindows98でフルカラーになって驚いたり、MicrosoftWordの表現力に驚いたり、そんな時代だったのである。
自分で言うのも何だが、多感な年頃に一緒に成長した最新技術には親しみを持つものなのだろうか。
私の父の世代(50~60代)は、自動車社会と一緒に成長したためか、車好きな人が多い。
3歳年下の妹は、ニコニコ動画やボーカロイド等の動画作成・配信技術の発達を見ながら成長して、趣味レベルながら動画作成技術を持っている。


楽天のこの無料ホームページサービスは、私と同年代くらいの、インターネットと一緒に育った世代が主に使っていたのではなかろうか。
IT革命の波に飲まれ、クリエイティブな衝動に突き動かされてホームページを作ったが、歳と共に趣味より仕事にウエイトを置くようになり、放置気味に・・・。
放置されたホームページのデータであっても運営側は保守作業をしなくてはならないし、保守してもアクセスされない放置ページから広告収入は得られない・・・。


楽天のサービス終了告知ページ(http://plaza.rakuten.co.jp/usersupport/diary/201008250000/)に、
引用:
 「インフォシーク iswebライト」のサービス開始当初におきましては、ホームページスペース提供サービスがインターネットにおける情報発信ツールとして大きな役割を担ってまいりました。
 (中略)
 インターネットの発展に伴い情報発信ツールも多様な進化を遂げており、無料のホームページスペース提供サービスとして運営してきた「インフォシーク iswebライト」は当初の役割を終えたものと判断いたしました。
~引用ここまで~

という説明がある。
これは、今やブログやツイッター、各種SNSなど、テキストを叩くだけでHTMLに整形して表示するサービスが発達したため、と言っている。
しかし現在の放置サイトの多さを見ると「情報発信者の世代交代が起こり、IT革命を推し進めたHTML派の役目は終わった」と、そんな風にも思える。
実際、レストランなどで「公式サイト」として紹介してあるアドレスがブログだったり、名刺にツイッターとmixiのIDを載せる現状を見ると、HTMLを叩くのは古いのかなと思う。
今やスイッチ一つで出来る洗濯を、わざわざ小川に洗濯板を担いで出掛けているような物なのかもしれない。
かつて学生時代には現役で書き込んでいた2chでも、先日、私の書き込みに対して「オッサン乙」とレスが付いてしまった。
趣味でインターネットを闊歩する世代では、高齢層なのかもしれない。


iswebライトの、サービス停止作業を開始されるのが11月1日午前2時。
残り、10分弱。
私の情報発信の窓口となり、様々なジャンルの友人とのリンクとして動いてくれた、自分のホームページが消える瞬間を見届けたい。
そう思って、何度も自分のホームページをリロードしつつ、思いを語りました。



高校時代に読み耽ったソノラマ文庫が企業活動を停止した時も寂しかったけど、今回も油断したら泣きそうなくらい、寂しいよ。

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