刀匠 小林貞永日記

世界唯一の「たたら」による玉鋼を生産する町奥出雲町。
その町で刀匠として日々刀を鍛えています。

御礼 平成二十六年度 小林一門展~春季展~

2014年05月27日 | 日記
今回の小林一門春季展では貞永作品展を開催させていただき,
これまでになく多方面からのお客様にもお越しいただくことが出来ましたこと,誠に感謝しております。

 奥出雲町の関係者様、また関係機関の皆様、そして刀の手入れ講座においては
高岩俊文様,研師(とぎし)・刀身彫(とうしんぼり)では柏木良様・柏木重光様,
鎺師(はばきし)野口裕弘様,島根抜刀会の皆様,兜(かぶと)・鎧(よろい)の展示・着付けでは三沢城兜・鎧手造教室武者隊の皆様にご協力をいただきました。
大変感謝しております。有難うございました。

 古来から「鉄」ほど庶民と関わりの深い物はなく,今回の展示会では『未来』をテーマに大鍛冶屋の歴史に思いをはせ,
また,刀のみでなく千把(せんば)・馬鍬(まんが)などの農機具類,多種多様な古道具,鍛冶屋道具の展示をさせていただきました。

来館いただきましたお客様と語りながら、昔の物を甦らせる事が私共の未来につながると同時に小林家のルーツを解き明かすのではないでしょうか。

 今回の作品の展示の為に御刀を快くお貸し頂きまして誠にありがとうございました。
思い出に残る展示会を開催出来,感謝の気持ちで一杯です。今後ともご支援ご指導の程よろしくお願い致します。

                                    
                                雲州住 小林貞永

 平成二十六年五月吉日