こんにちは!
前回の番組編に続いての登場になります小泉祥平です
前発からもう一週間なんですね。今回は
ジングル編ということで書かせてもらいます
僕は発表会ジングルに編集担当というかたちで携わっています
今回の前発では新たに
15本のジングルを編集したわけなんですが、
実は、
自分の番組以上に楽しく、そして真剣に作らせてもらいました
できあがったジングルを聞けばその楽しさも伝わったんじゃないでしょうか?
「発表会ジングル」というものを、力の入れた、ちゃんとしたものにしていこう!という流れは、今年の新入生歓迎発表会に始まったものです
そこから、
凝った脚本作りと
デジタル編集がジングルに導入されるようになりました
新しい試みであり、また、少人数で作っているということもあるので、
新歓のときにはまだ、それほどジングルというものの存在が意識されていなかった気がします
そもそもジングルとは、発表会中に映像が出ないなどのトラブルが発生した時に間をつなぐための、
ある種
消極的なものですし、当然なのかもしれません
でも、今回の前発では違いましたね!
本番の発表会中では、
寺山の作品のあとの注意や、
休憩中に制汗剤を勧めたりと、
そのタイミングに合った(また、合ってなくても)
積極的なジングルの使用がありました
さらにリハなどでは、
一部のジングルが妙な盛り上がりを見せたり、ということも・・・
そんなこんなで、前発では新歓以上にジングルの存在を感じてもらえたのではないでしょうか?
でも、ジングル作りに中心的に関わっているのは僕と高西と森の3年生3人だけ、というのが現状・・・
企画の段階からもっとたくさんのひとに参加して欲しいというのが本音です
だって、
ジングル作りは楽しいから!!!
3年生だけで独占するのはもったいないです
なので前置きが長くなりましたが、今回はあまり知られていないであろう
「発表会ジングルのできるまで」を紹介したいと思います
1, ジングル会議
会議なんて書きましたが、堅苦しいもんじゃありません
ジングルチームでご飯を食べながら、自由にネタ出しをしていきます
今回は第1回完・非完パケチェック後に日吉の
三光軒にて夕飯を食べながら行われました
このときは、
僕と高西、森、さらに、松岡が参加。
もしかしたら、
ジングル作りの中で一番楽しいのがこの会議なのかもしれません
ジングルの特徴として、音だけなので映像では作り出せないようなシチュエーションを実現させることができます
なので、次々と夢のある(?)アイデアが飛び出してきます
ここまで
クリエイティブな会議はそうそう無いと思います
この段階で、最終的に出来上がるジングルの
倍以上のネタが挙がってきます
2, 原稿作成・収録
会議のメモをもとに収録用の原稿を作ります
しかし、このメモが会議中に出たアイデアを簡単に箇条書きしただけのものなので、
後から見たらなんのことだかわからない、なんてこともしょっちゅうあります
そのときは、忘れられる程度のものだったということで、この時点で
ボツに。
今回の収録はアナ講ラストウィーク初日の月曜日のアナ講後。
残ってくれたたくさんの1年生、
ありがとうございました!
音声は僕のパソコンに直接録音していきます。
曲は後から付けられるし、
ミスした部分はあとでそこだけ録り直して差し替えられるし、
音量もいじれるし、と非常に便利です
実際に録ってみると大化けするジングルもあったりなんかして、収録もなかなか面白い!
3, 編集
収録し終わったらあとは僕が、番組の方でもお世話になっている
音声編集ソフトを使ってひたすら編集していきます
選曲やエフェクトなど、凝ろうと思えばいくらでも凝ることができるので、ついつい熱が入ってしまいます
編集の手順としては、
ノイズ等除去・間の調整 → エフェクト付け → 曲付け → 最終調整
と、なってます
・ノイズ等除去・間の調整
収録時の雑音や
言い間違いを消去します
あと、間が空き過ぎているところを詰めたり、逆に間が無さ過ぎるところに間を増やしたりします
・エフェクト付け
強調したい部分や声に厚みを持たせたい時には
リバーブをかけます
今回は結構多用してみました
・曲付け
曲決めが編集作業の中で最も重要だと思っています。
中にはネタ出しや収録の段階で曲が指定されているものもあります
(とても助かります!)が、
曲のイメージだけ指定されて、そこからは僕の裁量に任されているものもあります
ここで毎回頭を抱えてしまいます
選曲によっては折角のネタを台無しにしてしまうかもしれないので。
といっても、結局は楽しみながら選曲しています
ついつい移動中や
授業中でさえもジングルの曲を考えてました
また、僕はかなり偏った音楽しか聴いていないので、これをきっかけに普段聴かないような曲に出会えたりする楽しさなんかもあります
・最終調整
曲がついたらほぼ完成。
あとは、
曲に合わせて改めて間を調整したり、
曲に比べて声が小さいところを調節したり、
曲のフェーダーの上げ下げを設定するだけです
めでたくジングル完成!!
ジングルチーム内でセレクションをして、当日流す順番を決定したらMDを作って作業終了!
最後に、
印象的なジングルを2つほどピックアップして、その編集の
裏話でもしましょうか
まず取り上げるのは、
変なムーブメントと化していたアレです
「中家」
「ん~ゼンパーツ!」のゼンパーツの部分の
消え入るようなリバーブがやけに好評でした
誤解してる方もいるみたいなんですが、
「チャチャチャ チャチャチャ チャチャチャッチャ ヨッ!」の部分は
後から編集で付けた
効果音で、収録したのは中家の声のみです
大方の収録の終ったあと、無理を言って録らせてもらいました
このジングルは
放送上不適切な表現を含んでいるということもあり(ほんとはそれ以前の問題ですが)、
当然本番で流れるわけもないため、
編集するつもりは全くありませんでした
ほかのジングルを編集する合間に、気分転換がてらいじってみようと思い、効果音集CDを漁ってみて出会ったのが前述の
「チャチャチャ チャチャチャ チャチャチャッチャ ヨッ!」(タイトルは「手締め」)
もしや、と思い合わせてみたら、これが
驚異のシンクロ率!!
リズムがそのままで驚きました。まったくもって
偶然の産物です
「チャチャチャ チャチャチャ チャチャチャッチャ ヨッ!」の数をコピペで増やして、
中家の声のテンポを少しずらして完成しました。製作時間賞味10分ぐらい?
なんかクセになりますよね、このジングル。
次に紹介するのは、リハの時、
冒頭の部分が流れただけで一部が大騒ぎになったあのジングルです。
本番でかかってびっくりしました
鶴光シリーズ(または「週プレラジオCMシリーズ」)
ジングルのタイトルでいうと
「ホームラン」と
「スイカ割り」
気合いを入れて作ったはいいけど、いざかかるとなると相当戸惑いました。
アウトだよね、あれ。
真夜中に、自室のパソコンの前に座り、イヤホンをして、
「俺は一体、今何をしているんだろう・・・?」と自問自答しながら、
一番色っぽく聞こえるリバーブのかかり具合を追求してみました
最初に完成した時には、声にリバーブをかけ、歓声および波の音をつけただけで、
BGMはありませんでした
その状態で高西に聞いてもらったところ、どこかものたりない感じがする、ということだったので、とりあえず何かBGMをつけてみて、
それでもイマイチだったらこのネタはサテスタに温存する、という話になっていました
そこから必死になってこのジングルに合いそうなBGMを探しました
僕のパソコンの
googleの検索履歴を見てみると
「エロい曲」というキーワードが残っています
その末に決まった曲が
サム・テイラーの「ハーレム・ノクターン」
笑福亭鶴光のオールナイトニッポンの
「鶴光のミッドナイトストーリー」というコーナーでBGMとして使われていた曲です
ミッドナイトストーリーなんてわかる人どれくらいいるんでしょうか?
このジングル自体、直接の元ネタは
週刊プレイボーイのラジオCMですが、
テイストは
ミッドナイトストーリーそのままなんで、合って当然です
このBGMがついたおかげでかなり
破壊力のあるジングルに仕上がったと思います
サックスの音の効果は絶対ですね
というわけで、実はこのジングル、
ボツになりかけていたところから奇跡的に復活を遂げたものだったのです
編集自体は楽しかったけど、やっぱり
アウトだよね、これ。
以上です。またもや長々と失礼しました。
ジングル編はこのあたりで終了です
願わくは、これを読んで
多くの人がジングルに参加してくれると嬉しいなぁ、と。
サテスタは4日間なので、今回の作った数の4倍で
60本のジングルを作ることになるかもしれません
ネタ出しはもちろんのこと、
編集をやってくれる人も大募集!
音声編集はそんなに難しくないうえ、フリーソフトでもそこそこのことはできると思います。ちょっと挑戦してみてはいかがでしょうか?