父を入院させるまで ①

2023-09-05 22:57:13 | 
昨日は、夫と母と私で朝から父の施設に迎えにいきました。


施設に着くと、職員の方から
「朝食は食べれましたが、今日も傾眠が強く今は寝ていると思います。」
と声をかけてもらいました。

父はあまりに脱走してしまうので先週土曜日から強めの睡眠薬を飲むことになったそうです。




部屋に入って、寝ている父を起こすと
目をつぶりながらもう何もかもが嫌だという雰囲気で怒りだしました。

「もう ええ!あっちいけ!

よけいなことするな!」

そうしかめ面で怒り

「なんや、こんなに汚して。
いらんことばっかり。

ティッシュ!」

と言うのでティッシュを一枚渡しました。


するとなんにも汚れていないきれいな掛け布団の端をティッシュで拭きだしました。


目は少ししか開いていなかったし、
会話も支離滅裂だったのできっと夢と現実の間に父は居てるのだろうと理解しました。


でも、これでは病院に連れていくことはできません。


どうしよう…

そう思いながら夢の中で混乱している父を少し待つことにしました。



待っていたら、また目を閉じて寝てしまいましたのでまた起こすことにしました。





「お父さん、おはよう。
ネイロやで。わかる?
お母さんと一緒にお父さんを迎えにきたよ。」


そう言うと再び目を少し開けました。

『迎えにきた』

その言葉に反応したんだと思いました。

お父さんの望む言葉をかけると反応すると思いました。


「お父さん!車乗ろう!
ドライブしようね!」


そう言うと更に意識をはっきりさせたので
母と二人で父の体をベッドから起こしました。


フラフラな父。


「今日は病院の日やで。
お父さん、ずっと通院してなかったから
病院いかないと。

車で行くからね。

今から一緒に行こうね。」




そう声をかけながら、やっとのことで父の機嫌を直し部屋をでることができました。


眠剤のせいなのか、普段はスタスタ歩く父が母と私に支えられてようやくヨタヨタと歩く

そんな感じでした。






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3 コメント

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Unknown (cocoro8kokoro)
2023-09-07 08:18:50
ネイロさん、辛いですね。でもきっともっとお父さんのほうが辛いと思います。ネイロさんのブログを読むたびに、亡くなったアルコール依存症の父を思い出します。
頑張るのも辛いんですよね。今は静かに現状を心で受け止めて、なるようにしかならない現実を生きるしかないのですよね。
頑張ってとは言えません。ただ、淡々とお父様と現実を受け止めてあげて下さいね。
私は静かに応援しています。
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Unknown (kazenonei-ro)
2023-09-07 22:08:51
コロコロさん コメントありがとうございます。
親の介護は本当に孤独です。
みんな同じ道を行くわけでもなく、相談したくてもそれぞれの道ですから本当の意味での救いは誰もわからないですものね。
さらにアルコール依存症なのですからさらに少数派ですし。

だけど、コロコロさんの言うとおり、静観していくしかないのでしょう。
父も辛いでしょうね。
だけど、それは誰のせいといえば身から出た錆だと指摘したくもなります。

そうなんだけれど…やっぱり家族ですから
簡単には切り離せないし父のことを守りたいしやっぱり好きでいたい。

矛盾したきもちの狭間で一体私は何を心配しているのかわからない変な焦燥感でいつもいっぱいなんです。

一つ一つを、今はそうなんだと受け止めることを頑張りたいです。

その為にも、ブログに気持ちを吐き出しています。

暗いブログですが、お付き合い下さると嬉しいです。
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Unknown (cocoro8kokoro)
2023-09-15 06:30:33
心の中を吐き出すのは大事です。私も父の事は違う場所のブログで吐き出して居ました。

アルコール依存症は自業自得の病気!
私もネイロさんと同じ気持ちを抱えながら、老いてゆく父を看取りました。
言葉に表せない、誰もこんな大変な苦労はわからないでしょうね。アルコール依存症、本人の意思は病気になり無くなる病気ですから、お酒を欲するのは仕方ないのでしょう。まだネイロさんの父は、ネイロさんがいるからマシです。ほぼほぼ、世の中のアルコール依存症の人は家族から孤立し、家族に見捨てられて、淋しく死んでゆくというお決まりのパターンを辿りますから。

ネイロさんはネイロさんの人生。
お父さんはお父さんの人生。

何か困ったら、自治体を頼ってください。
きっと何かしら手助けがあるはずです。

自分だけで背負い込まず
助けを求めて良いんですよ。

私は父の介護の時に、ちちが死ぬまで家で面倒みようと思っていましたが、当時の父のケアマネさんが、「貴方は良くやっている。そんなに背負い込まなくていい。お父様を施設に入れませんか?」と言ってくれて。ハッと気がついたんですよ。
がむしゃらに介護していたから、しなくて良い選択は私には有りませんでした。
その後は、父と施設に入る話合いを何度もしました。入りたくはないですもんね。私は心を鬼にして、父を施設に入れました。施設に入れるって負い目があったんですよね。でも、自分が苦しむ必要はナイんですよね。

おっと!長くなりました。
ご近所だったら沢山話ができたのにwww
ネットの中の世界ですから、お互いの居場所はわかりませんが、ネットさんとご家族とお父様の幸せを願っています✨
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