咲 -Saki- 感想

第195局　一心


　決勝前日の夜、浴室での回想―――…。


　決勝先鋒戦、タコスの対戦相手は、一人はのどっちの友人、一人は咲の姉。
　その事を気にするあまり、タコスは相手を応援して良いと二人に告げていた。



　気を使わなくて良いと言いながら、自分では二人に気を使うタコス。
　昔から、マイペースな様で、意外と周囲に気を配っている娘だよね。

　そんなタコスに、のどっちと咲は言う。



「例えば玄さんと私が直接試合をしていたとして 私が玄さんを応援するでしょうか
　しません　そのときは 私は私自身を応援します」

　こういう時も、理詰めののどっち可愛い。



「ゆーきは私たちのチームメイトです　先鋒の片岡優希は私そのものみたいなものなんです」
「気を使ってるわけじゃないよ　優希ちゃんは『私たち』なんだ」



「「応援しないわけがない！」」

　力強い、二人の言葉が良いね。
　第155局でも描かれた入浴時に、こんなやり取りがあったとは。




　東４局　　親：松実玄　　ドラ：



　東４局、親の玄の配牌はコレ。
　必要牌が全てドラのため、ドラゴンロードの玄にとっては速攻チャンス。

　いや、一般的にも結構速い手だと思うけどね。
　でも、この面子だと「結構速い」程度では相手にならないからなぁ（笑）。



　３巡後、玄は無駄ヅモなしの３連続ドラツモで聴牌！



　だが同巡、他の３人も聴牌！！
　この３人、やっぱり速過ぎる！！


　ところで、卓中央の点数表示、間違ってない？
　前局、タコスは171300点からリーチを打っているから、170300点。
　ガイトさんも、67300点に和了点1000点＋タコスのリー棒1000点で、69300点かと。


　まだ５巡目だというのに、４人全員が聴牌。
　でも、レジェンドの言う通り、聴牌速度が同じなら、最も有利なのは一番早くツモれる親！



　和了ったのは、親のクロチャー！
　ツモドラ３赤３で6000オール！！

　結果的には４連続ドラツモでの最短和了だけど、実際のところは紙一重だったね。
　ここでもし、ドラやを引いたら、玄は聴牌を崩さなければならなかった。
　そうはならないよう、ドラをコントロール出来る様になったという可能性も無きにしも非ずだが。


　これで点数状況は、清澄：164300点、阿知賀：109500点、臨海：63300点、白糸台：62900点。
　大差だが、照には連続和了というフィーバーモードがあるので、南３局の親番が分水嶺。
　一方、高火力タイプでないガイトさんに、この点差を覆す当てはあるのだろうか？


　次回掲載は、次の11月16日発売号。