引退のシーン

プロ野球のペナントレースもいよいよ終盤にさしかかってきた。このあたりになるとペナントレースはまだ続いているとはいえ、白黒がハッキリついているともいえる。優勝争いに残っているチーム、そこから漏れて優勝はすでに絶望的になってしまったチーム。
ペナントレースの終盤はゲーム数も限られてきており、順位確定に大きく影響する見逃せないゲームが多くなる。

パ・リーグは、優勝はほぼ「ソフトバンク」で間違いないといっていいだろう。こうなってくるとソフトバンクの優勝までの道筋も見物だが、2位、3位の順位争いもみどころのひとつといえる。
一方セ・リーグは、1位の阪神を中日が猛追している。ゲーム差もわずかであり、優勝をどちらが勝ち取るのかはまだわからない。まだまだ目が離せない。
古巣巨人については、優勝争いからは完全にとおのいてしまった感があるが、来シーズンにつなげていく意味でも、選手には最後までキッチリと戦ってほしいと思う。

個人成績では、私自身元投手ということもあり「防御率」に注目している。数字と選手名を確認してみると、防御率の良い投手を抱えているチームはやはり上位にいる。投手力というのがチームの成績に大きく影響しているのがよくわかる。

最近のゲームで印象に残ったことといえば、横浜・佐々木投手の登板についてである。私も先日の佐々木投手の登板をテレビで観戦していたが、佐々木投手はもちろん、彼を送り出した牛島監督にも、私自身リリーフピッチャーであったという立場からか特別な思いを感じるところがあった。

スポーツ選手の引退、最後のプレイというのは、やはり去って行く者を見届けるという意味で一抹の寂しさがある。ただ、その寂しさも含めその選手の一投・一打をしっかり記憶にとどめておきたいものである。それはやはり、二度と目にできないものであるからである。

今回もプラズマテレビで見ていたので、最後の対戦相手となった清原選手がマウンドに駆け寄り涙したシーンも、情感まで含めしっかりと記憶にとどめることができた。名勝負を繰り広げてきた二人の最後の戦い…そこには単なる投手対打者の対決という枠を超えた何かがある。
その何かとは表情や眼差し、呼吸などから感じ取っているような気がする。
プラズマテレビはこれらの小さな動きも逃すことなく、鮮明にこちらに伝えてくれる。それはつまり、スポーツの生み出す+αをこちらに届けてくれるということだ。

映像が鮮やかであるからこそ、記憶にも強く残る。そんなことを体感したシーンでもあった。

ひとりの選手の引退のシーンについて触れたからというわけではないが、私のブログも今回の掲載を持って最終回とさせていただきます。
今日まで読んでくださった皆さま、本当にありがとう! 日々の考えをインターネット上に掲載していくというこれまで経験のなかったことを体験できてとても楽しかったです。

また、どこかで御会いできることを楽しみにしています。それでは…。

鹿取義隆
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