有川 浩「阪急電車」を読み終わりました。
現在、映画館で上映されている話題作です。
舞台は阪急電車“今津線”車内とホームとその沿線と
乗客それぞれの人生模様です。
その人々が感情が上手に絡むお話です。
主にサスペンス、ミステリー小説を読む私なので
普通の人達の日常を描いた「阪急電車」は
単調でありながらも、
人生っていいじゃないか、と思える
楽しい本でした。
半年前に兄から借りた本です。
ずいぶん読むのに時間がかかったのは
1月に引っ越して
電車に乗っている時間が短くなったためです。
(乗換えが多くなり1つの電車に乗っている時間が短くなりました)
以前、父が通勤電車は本が読めるから
“通勤時間は宝だ”と言いました。
東京の実家から千葉に勤めていた私を
励ますために父がかけてくれた言葉ですが、
長い通勤時間で
長く重たく暗い本ばかり読んでいた私は暗い人間でした。

「阪急電車」の解説は児玉清が書いていました。
電車で読んだら泣いてしまいそうだから
これは家に帰って読むことにします。