漁業研修から帰ってきました。
水産大学の卒業生でありながら
水産業界から離れて久しい私が
乗船させて頂けるということは異例なことで
これも先生や現場の漁師さんたちの
ご尽力と、ご配慮によるものです。
皆さんに決して迷惑をかけないよう
「ケガしない、病気しない。
自己管理をきっちりと。」
これは鉄則であり
先生より重々注意を受けておりました。
危険がいっぱいの船上で
万が一、私がケガをすれば
後に続く後輩たちが
乗船できなくなってしまいます。
深夜１時に出港して
明方に港に戻る漁業の生活は
１人でも体調を崩せば団体生活を乱します。
学生時代より
だいぶ歳を重ね
乗船も久しい私は
動きも鈍くなってるだろうし
体力も落ちているだろうし
皆さんに迷惑をかけないか、
それが一番の心配でした。
乗船時は
自分の身は自分で守るため
救命胴衣にヘルメット着用のこと。
しかし
漁師さん達も優しくて
私にまで網を引かせて下さり
学生時代の実習で培った網引き技術も
蘇ってくるもので
血沸き、肉躍る。
網を引き寄せ
網の中の魚が湧く瞬間。
この時期の富山湾での定置網の
主な漁獲物はホタルイカですが
そのほかに何が入っているかは
この瞬間のお楽しみで
漁師さんも
これが楽しみ、とおっしゃいます。
ホタルイカは
新鮮であっても寄生虫が怖いので
茹でて食べるのが一般的で
富山でも
茹でて頂きます。
が
船上で生きたイカをすすめる先生。
あれだけ
病気するな、と言っておきながら。
漁師さんたちにも
お腹こわすぞ～！と言われるけど
こんな美しいホタルイカを見たら
頂かずにはいられない。
（写真のホタルイカはオスなので出荷しません。
この時期は美味しく太ったメスのホタルイカを出荷します。）
そして
もちろん、美味しいのです。
