扉から人が溢れているので
最後に入る乗客は
扉の上の枠に手を当てて
爪先立ちになって体の背面全体で
中にいる乗客を押し込むのが役目です。

押し込んだ状態で扉が閉まり
次の駅まで爪先立ちのままだったりもします。

駅に着いて
こちら側の扉が開けば
中ほどから降りる皆さんのために
一度ホームに降ります。

そして再び
押し込みます。

発車ベルがなると
ホームにいる
駅員さんや警備員さんが
大きな声で
「お荷物おからだお引きください!
中ほどにおつめください!」と注意喚起します。

すると
私の隣にいたおっちゃんが
警備員さんに
「おまえ、うるせえな!!」と怒鳴りました。

おまえ、なんて名前だっ?!

山本です・・・。

名前、言っちゃうんだ・・・
そして、名前を聞いてどうするんだろう・・・

朝の通勤列車は
イライラと真面目さでギュウギュウです。