家庭家族兄弟人情劇ドラマ

「ドラマの視点」です!

浅草ふくまる旅館 第2話 お受験に大吉あり

2007-06-26 08:31:32 | 浅草ふくまる旅館
日本を代表する観光地である東京・浅草の老舗旅館を舞台にした人情劇。あるじの大吉(西田敏行)はお人好しでそろばん勘定が苦手、時代の波に乗り遅れないようにと悩んではいるが老舗の看板は捨てがたく義理と真心でお客さんをもてなすのがなによりの楽しみ。

第二話は、お客さんの獲得に悪戦苦闘する大吉らの苦悩が描かれます。「ふくまる旅館」に修学旅行の団体客が滞在先するハナシが持ち上がります。なんとかそのハナシをまとめたい大吉は、下見にきた旅行代理店の田村(上田耕一)をあの手この手でもてなそうとしますが、受験の下見にきた中学男子とその後を追ってきた女子(ふたりは同級生)が同じ部屋にいることを目撃し「この旅館は同じ部屋に中学生の男女を泊めるのか」と呆れ顔。修学旅行の誘致は消えうせたかと思われましたが、旅館に現れた男子とその両親のあいだに入った大吉が、「父親の気持ち」をのませる助太刀を演じ、プチ家出(一泊)の男子は新たな決断、そして大吉の立ち回りを見た田村は「この旅館ならお安心……」と修学旅行の宿泊先として「ふくまる旅館」を推薦することを決めるという顛末。

事大収拾に向けて困惑する大吉の姿が第一話よりははっきりと描かれ、キップのよい大吉の優しさが浮き出た内容。しかしながら「車イスの同級生」に頼るという結末は貧しい脚本。ストーリー展開があまりに簡素で今風でないだけにここはぴしっと一本決めてほしかったところ。インターネットで「大吉の噂が広まる」(ここの旅館は受験に縁起がある)というハナシが最後に出てきますが、これがなんらかで主題にからめばドラマはもっとはじけた内容になった。(ドラマの視点)

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福丸大吉/西田敏行 大吉の義姉・福丸はな/木野花 番頭さん・風間敏治/渡辺いっけい 仲居頭・瀬川枝里/田根楽子 仲居・常石たま子/久保田磨希 新人仲居・大野真美/松本美奈子 板前さん・飯田哲平/靖太 小料理屋「いずみや」女将/加来千賀子 旅館組合組合長・大島奈津子/伊藤栄子

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浅草ふくまる旅館 人情は年中無休(第一話)

2007-06-26 08:29:46 | 浅草ふくまる旅館
東京の浅草を舞台にした人情喜劇。老舗旅館の三代目、あるじ、大吉は女房と死に別れたものの、義理の姉や番頭、女中などの後押しをもらい、こじんまりとした旅館を営んでいますが、そこで巻き起こるさまざまアクシデントに伝統美と人の良さ背負った大吉が首を突っ込んでいきます。

第一話は、置き引きにあったどこかわけありの婦人(文江/岡田茉莉子)と偶然知り合った大吉が、「うちの旅館へ……」と気軽に誘いかけるものの、はな(木野 花)からは「ただではとめません」と白い眼で見られ、宿泊の翌日、早くも住み込みのような動きを見せて他の従業員からはヘンな眼で見られます。しかし人の良い大吉は彼女の人柄を信じ、しばらくここへおいてあげようとしますが、文江の会話はどこかうわのそら、故郷に帰るといって旅館を出ますが、同じ浅草の別のホテルに止まり、無銭で訴えられそうになります。

どうやらその婦人、最近、息子夫婦と同居することになり、しかしその家には年頃の娘がいて「受験だからおばあちゃん(文江)と別の部屋にして……」といわれたことが胸にささり、家出同然に浅草にやってきたよう。はながとめに入るにもかかわらず、家族のあいだにはいって「文江の気持ち」を孫や息子夫婦に伝える大吉。息子夫婦や孫は文江の気持ちをあらためて感じるひとコマ。

テンポのあるストーリー展開でしたが、展開がご都合主義になりすぎた感じも。たとえば、大吉が番頭につれられて「美人の女将がいる……」と新しい店につれていかれますが、浅草の人間である大吉がこの町で知らない店があるという設定はあまりいただけない。また、会話としては一番盛り上げるはずの「女中部屋」にあまり火がつかず、制作者の力不足とまんねりが目に付く。この枠は、いつも同じスタッフと制作会社で作られているが、出てくるのは、俳優の力を借りた気の抜けた作品ばかり。眼が肥えた視聴者はテレビの向こうでどのような判断をしたのか。(ドラマの視点)
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14才の母 第11話(最終回)

2007-06-25 21:50:07 | 14才の母
出産を成し遂げた未希は、赤子(女児)の名前を「そら」と命名します。父親である桐野と二人で歩くときはいつも空が晴れるように感じたことや大きく広がる未来を案じてつけた名前のよう。しかし「そら」は眠ったままでいまだに泣く気配はなく、祖母となった加奈子やママとなった未希の不安は続きます。

生命の誕生を受けて未希の周辺には慌しい動きが。未希が通う私立中学は頑なに未希の在学を拒むようすを見せていたものの、「自宅で育児をしながら学校に通う」という折衷案を決めそれを伝えますが、未希は「生活経費がかさむ」などの理由であえて転校を選びます。

またこれまでちゅうぶらりんだった、未希と桐野。最終回ではついに「結婚宣言」。二年後桐野が18歳になった時、結婚するという意志をふたつの親に告げます。女手ひとつで桐野を育てた母静香は「そんな甘いものじゃない」と一蹴するも二つの気持ちは堅く、桐野は高校を中退して働くことを決め、その決意を自分の背中で見せるという行動力を見せます。集中治療室で少しずつ成長する「そら」。その一方では新しい船出を決めた家族や友人が明日への一歩を踏み出します。

ドラマは、新しい家族を迎えた一之瀬家が「そら」を迎えて写真をとる場面で終わり、編集者という立場でふたりをの追い続けてきた波多野がこれからもふたりを追い続けるという余韻。「生命の誕生」によって葛藤が現実へと変わるさまが緊張で伝えられたドラマでした。(ドラマの視点)

一之瀬未希/志田未来 未希のカレシ・桐野智志/三浦春馬 未希の母親・加奈子/田中美佐子 未希の父親・忠彦/生瀬勝久 未希の担任・遠藤香子/山口紗弥加 三井マコト/河本準一 留年して未希のクラスメイトとなる・柳沢真由那/谷村美月 山崎光陽/海東健 マコトの妻/金子さやか 香子の恋人/井坂俊也 波多野卓/北村一輝 智志の母親・静香/室井滋 編集長・波多野/北村一輝
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14才の母 第9話

2007-06-25 21:48:48 | 14才の母
未希に陣痛が来てとまどう父母弟。予定より一ヶ月も早くなりその性急な異変をなかなか受け入れられない父親、現実を受けとめ一番良い選択を求める母親、そして両親の動揺を近くで見ながらなんにも出来ない自分を責める弟。一途でもどかしい三様の心の動きがテレビの向こうから伝わってきます。

出産の舞台はかかりつけの病院から「大学病院」へ。緊急の切開が必要となり、新生児の生命と母体の生命の保証はないという。この回は、全編「がんばれ……」「全力をつくす」という気合で大きな流れが出来ていますが、これら緊迫した状況を見ればそれだけでがんばるしかない、と思えるだけに、セリフで何度もあおられるとちょっと引いてしまうところも。

また今週は、週刊誌編集長の、波多野が、陣痛を起した未希を抱え起しかかりつけの病院まで連れていく役目を成し遂げ、これまでの「悪役」ぶりとは一味違う親密さを漂わせ、「親切でやったわけじゃないから……」とウソブクさまは自分に正直でありながら高名なプライドも放ち、研ぎ澄まされた知性を感じさせます。二つの生命が手術台にのぼり、ドラマは次週へ続きます。(ドラマの視点)

一之瀬未希/志田未来 未希のカレシ・桐野智志/三浦春馬 未希の母親・加奈子/田中美佐子 未希の父親・忠彦/生瀬勝久 未希の担任・遠藤香子/山口紗弥加 三井マコト/河本準一 留年して未希のクラスメイトとなる・柳沢真由那/谷村美月 山崎光陽/海東健 マコトの妻/金子さやか 香子の恋人/井坂俊也 波多野卓/北村一輝 智志の母親・静香/室井滋 編集長・波多野/北村一輝
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14才の母 第8話

2007-06-25 21:47:37 | 14才の母
母体は安定期に入ったものの、依然として不安定な状態が続き、四人家族の結束が強くなります。母親の加奈子(田中美佐子役)はどうしたら健やかな赤子が生まれるかという苦心を抱えながらも、「万が一の時はせめて未希のイノチだけでも……」と母親の本音をあらわします。主治医(高畑淳子役)は「母体も、生まれてくる子供も、大丈夫にしてみせる」と未希の家族を元気付け、ここまで胎児は順調に育つ経過。

しかしここへきて子供の父親である桐野智志(未希よりひとつ年上15歳/三浦春馬役)の母親が経営する会社が傾き、智志とその母親は、夜逃げ同然の生活難に陥り、そのことを知った未希は、動揺することもなく、智志を元気付けます。自分の行く末をしっかり見定めることが出来ている未希にはどんな状況も乗り越える強さが芽生えています。

また今週は、未希の家族と智志の家族の顛末を記事にした編集長の波多野(北村一輝役)が、ふたつの家族のあいだに入りながら、未希と智志の仲介を成し遂げるという意表をつく展開が。悪役だった波多野が未希や智志のいさぎよさに打たれ、心変わりする前兆(??)が見られます。いよいよ出産へのカウントダウン。その決断は祝福の声に包まれて終焉に向かうのか?(ドラマの視点)

一之瀬未希/志田未来 未希のカレシ・桐野智志/三浦春馬 未希の母親・加奈子/田中美佐子 未希の父親・忠彦/生瀬勝久 未希の担任・遠藤香子/山口紗弥加 三井マコト/河本準一 留年して未希のクラスメイトとなる・柳沢真由那/谷村美月 山崎光陽/海東健 マコトの妻/金子さやか 香子の恋人/井坂俊也 波多野卓/北村一輝 智志の母親・静香/室井滋 編集長・波多野/北村一輝

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14才の母 第6話

2007-06-25 21:46:18 | 14才の母
胎児の成長は十二週目に入りました。母親になる覚悟を決めた未希(志田未来役)は自分の周囲に波紋が広がることを恐れ、家を出ることを考えますが、いまさらそんなことをしても騒ぎはおさまるはずもなく、母親らに説得されて結局自分の家に戻ります。そんな中、父親がはじめて理解を示し、未希の決意を後押しすることに。そして未希の弟も……。ここきて家族の絆が固く結ばれます。

そして今週は、騒動を広げることになった「週刊誌」の記事を書いた波多野が動きます。未希の母親に掲載記事を突きつけ、当事者の智志に追加取材。波多野がこれほどまで子供たちの醜態を追い続けるのにはなにやらいわくがありそうな。波多野には、銃をもって戦場をかけめぐるいたいけな子供たちを取材した経験があるのか??それとも……?北村一輝の演技には鬼気迫るものが……。

また一方の智志の母親も、不気味な動き。息子の将来を思いはかり、「人は人と違ったことをする人間には冷たい……」などと予告めいた呪文をはきドラマの緊張を高めています。守るものと攻めるもがはっきり別れ、まさに攻防戦となってきました。(ドラマの視点)

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14才の母 第5話

2007-06-25 21:44:01 | 14才の母
未希(志田未来役)の決断は固まりました。その強固な意志に母親(加奈子/田中美佐子役)がおれ、父親は変化をぼうぜんと眺めるだけ。そんな中、未希の弟は意外にも冷静を保ち、家族の砦はかろうじで守られます。

一之瀬未希/志田未来 未希のカレシ・桐野智志/三浦春馬 未希の母親・加奈子/田中美佐子 未希の父親・忠彦/生瀬勝久 未希の担任・遠藤香子/山口紗弥加 三井マコト/河本準一 留年して未希のクラスメイトとなる・柳沢真由那/谷村美月 山崎光陽/海東健 マコトの妻/金子さやか 香子の恋人/井坂俊也 波多野卓/北村一輝 智志の母親・静香/室井滋 編集長・波多野/北村一輝

一方の、智志は母親(静香/室井滋)が用意した「海外への休暇」に向かう途中、行方不明となり(空港の中で)母親をあわてさせます。姿を隠した智志は、未希の叔父にあたるマコト(河本準一)の住まいを訪れ、けじめのある言葉を伝えたいと願い出ます。

智志は未希が「産まない行動」をとったものと思い、無力な自分を悔やんでいましたが、未希の口から産む決意を告げられると、「一生懸命な未希に対して自分は何にもできない」とますます無力感をつのらせ、無垢な心は折り曲がっていきます。

未希が通う私立中学は大騒ぎとなり、学校側は自主退学を進め、未希のほうもいったんはそれを認めますが、ハードボイルドな雰囲気をたたえ私学の体質に背中を向ける、担任の遠藤先生は、このまま学校に残ることをすすめます。

そしてこれら「14歳の妊娠騒動」を大衆誌の編集長として追い続けてきた波多野がついに原稿を書き上げ、智志の母親・静香に突きつけます。それを見た静香は動揺するものの、母親として全面対決する姿勢をみせ、牙をむきます。波多野がこれほどまで「妊娠ゴシップ」にこだわるのは、生活習慣が乱れる子供たちへのメセージを伝えるという使命感から。それは大衆誌としての野次馬理論ではなく、正義感にも似たような衝動なのか? 人間描写はますます闊達。井上脚本は冴えている。(ドラマの視点)
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14才の母 第4話

2007-06-25 21:42:27 | 14才の母
「産婦人科」の門を潜り、母親の意思に従うかに見えた未希(志田未来役)でしたが、自分の体に宿った生命への愛着は増すばかり。決断を先延ばしする未希に父親母親の包囲網が狭まっていきます。そんな中未希はバイクと接触。足を骨折するという事態に。

一方の当事者である智志(三浦春馬役)は、未希の父親と会い、厳しい言葉を浴びせられ、頭を下げるものの、じつはどう対処すべきかわからない心境。智志を守ろうとする母親の静香(室井滋役)は智志を海外に幽閉するという行動に出て、智志は、未希に連絡をつける時間もなく出発便に乗り込みます。

そして今回、未希の「妊娠」が引き起した衝撃は、二つの家族以外にも波及。職員室は善後策に追われ、クラスメイトの一部は「私たちも軽く見られる。学校に傷がつく」などと騒ぎ出す始末。クラスメイトが、未希の「心の痛み」に触れることが出来ず、「自分のブランドが汚れるから……」といって未希をなじるようすは、乾き切った交友関係を切り取ったようでも。そんな中、過去に妊娠経験があるクラスメイト真由那が、未希の決断に興味を示し、未希の背中を押します。また、これらの動きを掴んだ大衆誌の編集長・波多野(北村一輝役)がついにゲラを書き上げ、衝撃がさらに広まる気配。(ドラマの視点)
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14才の母 第3話

2007-06-25 21:40:56 | 14才の母
産むことの難しさを知った未希は、当事者の智志(三浦春馬)や自分の父母、友人などに意見を求めますが、いずれも「困難……」な状況を押し付けられるばかり。自分が納得できる心境ではなかったものの、母親の説得に押し切られるカタチで、ついに「産婦人科」を訪れることに……。

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第三話は、「未希の両親」と「智志の母親・静香」(室井滋役/智志には父親がいない)が初めて顔を合わし、未希の妊娠に関して、善後策を模索するはずが、互いの(子供の)不貞をののしりあう修羅場に。もともと荒れた兆候が見られない未希と智志だけに、これはある程度は予想された流れ。

女手ひとつで息子を育てあげ、事業家でも成功を納める静香は、未希の両親の必死の形相に天性の嗅覚を泳がせ、「息子の危機」察知します。未希の説得にとりかかる母親。怒りを充満させ取り乱す父親。「息子の将来」と「事業の延命」の二つをつかんだまま最良の策を模索する静香。三人三様の動きがドラマに緊張を与えます。

そしてドラマは、スキャンダルを追いつづける週刊誌編集長・波多野(北村一輝)が、女社長・静香の密着記事を取材するうちに、女社長の息子のスキャンダル(「十代の妊娠」)をかぎつけるというもうひとつの動きも。獲物に食いつき、大衆誌のプライドを見せ付ける北村一輝の汚れ役はなかなかのはまり役。ストーリーに新たな緊張を与えています。(ドラマの視点)
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14才の母 第2話

2007-06-25 21:37:20 | 14才の母
妊娠の兆候が母親に知れ、不安の中を泳ぐ未希(中学二年生/志田未来役)の心境が次の階段へ進み始めます。

娘の行動にとまどいながらもなんとか打開を見つけようとする母親(加奈子/田中美佐子)と世間体や貧しい持論にこだわる父親(忠彦/生瀬勝久)との対立が平均的な家族に訪れた突然の衝撃を伝えています。

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「14才の母」第二話は、美希の妊娠が両親に伝わり、その反応を冷静に受け止める美希が周囲の反応を見極めることで自分の方向を模索するという動き。母親父親には、その事実を報告するものの、お相手の智志には、まずは「自分のことをどう思うか……」(好きか嫌いか)という問いかけを行い、「自分」や「自分に宿ったイノチ」が本当に歓迎されているかという疑問を追及します。

父親と母親との手厚い愛情に包まれ暮らす美希とは対照的に、独力で道を切り開く「智志の母親」(女社長・室井滋役)が息子の妊娠にどのような反応を見せるかというところはこれからの見所に。「女手ひとつで事業と子供を育てあげた豪腕社長」が「平均的な幸福に包まれる家族」に対し敵愾心を見せるのかそれとも懐柔策に走るのか……。波乱に満ちた状況の中で屈折した智志の心境がさらに歪むのか。「14歳」「妊娠」……の衝撃は走り出した。(ドラマの視点)

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