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ハマの街から 

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過度の「共感疲労」に陥ることなく、上手に社会と接していくための方法

2024年02月07日 | 社会
 「共感疲労」という言葉をご存知だろうか?
類語として「共感疲れ」や「感情移入」などがある。
 
 簡単に歴史を振り返ると、共感疲労を提唱したのは、チャールズ・フィグレーというアメリカの心理学者だ。彼はベトナム戦争帰還兵のPTSD(心的外傷後ストレス障害)などの研究を行い、1995年に著書で共感疲労を定義したというのだ。

 そもそも、共感疲労が何かと言えば、「他者の悲しみや苦しみに接する際に、感情移入しすぎて自分自身の心が疲れてしまう状態」を指す。具体的な症状には、無気力、気分の沈み、イライラなどがある。共感力は大切な能力ですが、過度に働くと共感疲労の原因となる。特に心理カウンセラーや介護士などは、共感疲労を起こしやすいとされているというが、大変な職業なのだということを改めて思う。

 ところで、私たちもこの共感疲労を日常生活のなかで、大なり小なり経験をしていないだろうか。現代は、特に戦争や災害の報道、暴力やいじめの話など、心理的ショックの多い情報が日常化している。私の場合、最近の例では、ロシアによるウクライナ侵略やイスラエルとパレスチナの衝突による多くの子どもや女性ら民間人を含む悲劇があり、今一つは能登半島地震による一連の大変な災害があって、心を痛めない日がないほどだ。
 
 しかしながら、主体者たる本人が心身上の変調を来してしまっては、本末転倒と言わなければならない。カウンセラーが患者さんに同情しすぎて、共感疲労を起こしたら、「ミイラ取りがミイラになる」パターンで悲劇的だ。いずれにしても、心身の健全なバランスを保つことが大事なる。ではどうするか。以下に、共感疲労を防ぐための対処法を調べたので、いくつか紹介したいと思う。

1. ポジティブなことを書きだす: 共感疲労になってしまうと、頭の中はネガティブなことで埋め尽くされがちです。良いことを紙に書き出して、ポジティブな視点を意識  的に探し出しましょう。
2. 自己ケアを大切にする: 自分を追い詰めないために、休息やリラックスを取る時間を設けることが重要です。
3. 感情を認める: 共感疲労を感じたら、それを否定せずに受け入れましょう。感情を認めることで、対処がしやすくなります。

 共感疲労は、共感力を持つ人間の素晴らしい能力の一面でもあるけれど、適切なケアをすることで、心の健康を守りながら共感性を活かしていくことが大事だ。こうした考え方を大事にしながら、国内外の政治問題や人道上の問題、現下の能登半島地震をめぐる被災者救援に少しでもできる範囲で協力していきたいと思う。

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