
先日「走り」のスペシャリストが職場にいらっしゃいました。ユニバーサルエンターテイメント・アスリートクラブ、女子駅伝監督の深山文夫さんです。深山さんは積水化学工業女子陸上競技部監督を務めた後、2009年より佐倉アスリート倶楽部のスタッフとして選手を指導・育成。2000年シドニー五輪では高橋尚子のマラソン金メダル獲得をサポートするなど、錚々たる指導歴をお持ちですが、柏市のご出身であり、社会人としてのスタートは柏市の中学校教師でした。そうしたことから当財団の川原先生(元柏市の校長)や大久保先生(元千葉県教委)とは旧知の間柄なのです。
深山さんが教師から指導者に転身した理由は、かの小出監督に呼ばれたためでした。深山さんは千葉県立佐倉高校のご出身ですが、中学校時代にその脚力を見込まれて、小出さんからスカウトされた経歴があります。小出さんも社会人の第一歩は、佐倉高校の教師でした。以後40年、深山さんと小出さんとの師弟関係は続き、多くの有名アスリートの育成に関わられたのです。小出さんの指導法を知り尽くした深山さんは「小出監督の後継者」とも目されているのは、自然の成り行きなのでしょう。世界のアスリートを育ててきたその手腕には、多方面から大きな期待が寄せられています。私自身、駅伝が大好きですから、いろいろな選手のエピソードは実に興味深いものがありました。今後は教育にも強いご関心をお持ちの深山さん。当方の機関誌や講演会などでご登場いただきたくお約束も交わしたので、その折には当ブログでもご紹介いたします。また私の会社員時代の後輩にあたる佐倉高校陸上部出身の人間や、千葉県の松戸国際高校に勤務していた時の陸上部顧問など、共通の知人などもいて実に楽しい懇談の時間でした。