恒例の関西支部の「筒井先生をお迎えしての花見会」を、今年は4月16日と17日に行いました。
参加者は筒井敬子先生、東京から初参加の栗川稔さん、常連の田中功也さん、藤本茂さん、松本廣治さん、木下(旧姓久我)弓子さん、山本(旧姓村井)智子の7名。JR京都駅前のホテルで「おばんざいバイキング」を楽しんだ後、ジャンボタクシーに乗り込みました。前回の紅葉狩りの時の歴史が大好きで話し上手な運転手さんに今回も案内してもらいました。
足腰神社(正式には護王神社)
街路のソメイヨシノはすっかり葉桜になっていましたが、その中にぽつぽつ植えられた遅咲きの八重桜のピンク色に彩られた京都の街を、車は通り抜けていきました。丸太町で、「足腰神社に寄ってみます?」と運転手さん。あの和気清麻呂が祀られている神社というので、立ち寄ることにしました。宇佐八幡へ赴いた清麻呂を道鏡の刺客から守ったという言い伝えのいのししの像がいくつも奉納され、あちこちに配置されていました。道鏡事件の後、腱を切られ足が萎えた清麻呂をいのししが守り、これが完治したという故事から「足腰神社」として人々に崇められているそうです。先生はお守り袋を買い参拝されていました。
足腰神社 里の駅・大原よりの眺め
大原三千院
次に目指したのは、皆さんご存知の「大原三千院」です。さすがベテランの運転手さんは渋滞を避け、狭い裏道の連続を選択。明るい陽射しがふりそそぐのどかな里に、淡い山桜がよく映えているのを見入っている間に、里の駅・大原より、桜や菜の花が咲き乱れる大原を眺め、ついに三千院に到着。駐車場の脇には一年中開花しているという珍しい「不断桜」が咲いていました。
弓子さんと私が茶店の甘酒で一服している間に、先生と男性陣は石段をあがって院内へ。しばらくして一足先に戻ってきた運転手さんが、「先生が『とてもいい桜!』と喜んでおられましたよ。」と嬉しそうに報告してくれました。観音堂の紅枝垂桜が満開で見事だったそうです。
三千院・駐車場・不断桜 三千院・観音堂・紅枝垂桜
雨宝院
来た時とは違う道で京都市内に戻り、次に立ち寄ったのは、民家が立ち並ぶ一角にある「雨宝院」です。観光客もまばらなあまりにもこじんまりとした超穴場の寺でした。「へぇ、こんなところにお寺がねぇ・・・」と一歩足を踏み入れた私達は「なに!これ!」と驚嘆の声をあげました。境内の空一面に、黄緑色の御衣黄(ぎょいこう)や枝垂桜、紅枝垂桜、観音桜、それに世界遺産の仁和寺の御室桜と同種の歓喜桜が狭い境内に所狭しと溢れかえっていました。こんな寺が京都の街中に有るとは!ベテランの運転手さん付きでなければ見ることができない寺でした。弘法大師開基のお寺で、地元の人達からは「西陣の聖天さん」と親しまれているそうです。
雨宝院(全員で記念撮影) 岩上神社
岩上神社
雨宝院から歩いてすぐのところにある「岩上さん」もついでに?見学。授乳の神様だそうです。民家の中に小さな祠と鳥居があり、1.8メートル位の巨石が標縄をつけ安置されていました。この石が小僧に化けて悪さをしたとか、色々なパフォーマンスを繰り返したという面白い言い伝えがある石だそうです。白いご飯や水が供えられていて、地元の人達が今でも大切に守っている岩上さんでした。
晴明神社
次に、パワースポットとして近年有名な上京区にある「晴明神社」に行きました。鳥居をくぐるとすぐに一条戻り橋(死者蘇生伝説があり、出兵する多くの兵士が無事に帰還できるよう験を担いで渡ったそうです)の親柱を使って再現されたミニチュアの橋があり、いたるところに「五芒星」が飾られていました。強力な魔除けのマークだそうです。4月の入学シーズンの所為か参拝者は若者が多く、中国や韓国からの留学生のグループも見受けられました。晴明が念力で湧き出させたという「晴明井」があり、後にこの地に居を構えた千利休がこの井戸の水を使って茶をたてて最後の一服を飲み自害したと言い伝えられています。
晴明神社 東堀川通りの八重桜(車窓より)
東堀川通りの八重桜とがんこ二条苑
陽が傾き始め、再び車に乗り込み東堀川通りを南下。右手に二条城が見える堀川沿いに1.8kmに渡って170本もの様々な八重桜が今を盛りに咲き誇っています。運転手さんが脇道をゆっくり車を走らせてくれたので、車窓から手を伸ばせば花に触れられそうな色とりどりの八重桜を十分に堪能し、夕食会場の「がんこ二条苑」に到着。
今回初参加の栗川さんが加わり、いつも以上に盛り上がったのは言うまでもありません。酒好きの栗川さんと向かい合わせの席に座った私は、案の定飲み過ぎてしまいました。反省・・・。
4月17日は、筒井先生、栗川さん、山本、藤本の4名で、これまた丁度満開の勝尾寺と善峯寺のしだれ桜等を満喫しました。
勝尾寺 善峯寺
(追記)この花見会の「DVD(DVD-R)」と「ブルーレイ(BD-R)」の作成が完了しました。同窓生でこのディスクの入手を希望される方は、無料で送付いたしますので、どうぞ遠慮なく、下記のコメント欄からお申し込みください(04/24)。
以上