バレミアン期の化石

白亜紀前期、バレミアン期の化石、

ヘテラステル・マクロホルクス

2017-11-25 13:17:08 | 日記
今日は、天気も良く暖かいので表でクリーニングです。
ウニ化石、ヘテラステル・マクロホルクスは、大型で縦長、そして扁平なんですが今回のモノは、大型で丸型タイプになります。 一見、クリーニングの必要は無さそうですが?。裏側に。


これは、母岩裏側、幅広の前歩帯が母岩からはみ出て、埋もれているのが見えます。



クリーニングで母岩を削ると一個では無く、二個のウニが・・・・合計、三個のウニが、ビックリしてしまいました。



奥側のウニ化石は、一部破損していましたが以前、採集した時に欠けた部分を保管していたので復元することができました。
表側のウニが良品だったので破片がある事自体忘れていて、気にもしていなかったんですが、今回のクリーニングで探しだして、欠けた部分を合わせ、ピッタリと合った時は思わず「にやり」改めて思ったんですが破片の保存も重要ですね。

母岩が台座になって表から見ても裏から見ても一級品(?)の標本になりました。



Heteraster macroholcus

石堂層

バケベリア・シナノエンシス

2017-11-18 10:13:27 | 日記
この日は、風も無く、天気が良くて絶好の日でした。クリーニングの必要が無いような、殆ど母岩上に現れて見える二枚貝を砂袋の上に乗せ、クリーニングを始めたのですが・・・・・

あれ、これは、二枚貝の何だっけ?。
バケベリアは、暫く振りだったので種名を忘れてしまいました。(直ぐ思い出しました。)右側が殻頂で被さっている母岩を取り除き、母岩全体もクリーニング。標本は、潰れも無く、ふっくら。




クリーニングが終了しました。
バケベリア本体も良くなったんですが中心を走る亀裂が・・・・・残念



バケベリア・シナノエンシスは、バケベリア科の二枚貝でゲルビラリア、ゲルビリア等、同じファミリーです。

Bakevellia shinanoensis

石堂層


午後から、邪魔になっていた石堂層の堅く、大きな母岩を敷石に・・・・・化石が多数見える(二枚貝、異常巻、ウニ)のですが割る気も無くなったのでそのまま埋め込みました。
でも、でこぼこして歩きにくそう。転んでも自己責任です。




シュードハプロセラスの密集域から

2017-11-11 11:19:26 | 日記
瀬林層には、シュードハプロセラスの密集した露頭があります。
現在は、どうなっているのか露頭の様子は、判りませんが化石の保存状態が極端に悪く、母岩はボロボロ、殻は融け、チョットした衝撃で砂になってしまいます。

採集した中から、右側は、巻貝(種名は?)



殻が残って、臍部分もあります。



殻が残っていますが半分残り



本体の一部、A



本体の一部、B



今回のモノは、破片に近いモノですが密集域ですので根気よく探せばある程度のモノは出てきます。
露頭の状態が良くないので暫く行っていません。以前にアップした大型のシュードハプロセラスもここから出ています。
今後は、・・・・・行きません?。実は、標本整理、クリーニングで手いっぱいなんです。

Pseudohaploceras sp

瀬林層



アナハムリーナとプテロトリゴニア

2017-11-03 13:32:11 | 日記
珍しい組み合わせの母岩が見つかりました。

母岩全体です。見えにくいんですが左端がアナハムリーナ、中程がプテロトリゴニアになります。


クリーニングで状況が良くなるかと思ったんですが母岩が堅くて・・・・・やめました。



小さいアナハムリーナで少し壊れてしまいました。



アナハムリーナのキャスト


前回の化石検定の回答

画像があった方が解りやすいので・・・・・プテロトリゴニアの右、左殻の接合部分の化石でした。露頭での発掘経験が長くなると破片化石等を一目見ると化石のどの部分かが瞬時に判って来るようになります。



Anahamulina
Pterotrigonia

石堂層