ギックリ腰
ギックリ腰は、ドイツでは「ヘキセンシュス」(魔女の一撃)と呼ばれています。
これは、ふっとした動作がきっかけで、急激な痛みに襲われることから付いたようです。
野球やゴルフでスイングした時や重い物を持ちあげた時など、腰の筋肉を急に激しく使った時などに良く起こります。
トイレの便座から立ちあがった途端に起こったり、洗面台で顔を洗っていて急に顔をあげた時など、ほんのちょっとしたはずみで起きることも少なからずあります。
どちらにしても、瞬間的に激しい痛みに襲われ、腰が動かせなくなります。
まさに「魔女の一撃」の名に値する痛みです。
ギックリ腰のこのような痛みに襲われる原因は、次のようの事が考えられます。
〇 椎間板の線維輪が1部分が切れてしまった。
〇 関節包(関節を包んでいる袋)や靭帯が捻挫を起こした場合。
〇 筋肉の肉離れ
ギックリ腰は、はっきりした変形が脊椎にある時以外は、レントゲン検査で異常が認められないことも少なくありません。
ギックリ腰は、派手な症状の割に数日の安静で痛みが軽くなるのが普通です。
痛みが和らぐ前に動き出すと、かえって悪化させてしまうことがありますので、最初は無理をしないでください。
ギックリ腰は、再発することが多いので一度治っても、再発を繰り返すと椎間板ヘルニアに移行することもありますので注意して下さい。